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ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


ここは小説投稿掲示板だ。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーまたはその他(アニメ、ドラマ)などでも、楽しそうな小説やストーリー、
詩、日記などがあったらとにかく書き込もう。
他人が見ておもしろいと思った内容、自分が思いついた内容があったら、とにかくどんどん投稿してみてくれい。

(注)最近ここをチャット代わりに使われている方がたくさんいます。
チャット代わりに使われますと、せっかく一生懸命小説等を書いた方の内容がすぐに流れて見れなくなってしまいます。
ここは小説やストーリー、詩、日記などを書くところですので、チャットはこちらにてお願いいたします。

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  海の町 - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月29日 (木) 16時58分 [872]   
   一行はアルミリアを出た。目指すポートリアはすぐそこ。そこで船を使い、南へ行かなければならない。やっと、南の大陸へ、魔王の棲む氷の地へ、行ける。
 マゼンダはこれまで手に入れてきた石板の欠片を眺めながら、ふっと笑った。
「町を出る前に一度これをくっつけてみたの。あともう少しよ」
「少しは読めるようになってるんですか?」
 ええ、とマゼンダは頷いた。
「『悠久なる時よ、この』・・・・・・真ん中辺りが抜けてるのよね・・・・・・。『邪悪なる』・・・・・・多分これ、前の文字が抜けてるけど、『封印せよ』ってことだと思うわ」
「なるほど。あと真ん中の欠片だけなんですね」
 ルークもじっと、欠片を横から眺める。
「どこにあるのかしら。楽しみだわ」

 港町ポートリアはアルミリアの東。港町なら当然ともいえるが、海風が薫り、船舶が出たり入ったりを繰り返し、たった今もまた、船が一隻町を出ていった。
「潮の匂いがするね」
 アーサーがそっと、風になびく髪を掻き上げた。
「綺麗なところね。赤い屋根が遠くからも見えて、まるでお花畑みたいだった」
 ルルが辺りを見渡しながら、はしゃいでいるようだった。
 そのときだった。
「あら、久しぶりね」
 目の前に現れたのは、かつてガントで働いており、現在は辞めてポートリアへ引っ越すと言っていた、あのケイトだった。
「あ、ケイトさん! お久しぶりです!! 無事着いたんですね!」
「あんたこそ! だいぶ遅かったのね。セバルムスで会ってからどうしてたかと思ったわよ」
 いやまあ、とルルはお茶を濁した。
「あ、そうそう。首つっこみ屋のあんたに丁度良い仕事があるんだけど」
 ルルは少し嫌な予感がしていた。

「フローレンス、ローラ、連れてきたわよ」
 案内され来た家では、同じ顔で、同じ髪型の少女が二人、こちらを振り向いた。
『あら、ケイト』
 少女達は同時に話した。
「この人達が悩みを聞いてくれるそうよ。話してみたら?」
 少女達はじっとルーク達を眺めたあとで、にこりと微笑んだ。
「それじゃ、あとはよろしくね」
 ケイトが出ていった後で、少女達が話し始めた。
「私はフローレンス。よろしくね」
「私はローラ。フローレンスの双子の妹なの。よろしくね」
 双子と聞いて4人はセバルムス公国のルビーとルイーズを思い出したが、あの姉妹よりも、フローレンス達はそっくりだった。
「実は、悩みがあるんです。父のことで」
「父はこの町で一番の船乗りでした。ですが・・・・・・」
「父が船を出したまま、何日も帰ってこないんです」
「父は南方まで出航して、三日もすれば帰ってくるんですが」
 双子が同じ顔で交互に話し出し、息があっていることが分かった。
「今捜索隊が派遣されてるみたいなんですけど、捜索隊も帰ってこないんです」
「大したお礼は出来ませんが、旅のかた、父を見かけたら連れて帰ってください」
 4人は顔を見合わせた。

「困ったわね。南方まで船を出せる船乗りが行方不明なんて」
 マゼンダの落胆した様子に、ルークが口を挟んだ。
「その南方から来る船はないんですか?」
「ええ。貿易船じゃなくて、調査船ですもの。何か引っかかることがあるんだけどね」
 ルークが尋ね、マゼンダが答えた。
「いやね、フローレンス達のお父さんが言ってたことには、マファラス山脈の手前の大陸に不思議な塔があって、森に囲まれてるらしいのね。だけど、何故かいつも戦争のような、剣の音が聞こえるとかで、近づけないみたいなのよ」
「戦争? どことどこの?」
「分からないんですって。っていうより、どこまで行っても見えないみたいなのよ。近くで剣の音とか、馬の蹄の音が聞こえてるのに、何もないんですって」
 ルークも頭を抱え込んで混乱し始めた。
「おかしいですね。今人間同士で戦争している国はないはずですし、魔物が多くなった以上、人間の間では平和そのものです」
「そうよね。しかもどこで戦ってるか分からない。もしかしたら人間じゃないのかもね」
 そのとき、4人の前を、一人の男が通り過ぎた。
 年は大体三十代から四十代。端正な顔の真ん中には一筋の刀傷。黒いドクロマークのキャップに、青い上着。下には豪奢な服を纏い、顔の右側を隠す眼帯が黒光りしている。
 明らかに海賊だ。
 海賊はそっと、船着き場まで向かっていった。
「・・・・・・先生」
「あたしも同じ事考えたわ、ルーヌ」

「ちょっとあなた、待ってくれない?」
 マゼンダは船の前で海賊の男に声をかけた。男は振り向いた。
「頼みがあるんだけど、南の方まで乗せて欲しいの」
「南? 何が目的だ?」
「人助けよ」
 男はふんと鼻を鳴らした。
「興味ないね」
「ワルぶっても無駄よ。あなた、義賊でしょ? こんな町に堂々と寄港出来るなんて、その辺にいる野蛮な海賊とは違うってことでしょ?」
 男は立ち去ろうとするが、今度はルークに阻まれる。
「どけ」
「悪いがそういうわけにもいかない。海を知り尽くしたあんたに頼まないことには」
 男はふうとため息をついた。
「女どもが船に乗ろうなどただの無鉄砲だ。やめとけ」
「男もいますけどね」
 アーサーがルークの横へ来た。
 海賊は高らかに笑った。
「男か。お前が船に乗れば三日と持つまい。いや、三時間で倒れるのがオチだ」
「アーサー、見せつけてやれ」
 はい、とアーサーは杖を振りかざし、横のタルに向かって唱えた。
「メラミ!!」
 タルは一気に燃え上がり、跡形もなく灰と消えた。
 海賊は一瞬引きつったが、咳払い一つで持ち直した。
「少しは芸があるようだが、連れてはゆけんな」
「何でよ!?」
 男はマゼンダの方を、やや振り向いた。
「海には魔物がいる。色々な意味でな」
「覚悟は出来てるわ」
 マゼンダとルーク、アーサーの目を順に追い、海賊は小さくため息をついた。
「・・・・・・ついてこい」
 海賊が踵を返した。

  はい - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月29日 (木) 17時01分 [873]   
ツンデレ海賊現る!! あ・・・・・・デレてねえ。

ではレス返し

天使様>

やっぱこの二人はいい感じなシーンがないとww
たまには。

そこは期待しとくのが私です☆

では♪

  久しぶりにレスです。 - クロネコ (男性) - 2009年01月31日 (土) 18時13分 [874]   
ルークもアーサーも仲直りしましたね!
友達って言うのはやっぱりケンカもするけど、
仲直りもするものなのですよ
海賊と言えば、野蛮で残酷なイメージがありますけど、
「海の冒険者」と呼ばれる義賊達もマンガや小説や
ゲームでよくあります。
海賊の言う色々な意味での魔物は多分、クラーケン(巨大な
イカやタコ)やシーサーペント(巨大な海蛇)やドラクエの
定番の大王イカやタコ魔人なども含みますが、海の一番の魔物は
嵐や竜巻や遭難などの災難だと思います。

さて、ナーティス物語のキャラからのメッセージです。

ライ
「えっと、そっちの世界にはいるかどうかわからないけど、
クラーケンやシーサーペントは僕達の世界の海ではかなりの
強敵だよ!拳銃や鉄の剣などでは歯が立たないし、対魔物用
の「魚雷」や「ガトリングガン」や「キャノン」が僕達の世界の
船には大体装備されている。その他、ガトリングガンは水中用の
弾丸と通常弾が撃てるようになっている。それでも、クラーケンや
シーサーペントなど相手には苦戦は免れない。生身で銃で戦うなら
最低でも「マシンガン」や「アサルトライフル」などが必要だね。
剣で戦う場合は「鋼の剣」が最低でも必要。魔法で戦うなら雷属性
の魔法が有効だね。」
ルビィ
「でも、雷魔法が海に放たれたら海の他の生物達が感電したりしないか?」
リーナ
「魔法による雷は特殊なのよ、水属性の魔物には確かに有効だけど、水中で
使っても、水を通して電撃が流れずに、一直線で魔物に命中するし、普通の
水の中だったら魔法の炎を起こす事も出来るのよ、ただ、攻撃魔法の水だったら
魔法の炎は消えちゃうけどね。」
ラルス
「私達ヴァンパイアは水に弱いという伝承があるが、ただの水は平気だ。
それに、ニンニクに弱いというのも迷信だから、普通に食事が出来る。
あと、吸血は出来るが、別にしなくても通常の食料だけでも生きていける。
私はたまに血が飲みたくなったら、狩りで捕らえた草食動物の血を吸っている。
ライ達に初めて会って、「うまそうな血が久しぶりに吸えそうだな!」と
言ったのは単に相手をビビらせるためだ。私は上級のヴァンパイアだから、
太陽の光は平気だが、魔法による聖なる光と聖なる銀の武器や弾丸だけは
どうしても克服出来ない、あと、魔物達の繰り出す物理攻撃は特殊な攻撃
だから、物理攻撃が効かない私でも魔物の牙や爪などの攻撃でもダメージを
受けてしまう。さっき、水は平気だと言ったが、人間よりは耐えられるが
水中で長時間呼吸なしでいたらさすがに死ぬ。ヴァンパイアは全ての能力が
優れている大きな長所と聖なる銀や聖なる光に弱いという致命的な弱点も
あるのだ。」
ケルス
「ルビィ以外は結構長々と話したな・・・今回は・・・まあ、とにかく、海での
冒険は危険だから気をつけな!海は穏やかな顔と残酷な顔を持つからな!」

  海賊ですか^^ - 翼無き天使 (男性) - 2009年02月03日 (火) 04時30分 [875]   
また今までにない新鮮な要素ですね。
しかもツンデレ^^;
まぁ今のところツンツンしてるだけみたいなんで、デレデレに期待しつつ、話の展開を待ちたいと思います^^

では★


  ルル - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月19日 (月) 18時43分 [867]   
   改めてルルは石の文字に向かった。先ほどの言葉を呪文のように唱え、そのうちにルルとは別の声が重なっていく。幼い少女の声に、流れる山水のように清らかな声が。やがて石の上に、ルルを大人にしたような、よく似た女性の姿が浮かび上がる。そこで、二人の声が止まった。
「私は悠久の時を刻む巫女。最後の運命を託された、祝福の巫女。これを見ているということは、私の魂が解き放たれたということなのでしょう」
 その姿は半透明で、石から放たれた映像。その目は全てを見ているようで、何も見えてはいない。
「私たち姉妹は、魔王ゲルグマイアスを封印し、監視するために使わされた巫女。後世に生まれるであろう私の生まれ変わりの為、ここに私の姿を残しておきます。私は自ら困難に向き合い、苦行に耐えることを運命づけられました。きっとこれを見ているあなたは、私として引き継がれた運命に迷っていることでしょう」
 一同はじっと、彼女の声に聞き入っていた。一言も聞き漏らすまいと。
「私に与えられた苦行の運命は特別な意味を持っています。それは、世界を変えること。姉たちには決して与えられることのなかった、未来を変える力。それ故に私は、過去の記憶を残されることも、未来を読みとることもなく、それでいて今だけに固執して生きることもないまま、己の運命を悠久なる時のなかで見つめる道を進んでいるのです。これを見ているのが何百、何千年後の私なのかは私には分かりません。ただ、忘れないで下さい。魔王の封印は500年ごとに少しずつ解けていることを。そしてもし魔王が復活を遂げてしまったときに、私の未来を変える力が未熟であるならば・・・・・・、姉達とその命を賭して、再度魔王を封印に追い込むことを」
 ルークとマゼンダは呼吸を忘れた。アーサーはへなへなと座り込み、フォルクとミリアはその様子を混乱しながら見つめる。その中でただ一人、ルルだけが平然と構えていた。
「私は悠久の時を司る巫女。私の魂は魔王を完全に滅ぼすまで、生き続けるのです。世界の運命を握っているのは姉たちではなく、私。永久に刻む時の流れを守り、栄えある世界の為に」
 そう言葉を残して、巫女の姿は消えていった。直後、石板の欠片がそっと、ルルの手に下りてきた。マゼンダがずっと持っている、あの石板の欠片が。
 フォルクはそっと石に近寄り、興奮気味に言う。
「これは・・・・・・前代未聞だ!! まさかこんな仕掛けがあったなんて!! 学術的にもこの遺跡は価値があるぞ!!」
「ちょっとフォルク!!」
 ミリアにたしなめられ、フォルクは黙り込んだ。
 陰鬱とした、ルーク達の表情。それでもルルの表情は変わらなかった。
「あ〜、長かったわ。あたし疲れちゃった。町に戻ろ?」
「ルル・・・・・・」
 ルークは少女の笑顔がいたたまれなかった。
 魔王封印のため、幼い少女が命を犠牲にするかもしれない。
 苦難を強いられた巫女の生まれ変わりとして、運命に抗うことはできない。
 残酷な運命に、少女の心が傷つけられないはずはない。
 これまで4人は死を覚悟して様々な敵と戦ってきた。だが自分たちはその都度助かり、結局死ぬことなくここまでやってきた。自分たちは決して、この旅で死ぬことはないと思ってきた。明日どうなってるか分からないのに。
 だがそんな自信も考えてみれば、いや、考える間もなく、全く根拠のない自信だった。所詮、選民思想からくるエゴイズムに他ならない。
 目の前の少女が、それを、良くも悪くも証明してしまった。屈託のない笑顔を浮かべる少女が。ルークの目から涙が零れた。
「やだ、ルーヌ、泣いてるの?」
 ルークはしっかりとルルの体を抱きしめる。少女の華奢な胴体を折らんばかりに。
「ルーヌ・・・・・・そんな悲しい顔しないでよ。あたし、そう簡単に死んだりなんてしないわ。だって、みんながいるじゃない。ルーヌもマゼンダさんも、お兄ちゃんも。だからあたし、ここまで来れたんじゃない」
「そうだな・・・・・・。そうだよな・・・・・・」
 ルークは涙を拭き、ルルを離した。
「お前は、私と先生とアーサーで守る。絶対、お前を死なせるようなことはしない。だから、お前も、絶対生きろ」
 少女はしっかりと頷いた。

  打ち明け - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月19日 (月) 19時10分 [868]   
 町に戻り、ルーク達は町長にあいさつを済ませた。遺跡のことはフォルクに頼み、巫女の事は伏せることにして。
「成る程、なかなか興味深いな。古代文字が書かれた石か。学術的価値はありそうなのか?」
「大変趣深いとは思いますが、なによりも1500年前に金を溶かして壁に貼り付ける技術があったことが素晴らしいのではないでしょうか? 引き続き研究を続ける必要があると思いますが、なにせ魔物が大勢いますからねえ・・・・・・。ただ、崩れた天井にも文字が彫られてます。ここから何か分かるんじゃないでしょうか?」
 そう言ってフォルクは、インキュバスとの戦いの際拾い集めていた遺跡の天井の欠片を差し出した。
「抜け目がないな」
 ルークの言葉に、フォルクが目を光らせた。
「よろしい。お前がここまでやるとは思わなかった。見直したぞ。それではミリアとの結婚を認めよう」
「良かったわね」
 マゼンダが二人の体を寄せさせるが、二人は浮かない顔をしていた。
「そのことなんですけど・・・・・・」
 フォルクがまた言葉を濁したが、ミリアが続きを言った。
「パパ、結婚のことは見送ろうと思うの」
 当然驚いたのは町長だけではない。町長はどういうことか、と尋ねた。
「あたしはフォルクのことを嫌いにはなってないはずよ。だけど、自信がなくなったの。本当にあたしはフォルクと一緒になる資格があるのかって」
「僕もなんです。今回ルーヌさん・・・・・・」
 ここでルークに睨まれ、フォルクは慌てて訂正した。
「ル、ルークさん達に手伝ってもらって遺跡の研究をしている際、魔物の誘惑にお互いやられてしまって」
「いくら魔物の魔法だからと言っても、お互い他の人に惹かれてしまったんだもの。ワガママなのは分かってる。だけど、もう少し頭を冷やそうって思って。あたしたち、やっぱり軽はずみだったわ」
 そうか、と町長はため息をついた。
「まあ、そう思ってくれただけでもいいとするか。本当に娘が迷惑かけました。お礼といってはなんですが、また温泉にゆっくり浸かっていって下さい。代金は私が出します」
 喜ぶマゼンダとルル、そしてその横で明らかに笑顔が引きつっているルークとアーサーだった。

  La Lune de Coeul - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月19日 (月) 20時42分 [869]   
 ルークは月が照らす中、温泉着に着替えて個室の露天風呂に入り、町でのことを思い返して一人ため息をついていた。
「全く・・・・・・今日はろくな目にあわなかったな。覗きには覗かれるは、アーサーに焦がされるは、ワガママ娘のお家騒動に巻き込まれるは、悪魔に襲われかけるは・・・・・・」
 ふと、ルークは袖をまくった。
「しかし、私も鍛えられたものだな」
「ルーヌ、いる?」
 不意に隣の部屋からアーサーに声をかけられ、ルークはぎょっと震え上がった。
「ど、どうしたアーサー!?」
 青年の静かな笑い声が聞こえる。
「君、最近『ルーヌ』って呼んでも怒らなくなったよね」
「そうか? さっきフォルクにそう呼ばれたときはムカついたけどな」
「その前からずっとそう呼ばれてたの、気づかなかった?」
 その口調から、いつもの穏やかな青年に戻っていることが分かり、ルークは体の緊張を解いた。明らかに遺跡で狂って笑ったときと違う。
「いちいち怒っててもキリがないからな。もう諦めた」
「そう? まあ、そういうことにしておこうか」
「そういうお前はどうなんだ?」
 青年は暫く唸っていたが、答えた。
「遺跡で暴れたらスッキリした。今思えば怒るだけ無駄だったかなって思うよ。どうせ誰かさんに水浴びを覗かれた責任を取って貰わないといけないんだし」
「まだ根に持ってたのか!? あれは不可抗力だって・・・・・・!」
「忘れられるわけないでしょう。まあ、あの時も今回も本気で『川に沈めてやろうか』とか『火山の火口から突き落としてやろうか』とか考えましたけど、今となってはいい思い出」
 暫く辺りが静まり返った。ちゃぷん、と水の音が聞こえてくる。
「綺麗な月だね」
 アーサーが話題を変えた。ルークも湯船から立ち上がり、月を眺める。
「月は魔術を行うにあたって重要な意味を持つんだ。昔話では魔術の女神が月に住んでるって書いてあった」
「私も読んだことがある」
 アーサーがくすくすと笑い出した。
「ラ・ルーヌ。月。君の名前だね」
 ルークはじっと、月を恨みがましい目で睨み据えた。
「私は、その名前が嫌いだ。月は今の女そのもの。太陽という名を冠した男がいなければ自分も輝けない。だから私は男になりたかった。自分の輝きを見いだすため」
 ちゃぷん、と隣から水の音が聞こえた。
「確かにね。でも本当に月は太陽の光を浴びて輝いてるだけだと思ってる? 月自身は何も役に立たないって思う?」
「そうだ」
「それって、違うと思う」
 ルークは怒りに任せて生け垣を押しのけた。
「何が違うものか!!」
 アーサーは驚いてルークのほうを向いた。ルークはぎょっとして生け垣を戻し、生け垣越しに平謝りを始めた。
「すまない!! つい頭に血が上って・・・・・・!! 本当にすまない!!」
「そんなに死にたきゃ、本当に地獄を見せてやりましょうか?」
「すまない!! この通りだ、謝る!! 勘弁してくれ!!」
 ルークは必死に土下座をしていたが、返ってきたのは愉快そうな笑い声だった。は? とルークは顔を上げる。
「冗談だよ。もう二回も見られてるんだから。で、どう違わないって?」
「あ・・・・・・いや、その・・・・・・月はいつも青白い顔をしていて、死にゆく人間みたいに弱々しい。まさしく女そのものだ。男は女に手弱女を求める。男は女に何もできないようにして、女をいいなりにし、虐げてきた。だからそんな女になりたくはなかった」
 暫く夜の静寂が、水の音だけを残して辺りを支配していた。その長い静寂を、アーサーがうち破る。
「でも、月が自分で輝いていたら、夜がなくなる。そうなったらどんな動物も――人間もそうだよ――眠れなくなってしまう。それに、月の満ち欠けが太陽のお陰で出来ているからこそ、暦が作られた。結構人間の役に立ってない?」
 それに、とアーサーは続けた。
「太陽がなければ自身も輝けない。それって、人間全部同じじゃないかな? 誰だって一人じゃ輝けないんだよ。僕だって、君の光に照らされているに過ぎないんだ」
 ルークははっとした。また、辺りが静まり返った。
「ねえ、ルーヌ」
 また、アーサーが呼びかける。
「そっち行ってもいいかな? やっぱり女性だからダメ?」
「ばっ・・・・・・馬鹿言え!! 覗かれてブチ切れたお前の言えたことか!?」
 アーサーはまた、くすくすと笑い、大きな水音を立てた。
「そうだよね。それじゃこのまま上がっちゃおうか」
「待て」
 足音が止まった。
「いかがわしいことをしない条件で来てもいいぞ」
 アーサーは盛大に吹いた。
「面白いことを言うね。例え君を襲ったとして、僕が腕力で君に勝てると思う?」
「それこそ魔法で・・・・・・」
 またアーサーが吹いた。
「魔法っていったって、僕が使えるのは今のところ攻撃魔法と守備力増強魔法だけだよ?」
「なんでもいいから早く来い!! ただの冗談だ」
 アーサーは笑った後で、屋根に飛びつき、屋根を伝っていった。幸い腰に巻いたタオルが長く、目のやり場に困ることはなかったはずだが、月明かりに照らされた青年の白い肌に、ルークは見ていられなくなった。青年は伝っていた屋根から飛び降りる。
「そんな無茶しなくても」
「この方が早いだろ?」
 そっと、青年が少女の向かい側に座る。
「っていうか、私が行けば良かったな。温泉着着ているんだから誰に見られても大丈夫だった」
「そうだね」
 青年が笑った。少女も、初めて青年に心からの笑顔を見せた。

  全くもう!! - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月19日 (月) 22時21分 [870]   
せっかく珍しいルーヌとアーサーのいい感じな所を書きたかったのに、キー押し間違えて台無しにしてしまうとはっ!! マジうちのPCときたら空気読めないったら!! (何か文句ある?)

あと、最近かなりのスピード更新なことにお気づきかと存じます。いや、大学のテスト期間が近いってのと、ちょっとある都合で来月の真ん中あたりから約一ヶ月雲隠れしてしまうからってのとで、書ける内に書いておきたいのです。
つくづく私は切羽詰まってネタが搾り取れる人です。

ではレス返し

クロネコ様>

メタルギア・ソリッド! どっかで聞いたことがあると思ったら、以前同じくここで小説を書いていらした方でお好きな方がいました。今元気でやってるのかなぁ・・・・・・。

天使様>

マゼンダさんも恐怖キャラだった事実を忘れさせる兄妹です(笑)そのせいで最近マゼンダさんの影が薄くなりかけているため、現在ムチで首くくられそうです。誰かタスケテ・・・・・・。

  うほほ - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月21日 (水) 20時32分 [871]   
ルーヌとアーサーがいい感じですな^^
ようやく仲直りできたようで、何よりです(笑)
これからみんなで一致団結してルルの過酷な運命に立ち向かうわけですな。
頑張れ〜!


私事ですが、RAGNAROKに何となくノってきた(?)ので、もうちょっとしっかり設定を組んで再投稿したいと思います。
↓のはか〜なりテキトーなもんで^^;
期待は乞わない方向でよろしくお願いします(笑)
ではでは


  ナーティス物語 - クロネコ (男性) - 2009年01月18日 (日) 19時16分 [861]   
  第6話「ハスタの策略」

ヴァンパイアはナイフでライに斬りかかるが、
ライはかわした。しかし、腕を負傷してしまった。
「ヴァンパイアってめちゃくちゃ強いんでしょ!?
勝てるかなー・・・」
ライは弱弱しい声で言った。
「弱音を吐くな!それに俺たちには銀の武器が
あるだろ?」
ルビィはそう言って銀パイプでヴァンパイアを殴ろうとするが、
ヴァンパイアはそれをかわした。
「ほう、銀の武器でこられたらちょっと怖いな、
だが、私のスピードには所詮、貴様らはついてこれない!
銀の武器や銀の弾丸も当たらなければ意味がないのさ!」
ヴァンパイアは圧倒的なスピードでライの銃撃をかわす。
「くそ!当たらないよ!」
ライは言った。
「やあ!!」
リーナは銀の剣で斬りかかるが、かわされて、ヴァンパイアの
ナイフで背中を切りつけられて、負傷した。
「おらぁ!!」
ケルスは銀の槍でヴァンパイアを突き刺そうとするが、かわされる。
「僕だって!うぉぉおおおお!!」
テテルは口に装備した銀の牙で噛み付こうとするが、やはり
かわされる。
「お前ら、本当にのろまだな!所詮、貴様らの力なんてこの
程度なんだよ!死ね!」
ヴァンパイアはナイフでリーナに斬りかかるが、リーナの
剣の先から光の玉が飛んできた。
光の玉はヴァンパイアに直撃した。
「ヴァンパイアの弱点の一つである光属性の攻撃魔法よ!
どう?効いたでしょ?」
リーナはそう言って、銀の剣でヴァンパイアをさらに切りつける。
「ぐあああああああ!!」
ヴァンパイアは動きが鈍くなった。
「今だ!」
ライは銃から銀の弾丸をヴァンパイアの頭を狙って撃った。
しかし、ヴァンパイアはなんとか回避しようとしたが、
肩を負傷した。
「さっきからちょろちょろとウザかったぜ!くらえ!」
ルビィは銀パイプでヴァンパイア頭を狙って殴ったが、
ヴァンパイアは回避しようとして、腹部に銀パイプが当たった。
「ゲフッ」
ヴァンパイアはそのままよろける。
そして、ライがヴァンパイアに近づいて、銃を向ける。
「殺せよ!殺して楽になれよ!人間!お前ら人間やその他の人種族達は
俺たちヴァンパイアが強大な力を持っていると言う理由だけで俺たちを
迫害した!お前たちは偽善者だ!俺たちはお前らのせいで惨めな生き方
をしているんだ!」
ヴァンパイアは言った。
「君はなんでそこまで人間を憎んでいるんだ?」
ライが質問する。
「それはなあ!人間は一ヶ月前に私の・・・私の両親を殺したからだ!」
ヴァンパイアはそう答えた。
「!?・・・詳しく聞かせてもらえないかな?」
ライはさらに質問する。
「あれは一ヶ月前、人間のちょうどお前くらいの歳の子供が、
「ヴァンパイアハンター」を連れて、私の前で私の両親をマシンガン
で撃ち殺したのだ!さいわい、私は両親がそいつらを引き付けてくれた
おかげで助かった・・・私は人間を許さない!!」
ヴァンパイアはそう答えた。
「そうだったのか・・・」
ライは言った。
「殺すなら私を殺すがいい!殺して楽になれ!所詮、人間は汚くて醜い生き物
だ!」
ヴァンパイアは言った。
だが、ライは向けていた銃を下ろした。
「!?・・・なぜ銃を下ろす!?私を殺したくないのか!?」
ヴァンパイアは言った。
「あなたは・・・とても悲しそうな目をしているけど・・・・
・・・・根っから悪い人には全然見えないよ!」
ライは笑顔で言った。
「・・・・・・・・・・完敗だ・・・・・・初めて人間に敗れた
・・・・戦いでも心の優しさでもな・・・・・・」
ヴァンパイアはその場で倒れた。
「大丈夫か!?早く回復魔法をかけないと!」
ケルスはヴァンパイアの傷に手を当てて、回復魔法を詠唱した。
傷がみるみるうちに回復していくが
「あとは大丈夫だ、私が自分で傷を治す。」
ヴァンパイアはそう言って、精神を集中させた。
すると、完全に傷が治った。
「私達、ヴァンパイアは再生能力があるから心臓や頭以外の部位は
破壊されても再生する。だが、銀の武器や銀の弾丸で受けた傷は
治りにくい・・・回復魔法をかけてくれてありがとう。」
ヴァンパイアは言った。
「まあ、もうしないなら許してやっても良いぜ!」
ルビィはニコっと笑って言った。
「しっかし、お前の両親を殺した人間が俺は許せねぇ!どこの
どいつだ!?」
ケルスはヴァンパイアに言った。
「それはこの俺様の事かな?」
すると、いきなり、部屋の入り口のドアが開いて、誰かが入って
きた。
入ってきたのはライぐらいの歳の人間の少年だった。
ライはその人物が誰であるかすぐにわかった。
「ハスタ!!君がどうしてここに!?」
ライは叫んだ。
ハスタはライを学校でいじめている集団のリーダー的存在だ。
「決まっているじゃないか!そこのゴミ吸血鬼をこの新型の
マシンガンで蜂の巣にするのさ!」
ハスタはマシンガンをかまえて言った。
「!!・・・・・・・貴様は私の両親の仇・・・!!」
ヴァンパイアはハスタにナイフで切りかかったが、かわされた。
「そんなのろい攻撃で俺が倒せると思ってるのか?吸血鬼君?」
ハスタはマシンガンから銀の弾丸をヴァンパイアに乱射したが
ヴァンパイアは魔法障壁を展開しながらかわした。
「そんな魔法障壁がいつまで持つかな?」
ハスタは障壁にマシンガンの攻撃を集中させる。
「まずい・・・このままでは障壁がもたない!」
ヴァンパイアは言った。
「ハスタ!てめぇ!許さねぇ!単なるいじめ野郎ってわけじゃ
ねぇみてぇだな!!死ね!!」
ルビィは銀パイプでハスタの頭を殴る。しかし、ハスタは全く
こたえていない。
「どうだ?ラールグ様からもらったこの自慢の体は?」
ハスタは言った。
「ハスタ!!君もラールグの手下だったのか!?」
ライは銃をハスタに撃つが、素手で受け止められた。
「弱虫毛虫のライ!お前の力も所詮、この程度なんだよ!
ヒャハハハハハハハ!!」
ハスタは笑いながら言った。
「こいつが、私の両親を殺した張本人だ・・・」
ヴァンパイアは言った。
「腐ってやがる・・・このクソガキ!!」
ケルスは槍でハスタの胸を突いたが、全く効いていなかった。
「俺はラールグ様にこの素晴らしい無敵の体をもらったのさ!
お前らの武器も魔法も全く効かないし、永遠の寿命も手に入れた
のさ!」
ハスタはにやにや笑いながら言う。
「あんた!!許せない!!」
リーナは氷属性の魔法でハスタを凍らせた後に、剣で氷を砕いたが
全くこたえていない。
「だから何度やっても無駄だって言ってるだろ?お前らには学習能力
がないのか?」
ハスタは言った。
「もう攻撃されるのはあきたぜ!今度は俺がお前らを攻撃する番だ!
死ね!」
ハスタはマシンガンをライ達に乱射した。
「(もうだめだ・・・やられる・・・!!)」
ライはあきらめかけていた。
だが、次の瞬間、ライ達の目の前に何かが現れた。
カメムシ仙人だった。
カメムシ仙人は強力な魔法障壁でマシンガンの弾の嵐を
ふせいだ。
「お前はついに不死身の体を手に入れてしまったようじゃのう・・・
不死身がどれだけ辛いかわからんのに、全く哀れじゃのう・・・」
カメムシ仙人がそう言った瞬間にはハスタの姿がなぜか消えていた。
「ハスタはどこだ!?カメムシ仙人さんが魔法で消滅させたのか!?」
ライはそう言ってきょろきょろする。
「いや、いくら魔法でもそれは無理じゃ、どこか遠くへ送っただけじゃ」
カメムシ仙人は言った。
「どうやら、ラールグは思っていた以上に強大な魔力を持っているよう
じゃ・・・じゃが、ライ君!おぬしらは一刻も早く全てのジュエルを集める
のじゃ!今回は気がかりだったからおぬしらにこっそり着いて来たが
、次はそうもいかん!おぬしらは力を得る必要がある!」
カメムシ仙人は言った。
「そういえば、私が拾った物なのだが、こんな物が・・・」
ヴァンパイアの青年は何かを持っていた。
それは、ダイヤモンドのような宝石だった。
「これが一つ目のジュエルじゃ!ジュエルは決して邪悪な心を持つ物には
力を与えん!どうやら選ばれし戦士は4人だけじゃなかったようじゃ!お前
さんも選ばれし戦士の一人じゃ!」
カメムシ仙人はヴァンパイアにそう言った。
「私が選ばれし戦士・・・?」
ヴァンパイアは言った。
「そして、テテル!おぬしも選ばれしワイバーン(飛竜)のようじゃ!」
カメムシ仙人はさらに言う。
「僕もそうだったんですか・・・」
テテルは言った。
「カメムシじじい!俺たちは本当にラールグに勝てるのか!?あの手下の
ハスタにすら勝てなかった俺たちが!?」
ケルスは言った。
「そうよ、私達・・・なんか自信をなくしちゃった・・・」
リーナはうつむいて言った。
「僕もなんだか自信なくしてきた・・・」
ライも言った。
「お前ら!!あきらめるんじゃねぇ!!あきらめたらそれこそ本当に
終わりだ!!」
ルビィは厳しくライ達に言った。
「その通りじゃ、ルビィちゃんが正しい、今は非力でもおぬしらはジュエル
の力を得て、戦うのじゃ!」
カメムシ仙人は言った。
「これが、ジュエル・・・」
ヴァンパイアにジュエルを手渡された。
ジュエルは激しい光を放った。
そして、光が収まると、ライ達はなんだか勇気がわいてきた。
「これが、ジュエルの力・・・」
ライは言った。
「これでおぬしらに一つ目のジュエルの力が宿ったはずじゃ!
残り9個のジュエルを集めるのじゃ!さらばじゃ!」
カメムシ仙人はワープ魔法で消えていった。
「私達・・・なんだか力と勇気がわいてきたね!」
リーナは言った。
「僕もです、なんか、暖かいっていうか、勇気がわいて
くるっていうか・・・」
テテルは言った。
「本当だぜ!このジュエルを手に入れる前よりも強くなった
気がするぜ!」
ケルスは言った。
「ところで、ヴァンパイアさん、あなたも選ばれし戦士みたい
ですね。いっしょに戦ってくれますか?」
ライはヴァンパイアに質問した。
「ああ、もちろんだ、別に世界や宇宙を救うためではない、
あのハスタと言う奴が許せないだけだ!」
ヴァンパイアは言った。
「うん!それでもいいぜ!よろしくな!ヴァンパイア!」
ルビィは笑顔で言った。
「私の事は「ラルス」と呼んでくれ、親からもらった名だ。
こんな私でもよければ連れて行ってくれ・・・」
ヴァンパイアの青年、ラルスはそう言った。
「何言ってるんですか?僕たちはもう仲間じゃないですか!
これから仲良くしましょう!」
ライは笑顔で言った。
「・・・・・・・まあ、お前達なら信用してやってもいいぞ。」
ラルスは言った。
「よし!こんな頼もしい仲間が入ったなら戦力がさらに大きく
なるぜ!よろしくな!俺は名前はケルスだ!エルフ族だ!」
ケルスは言った。
「僕の名前はライです。」
ライは言った。
「俺はライの姉のルビィだ!あらためてよろしくな!」
ルビィは言った。
「私は魔族のリーナよ、よろしくね、ラルスさん」
リーナは言った。
「僕はワイバーンのテテルです!よろしくお願いします!
ラルスさん」
テテルは言った。
「まあ、よろしくな!」
ラルスは希望に満ちた目で言った。

  ヴァンパイアはこっちで来たか〜 - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月19日 (月) 01時59分 [863]   
と思ったら仲間になっちゃいましたね^^

あと9つのジュエルの回収。
物語の方向性も見えてきて、これからって感じですね^^
ではでは

  またまた設定変更です。 - クロネコ (男性) - 2009年01月19日 (月) 16時56分 [865]   
やっぱり設定変更で、悪魔は普通の武器でも倒せるが、
体力と攻撃力が高くて、弱点は光属性の魔法と銀の武器や
銀の弾丸です。
魔族については人間と悪魔の境界線の種族なので、人間よりも
基本的に魔力に優れていて、ヴァンパイアほどではないが、
銀の武器や銀の弾丸や光魔法をくらうと大きなダメージを
受けてしまいますが、そのかわり体力が高いです。

設定変更ばっかりして、すみません。

  素敵^^ - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月19日 (月) 17時37分 [866]   
吸血鬼が仲間というのも面白いですね。
いつかパクろ・・・・あ、いやいや(笑)

あと9つ。道のりは遠いぞ〜。がんばれライ!


  夢魔 - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月18日 (日) 14時34分 [853]   
  「なんなんですか、あいつ!?」
 フォルクがミリアの後ろにまた隠れて、黒翼の女性を指さす。マゼンダは頭を掻きながら、じっと女を睨み据えていた。
「よく似た悪魔は知ってるんだけど、変ね。あいつらは決して人間に危害は加えないはずなんだけど・・・・・・。いや、加えるわよ。でも人間を殺すような真似はしないはず」
「サキュバス、ですね」
 アーサーが横目で女を睨みながら呟いた。
「夜な夜な修道士のもとに現れてたぶらかす夢魔にして淫魔。禁欲生活を強いられた修道士には修行の邪魔ともいえる悪魔ですね。確か父の神官修行中の時にも現れて、『大層困った』と言っていましたっけ」
「よく知ってるわね。っていうか、あんた男だったの。ターゲットが増えた」
 サキュバスの言葉に違和感を覚えつつも、ルークが尋ねた。
「でもサキュバスがこんな真っ昼間に、しかも人間を狩るなんてことあるのか?」
 サキュバスが翼を羽ばたかせ、ルークの方に突進してくる。そして顔スレスレのところで止まった。
「あんたたち人間が知らないだけ。ほんの少し気づかれにくいところに爪を入れて血を飲んでるわ。悪魔に昼も夜も関係ない。油断していたらいつ襲われるとも分からないわよ、ボウヤ」
 サキュバスがそっとルークの頬に手を触れた。寒気がするほど、冷たい手だ。そのまま悪魔はケラケラ笑いながら飛んでいった。
「ボウヤ・・・・・・?」
 ルークは違和感を感じて頭を捻っていた。
「あれ? もしかして私、初めて男扱いされた?」
「ルーヌ、ニヤニヤしてる場合じゃないわよ!」
「あ、はい先生、すみません」
 そう言いながらも、ルークの顔は喜びで溢れていた。
「とりあえず、お前が私たちの邪魔をするのなら、この場で斬らせて貰う!!」
「殺れるもんなら殺ってみなさい。人間の男には私は斬れない。それを証明してあ・げ・る」
 そういってサキュバスは髪を掻き上げ、悩殺的な視線をフォルクに向ける。目があったフォルクはつるはしを落とし、ミリアの後ろから進み出た。
「ああ・・・・・・なんて美しい・・・・・・!!」
「ちょっとフォルク!!」
 ミリアがフォルクの腕を引っ張るが、夢見心地な目線はずっとサキュバスに釘付けだった。
「そんな・・・・・・酷い!! あたし以外の女に目移りするなんて!!」
「あれが夢魔の魔力よ!! 異性を魅了し、自らの僕にしてしまうの! 彼を救うにはあの女を倒すしかないわ!!」
 またサキュバスが甲高い笑い声をあげた。
「出来るわけないじゃない!! あんたたち女はあたしが殺さない程度に痛めつけて、知り合いのインキュバスに売ってあげるわ」
「一生ゴメンだわ!! ルーヌ、ルル、アーティー、行くわよ!!」
『はい!』
 アーサーが黙り込んでいるが、気にせず飛びかかっていく。
「そうは行かないわ!!」
 サキュバスはアーサーに向かい、ウィンクを放った。
「!!」
 アーサーは暫く動きが止まったが、また走り始めた。
「相手が女だからって・・・・・・揺らぐものかぁぁぁっ!!」
 そう叫んでアーサーはまた、巨大な閃光呪文を手から放った。
「機嫌が悪りぃ時にまとわりつく女ほどウゼぇもんはねえよ!! 失せろ!!」
「きゃああああああぁぁぁあぁあぁ!!」
 閃光に灼かれながら、サキュバスはあちこちを飛び回る。火が消えると同時に、サキュバスは地面に降り立った。
「ま、魔法使うなんて聞いてないわよ・・・・・・っ!! 仕方ないわね・・・・・・ならこっちも!」
 サキュバスは素早く手で印を結び、
「マヒャド!!」
 強烈な冷気を呼び出した。
『わあああああっ』
 激しい冷気呪文が容赦なくルーク達に襲いかかる。大きな氷の塊が遮るように生えだした。
「キャハハハっ!! 人間が苦しむ様子っていつ見ても楽しいわね!」
「せいっ!!」
 マゼンダが炎を纏わせた鞭で氷を撃ち破る。
「これでも喰らいなさい!!」
 さらにマゼンダは鞭に雷を宿わせ、サキュバスをはたく。
「きゃあああああああっ!!」
 サキュバスは倒れ込み、辛うじて息がある程度の重傷を負った。
「なんなの・・・・・・よっ! あんた・・・・・・たち!!」
 そこへ、ルークがそっと歩み寄る。
「残念だったな」
 そう言って剣の切っ先を悪魔に向ける。
「助けて・・・・・・」
 サキュバスは性懲りもなく潤んだ魅惑の眼差しをルークに向けた。ルークはその様子を笑い飛ばす。
「そんなものは私には効かん。残念だがお前を倒す」
「ふっ・・・・・・聞いて・・・・・・なかった? 人間の男に・・・・・・私は斬れない・・・・・・。男の、夢に、生きるから・・・・・・」
 その言葉を聞き、今度はルークが高らかな笑い声をあげた。
「気づかなかったのか? これまでの魔物と違ってて嬉しかったぞ。私は身なりは男だが、生まれも戸籍も歴とした女だ。最も、私自身は女に生まれたくはなかったがな」
 サキュバスの顔が凍り付いた。
「うそ・・・・・・!!」
 ルークが剣を振り上げたそのとき、不意にルークに何かがぶつかった。
「わあっ!!」
 咄嗟にルークは受け身の態勢をとり、ぶつかった張本人を睨んだ。
「フォルク!!」
「サキュバス様を、殺させはしない!!」
「こいつ・・・・・・!! エキストラのくせに生意気なっ!!」
 フォルクはつるはしを持ち、ルークに襲いかかる。ルークはすんでの所で剣でそれを受け止めた。
「ふっ・・・・・・どう? あんたの仲間、それでも倒せる?」
「卑怯者!!」
 そのときだった。ルルがそっとサキュバスに近寄り、にこりと笑う。
「あら? 今度は、お嬢ちゃんが相手?」
 ルルはそっと、ルークに目配せをした。気づいたフォルクが振り返った隙にフォルクを羽交い締めにし、つるはしをその手から落とす。
「怪我見せてくれない?」
 そう言ってルルはサキュバスの怪我に手を当てる。
 サキュバスはしばらくふっと笑っていたが、すぐさま苦悶の表情へと変わっていった。
「きゃああああああああっ!!」
 体中の穴という穴からまばゆい光が放たれ、サキュバスはのたうち回って部屋中を動き回る。最後には、灰となって消えた。
「・・・・・・そうだったわね。あんた、ちょっと触っただけでアンデッドと悪魔を浄化する力があるんだったわね」
 だんだんとフォルクの目も平常に戻っていく。
「あれ? 僕はどうなって・・・・・・? サキュバスは!?」
 ミリアが怨みがましそうにフォルクを睨んでいたが、マゼンダに宥められ、彼を許すことにしたいう。

  夢魔 - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月18日 (日) 15時51分 [854]   
 ルルは改めて石を眺める。しかし、また、ルルの邪魔をする声が聞こえ始めた。
「サキュバスがやられたか・・・・・・。だが、お前達はここで終わる」
 現れたのは、長髪の美男子。同じく黒翼を持ち、露出度の高い衣装だが、サキュバスと違い、金色の三角帽が緊張感を台無しにしていた。
「なんですか? あれ」
 ルークがあっけにとられる。
「・・・・・・インキュバス。夜な夜な女性の寝所に現れる夢魔にして淫魔。頭のマヌケな金の三角帽を被ると古の宝の在処が分かるとされてるわ」
「マヌケとは心外ですねえ、マダム。財産が欲しいなら私に協力して頂けますか?」
 マゼンダは鼻で笑った。
「マダム、とは心外ね。マドモワゼルと呼んでくれない? それにあんたに協力して宝をもらうより、強奪した方が手っ取り早いわ」
「そうですか。残念だ」
 そう言ってインキュバスは翼を広げ、辺りに息を吹きかけながら部屋中を飛び回る。
「!! なんなの? このいい香りは・・・・・・!!」
「皆さん・・・・・・あたしもうダメ!!」
 ミリアが恍惚の表情を浮かべながら座り込んだ。
「ミリア!! 大丈夫か!?」
 ミリアはキッとフォルクを睨み、
「あんたなんかに心配して貰う筋合いはないわ!! さっきなんかあんな変な女に肩入れしたくせに!!」
 と平手打ちを喰らわせた。
「そんな・・・・・・ミリア!!」
「・・・・・・」
 ルークも辛うじて立ち上がっている状態だが、鼻と口を押さえながらもだんだん匂いにやられてきているようだった。
「先生・・・・・・っ!!」
「これは・・・・・・インキュバスの誘惑の吐息・・・・・・。女性を虜にする・・・・・・魔性の・・・・・・香り・・・・・・。あたしももうダメ!!」
 インキュバスはルークの前で降り立った。
「屈しなさい。これに反応するということはあなたも一人の女性。何を抗う必要があります?」
「屈するわけには・・・・・・いかない!! 後が怖いからっ!!」
 そう言ってアーサーの方を見やった。
「ほう、彼ですか」
 アーサーは無表情でインキュバスを眺めている。
「それならこうしたらどうでしょう?」
 インキュバスは爪を一瞬で長く伸ばし、アーサーに飛びかかった。
「やめろ!! アーサー!!」
 アーサーは寸前のところで手をかざし、
「ベギラゴン!!」
 得意の閃光魔法を放った。
「ぐわぁっ!!」
 インキュバスは怯み、よろけた。
「よいしょっと」
 その後ろを、ルルが支える。
「お嬢ちゃん、支えてくれたんだね」
 ルルはにこりと笑うが、インキュバスは気づいた。少女に触れられた部分が焼けるように熱いことに。
「わあああああっ!!」
 インキュバスはその部分を押さえてうずくまる。
「あたしには魔の力は効かないんだから。馬鹿ね」
 そして踊るように兄の元へ舞い戻る。
「ふっ・・・・・・してやられましたねえ・・・・・・。なら共に死になさい!!」
 インキュバスは掌に爆発元素を集め始めた。
「イオナズン!!」
 凄まじい大爆発はアーサーとルルの体を吹き飛ばし、壁に叩きつけた。
「ぁぐっ!!」
「くぁっ!!」
 そして瓦礫が二人の頭上に落ちてくる。
「遺跡がぁぁ!! 僕の遺跡がぁぁっ!!」
 フォルクが瓦礫を拾い集めて大事そうに抱え出す。
「ふはははは! どうだ? 悪魔の魔力は素晴らしい。最強の力なのだ!!」
 アーサーはゆっくりと立ち上がり、夢魔を睨み据える。
「どうした? 人間よ。手も足も出ないだろう」
 夢魔はまた爆発呪文を唱えたが
「・・・・・・マホカンタ」
 突然青年に貼られた対呪文結界が夢魔の呪文を跳ね返す。
「ぐああああぁあぁぁぁぁああぁぁあぁぁ!!」
 夢魔の体も豪快に吹っ飛ばされ、壁を伝って瓦礫と共にずり落ちる。
「なかなかやるな・・・・・・キサマ・・・・・・!!」
「最近頗る機嫌が悪いものでしてねえ・・・・・・そろそろ限界が近づいてるところなんですよ。さっきからちっとも話が進まなくてもうどう言ったらいいか分からなくてですねえ・・・・・・」
 夢魔はアーサーの大魔王のような目に気づいていなかった。含み笑いをしながら
「だが魔法が当たらなくとも、攻撃はできる!!」
 と、天井に爆発呪文を放った。瓦礫が容赦なくアーサーの体を襲う。
「お兄ちゃん!!」
 ルルが駆け寄ろうとするが、落ちてきた瓦礫と舞う砂埃に阻まれてしまった。砂埃が収まると、ゆっくりと立ち上がる兄の姿があった。ほっとしたのも束の間、ルルは目を疑った。
 そこにいたのは、兄の姿ではあるが、顔がいつもの穏やかな青年と大きくかけ離れ、最近の虫の居所が悪かった表情よりも冷たく、どことなくルルに、家で祖母に見せて貰った魔王の素顔を思い起こさせた。
「いい加減にしやがってくれないかな・・・・・・?」
 青年は辛うじて笑顔を保とうとするものの、そうするほどより、鬼に近い顔になっていった。ルルは恐ろしさに足が動かず、インキュバスの魔力にやられたルークとマゼンダもその事実を忘れていた。
「さっきから黙ってりゃ調子に乗りやがって・・・・・・五月蠅い蝿が人間様に・・・・・・逆らおうなんざ100年早えぇんだよ!!」
 直後、アーサーの魔力が荒れ狂う波となって解き放たれた。
「ぐあああああああああああっ!!」
 魔力の熱に灼かれ、インキュバスは屈み込む。しかしアーサーの魔力の波は止まらない。
「ヒャハハハハハ!! 苦しめ!! キサマの苦しむ姿がオレサマの慰み物!! 文字通りの地獄の苦しみを味わえ!!」
 狂ったように笑い出すアーサーの姿に、その場にいた仲間全員が凍り付いた。インキュバスはのたうち回り、断末魔の叫びを、いや、そんな生やさしいものではありえない。兎に角今まで経験することのないような、耳を裂くような悲鳴をあげていた。
「まずは右足から消してやろうか!?」
 アーサーが右手を横に動かすと、インキュバスの右足が、つま先からゆっくり灰になっていく。
「次は右腕!!」
 アーサーが右手を上に動かすと、悪魔の右手の指先からだんだんと消滅していく。
 その間も、インキュバスの凄まじい悲鳴は、後のルーク達の耳に残るほど高くあがっていた。
 この後もアーサーは左足、左手とインキュバスの体を拷問にかけていき、顔と胸部を残してその様子を眺めていた。
「ケッサクだな!! さてどうしようか。このままさっさと消えたいか? それともじっくりとまた攻め立ててやろうか。どっちがいい?」
 インキュバスは胴体だけが残った今、口をついて出るのは悲鳴だけだった。
「無様だな。あ? なまじオレサマを怒らせたばかりにこんな屈辱を受ける。全ての報いだ。そうだろ?」
 アーサーがインキュバスの顔に手をかざすと、顔が醜く爛れていった。
「それじゃ、ラクにしてやろうか」
 そう言ってアーサーは左手を押すように下ろした。
 声にならない声が聞こえたような気がする。ルーク達が気づいた頃には、悪魔の姿は完全に灰と消え、アーサーが一人立ちつくしていた。静まり返って、物音一つ聞こえない中、アーサーがゆっくりと振り返る。
「あ〜、スッキリした!」
 と、いつもの笑顔を見せながら。

  ヒャハハハハ!! - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月18日 (日) 16時01分 [856]   
大魔王アーサーの真骨頂の恐怖、如何でしたでしょうか(笑)今回ややグロで申し訳ありませんーー;

ではレス返し

お二人とも予想ハズレでした☆
夢魔です。
まあ、普通夢魔が血を吸うって話はないんですけど、悪魔契約に当たって血の提供は当たり前なんで、まあ、こういうロマン(?)もいいじゃないですか☆

クロネコ様>

ヴァンパイアとか化け物の話なら私も結構五月蠅いです^^
でも基本恐がりなんで遊園地のお化け屋敷にも入れません。何だ? この矛盾。

天使様>

キャハハの次はヒャハハですが、誰か思い出しますか?(笑) 私はスーパーリアルRPG思い出します。

ところで「レスリー・ニールセンのドラキュラ」(原題:Dracula 〜Dead and Loving It 〜)はご存知でしょうか?VHSしかないんでもしかしたら見れないかもですが、英語がある程度聞き取れたらつべに落ちてます。聞き取れなくても雰囲気で分かると思います。よろしければどうぞ☆ まじ笑えますんで。

では☆

  悪魔の弱点 - クロネコ (男性) - 2009年01月18日 (日) 16時35分 [859]   
アーサーがまるで、一瞬、某メタルギア・ソリッドの
拷問マニアの「リボルバー・オセロット」のように見えてきました。
サキュバスは男では倒せないっていうのは初耳です。
俺の作っているゲームでは幽霊にもヴァンパイアにもサキュバスにも
全ての敵に普通の武器が効きます。

さて、ナーティス物語のキャラからのメッセージです。

ライ
「僕達の世界のサキュバスは普通に男の人でも倒せるけど、
虜にされるとチャーム状態になって、しばらく行動が出来ない
んだよねー、僕達の世界の悪魔(サキュバス達も含めて)や
幽霊、ヴァンパイア、ワーウルフ(人狼)には普通の武器や
弾丸が全く効かないんだ。弱点は銀の武器や銀の弾丸、
光属性の攻撃魔法などだよ」
ルビィ
「ライ、やっぱりよく勉強しているだけあって詳しいな、
悪魔なんざ俺の銀パイプでボコボコにしてやるぜ!インキュバス
だって倒して見せるぜ!」
リーナ
「私達、魔族の容姿は人間に悪魔の翼がはえて、エルフのように
とんがった耳を持っているけど、人間と同じ人種族だから普通の武器
や弾丸でもダメージを受けてしまうのよ」
ケルス
「対悪魔用の武器の材料の「聖銀」はコストは高いが、買う価値は
あると思うぜ!それがないと幽霊や悪魔に対抗出来ない!」

  ほほう - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月19日 (月) 01時52分 [862]   
サキュバスでしたか。
しかし兄妹そろって怖いですね^^;
石からはいったい何がわかるんでしょうか・・・。

ヒャハハにはあまり思い当たるキャラがいないですね〜(笑)
っていうかイカレ笑いの典型なんで、けっこういっぱいいるかも知れませんね、この笑い方^^;
では^^


  ナーティス物語 - クロネコ (男性) - 2009年01月18日 (日) 15時53分 [855]   
  第5話「セルンティア小学校の地下」

リーナとケルスもセルンティアに住む家族達に別れを告げて、
いつの間にか、ハンバーガーショップにいた。
昼食がまだだったからだ。
ライ達はハンバーガーショップの席に座って食事をしながら
話していた。
「セルンティア小学校の地下ってどうやって行けばいいんだろう
なー・・・」
ルビィはそう言った後、ハンバーガーを一口食べた。
「そういや肝心の地下へ行ける場所がわからなかったな!
あのカメムシじじい、もっと詳しく教えろよな全く・・・」
ケルスはグチをこぼしながらハンバーガーを一口とフライドポテト
を一つまみ食べた。
「ライ君、ルビィちゃん、心あたりはないかな?」
リーナはコーヒーをすすった後に言う。
「俺は全く知らねぇな、そんな話し、学校の誰からも聞いた事も
ねーし・・・」
ルビィはハンバーガーを一つ、リュックの中にいるテテルにあげた。
テテルのようなワイバーン(飛竜)は魔物の類なので、セルンティアの
町の中にも魔物を憎んでいる人間がいてもおかしくない、
冒険者達は魔物を時々パートナーにしているのだが、目を離したスキに
パートナーの魔物が町にいる魔物を憎んでいる人間に殺される事も
日常茶飯事だ。
だから、警戒してリュックの中に入れている。
「ありがとうございます、ルビィさん・・・」
テテルはハンバーガーを食べ始めた。
「でも、僕、怪しい所なら知ってるけど・・・」
ライは言った。
「そこは何処だ?」
ケルスが質問する。
「いつも鍵がかかった倉庫があるんだ、生徒も職員も使っていない古い
倉庫みたいなんだけど、学校が創られる前からあったらしいよ、なぜだかは
わからないけど」
ライはそう言うと、オレンジジュースを飲んで、ハンバーガーを一口食べた。
「行ってみる価値はありそうね!行ってみようよ!」
リーナは言った。

ライ達はハンバーガーショップで食事を終えた後に、ハンバーガーショップで
さらにハンバーガー等を買って、リュックの中に入れた。
このリュックは冒険者の必需品の特殊な魔力がかかった「無菌リュック」
これは、特殊な素材に魔力を込めた物で、中を無菌状態にして食料等の生もの
を腐らせずに旅に持っていけるリュックだ。
ライ達は食料を買うつもりでハンバーガーを買ったのだろう。

そして、セルンティア小学校の例の倉庫に来て見ると、
倉庫はかなり古い物だった。まるで、血がついたかのように
さびついていた。
「かなり古い物だから、カギがあっても開けられないな・・・
どうしよう・・・」
ケルスは考えながら言った。
だが、次の瞬間、倉庫がゆれたような気がした。
「今、揺れなかったか?」
ケルスは言った。
「え?わかんないけど・・・」
リーナはそう言って倉庫を見つめた。
ライとルビィも見つめ始めた。
すると、やはり揺れていた、そして徐々に揺れが激しくなり、
次の瞬間、倉庫はライ達に体当たりをしてきた。
「うあ!!」
ライは倉庫の体当たりで転んだ。
「こいつ!人を襲うのか!?」
ケルスは槍で倉庫を突き刺す。
ボロボロに錆びていたためにあっさりと鉄の槍が突き刺さった。
「おらぁ!!」
ルビィは工具屋で新しく父親のガドレンに買ってもらった新品の
鉄パイプで倉庫を思いっきり殴りつけた。
倉庫はへこんだ。
「僕もお手伝いします!」
テテルは炎のブレス(息)を口から吐いた。
倉庫は熱で溶け始めた。
「私だって!やあ!」
リーナは剣で倉庫を斬り付けた後に、炎の攻撃魔法を倉庫に
放った。
倉庫はあっさりと切れた。
だが、倉庫はまだ動く。
倉庫はライに強烈な体当たりをしかけてきたが、ライはそれを
かわして、銃を倉庫に連射した。
倉庫はもうただのクズ鉄になって動かなくなった。
そして、倉庫が最初にたっていた場所にはマンホールが
あった。
「何なの!?何で倉庫が人を襲ってきたんだ!?これも
ラールグの魔力の影響か!?」
ライは言った。
「ラールグ以外に考えられねぇ」
ルビィは言った。
「このマンホールの地下が例のジュエルのある、軍事基地なのか
・・・?入ってみようぜ!」
ケルスはそう言ってマンホールを開けて入っていった。
ライ達もケルスに着いていって入った。
ハシゴを降りた先には通路があった。
通路の先にはいくつも部屋があった。
部屋の中にはボロボロに朽ち果てたベッドなどがあった。
どうやら兵士の部屋のようだ。
ライ達が今いる部屋の奥に何かがいた。
ゴブリン(子鬼)のようだった
「敵か!?」
ルビィは鉄パイプをかまえる。
「大丈夫、私は人間を襲いません、あなた達に武器を売って差し上げ
ましょう。」
そのゴブリンは優しそうな声で言った。
「ここにいる幽霊などの敵には通常の物理攻撃は効きません。
聖なる銀の武器か弾丸や魔法しか効きません。」
ゴブリンはそう言うと、自分の体よりも大きいにもかかわらずに背負っていた
巨大なリュックから色々な物を出した。
それは様々な銃の口径に合わせた銀製の弾丸や、銀製の剣や槍、斧、ナイフ、
さらには銀製のパイプや銀製の牙のような武器まであった。
「聖なる銀・・・「聖銀」か・・・」
ケルスは言った。
この世界ナーティスでは普通の銀と同じくらいの価値の聖なる力がこもった
銀が鉱山から発掘される。
聖銀は普通の銀と同じくらいの値打ちがあるが、普通の銀とは違い、幽霊や
ヴァンパイアなどといったアンデット(不死)の魔物を傷つける事が出来る
銀だ。
武器商人達はその聖銀を加工して、銃の弾丸や剣などの武器に加工するのだ。
聖銀は鉄と同じ強度で、採掘所などで採掘出来る「強化石」と呼ばれる
宝石で強化出来るのだ。
「銀製の武器は高いけど、買っておいて損はなさそうね。」
リーナは言った。
「じゃあ、僕には銀の弾丸をください。」
ライはゴブリンに言った。
「あなたのもっているその拳銃は「ベレッタM92」のようなので、9mm口径の
銀の弾丸を売って差し上げましょう。」
ライは何十発かの銀の弾丸を買ったが、やはり値段は高かったが、父の振り込んで
くれたG(この世界の通貨)のおかげでなんとか買えた。
「じゃあ俺は銀パイプを買うぜ!」
ルビィは銀のパイプを買った。
「はい、毎度あり」
ゴブリンは笑顔で言った。
「じゃあ俺も銀の槍を頼む」
ケルスも銀の槍を買う。
「じゃあ、私も銀の剣を頼んじゃおうかしら?」
リーナも銀の剣を買った。
「僕にもその銀製の牙をください。」
テテルも自分の口のサイズに合った銀の牙を買った。
「はいはい、毎度あり、あと、銀の武器は武器商人達がお金さえ
払えば「強化石」と呼ばれる宝石で強化してくれます。」
ゴブリンは言った。

そして、そのゴブリンのいる部屋から抜け出して、通路を歩いていると、
軍服を着た兵士の霊達が襲いかかってきたが、ライが銃から銀の弾丸を
撃って倒したり、ルビィは銀パイプで倒したり、リーナは光属性の攻撃魔法や
銀の剣で攻撃して倒した。
ケルスは銀の槍で突き刺して倒し、テテルは口に装備した銀の牙で噛み付いて
倒した。
ライは幽霊が怖くて泣いていたが、それでも銃から銀の弾丸を撃って幽霊達を
倒していった。
ここにいる兵士の霊達は銀の弾丸一発で昇天させることが出来た。
だが、銀の剣などの武器では何回か切らなければ倒せなかった。
威力だけなら銃のほうが他の武器よりも高いようだが、弾丸に限りがある。
剣や槍などの武器は折れたり壊れたりするまで長く使えるのが利点だ。
そして、とある部屋にたどり着いた。
その部屋は昔、この軍事基地にいた大佐の部屋だった。
そこの奥に人影が見えた。
その人影はこっちに向かってきた。
その姿に懐中電灯をあてると、姿がはっきりとわかった。
黒い髪に、赤い瞳、そして、口から牙のような物が少し出て
いた。
年齢は20代前半くらいの男性だ。
「人間のガキ二人と魔族の小娘とエルフの小僧とワイバーン(飛竜)か・・・
久しぶりにうまそうな血を吸えそうだな!」
その男性はそう言った。
「こいつ!!ヴァンパイアか!?」
ケルスは槍をかまえた。
「ヴァンパイア!?あの吸血鬼の!?」
ライはそう言った後に怯え始めた。
「貴様らの血を吸わせてもらう!」
ヴァンパイアはライ達に襲いかかってきた。

  ほうほう - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月18日 (日) 16時16分 [858]   
銀の武器ですね。
あとヴァンパイアは木の杭で心臓を一突きするという撃退方法もありましたね。しかしこれ、棺桶に眠っている昼の内にやらないと反撃されかねないという話・・・・・・。

私にヴァンパイアを語らせたら五月蠅いのでこのへんにしときます^^;

  シルバーバレット - クロネコ (男性) - 2009年01月18日 (日) 16時49分 [860]   
設定変更をしました。すみません。
銀の武器は必ず武器屋で高価格で売っています。
強化石で強化出来ます。
ナーティスにいる悪魔や幽霊やヴァンパイア、
ワーウルフには普通の武器や弾丸が効きません。

でも、俺の作っているゲームでは普通の剣や
銃でも幽霊もヴァンパイアもワーウルフもサキュバス
も倒せます。弱点はもちろん光属性です。







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