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ドラゴンクエスト・ファイナルファンタジー小説投稿掲示板


ここは小説投稿掲示板だ。
ドラゴンクエストやファイナルファンタジーまたはその他(アニメ、ドラマ)などでも、楽しそうな小説やストーリー、
詩、日記などがあったらとにかく書き込もう。
他人が見ておもしろいと思った内容、自分が思いついた内容があったら、とにかくどんどん投稿してみてくれい。

(注)最近ここをチャット代わりに使われている方がたくさんいます。
チャット代わりに使われますと、せっかく一生懸命小説等を書いた方の内容がすぐに流れて見れなくなってしまいます。
ここは小説やストーリー、詩、日記などを書くところですので、チャットはこちらにてお願いいたします。

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  RAGNAROK - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月18日 (日) 05時55分 [850]   
 
 Report2:10月17日
夏は過ぎ去ったものの、やはりまだ本格的な秋というわけではないらしく、その日の昼は実に麗らかだった。
彼は活動拠点として構えた事務所「KERBEROS」のだだっ広い部屋のソファで平和に昼寝をしていた。
先日の依頼の報酬はなかなかのものだった。やはり金持ちは違う。ここはひとつ、美味い酒でも買ってくるかなんて夢現で考えていた。
しかし、そんなささやかな至福を思考する脳裏には、どうにも晴らしきれない暗雲が漂っている。
その正体は明らかだった。そしてもうすぐヴィンセントの前に現れて落雷をお見舞いしてくれる。
――ゴンゴン
事務所の扉がノックされた。
「……来たか」
報酬の入った後の来客は「ヤツ」と相場は決まってる。取りあえず、わずかばかりの希望に賭けてシカトを決め込むことにした。
ゴンゴンゴン
「…………」
ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン――
「……はぁ」
ヴィンセントは溜息をついてのそっと起き上がり、玄関口に向かった。その間もノックは鳴り続ける。
「ステキでクールなヴィンセント君は現在留守ですが?」
そう言って開けた扉の先に立っていたのは、
「ステキでクールなヴィンセント君に伝えてちょうだい。キュートでセクシーなセシリー=ルーカスが来たったね」
セシリー=ルーカス。仲介兼情報屋だ。ヴィンセントに「その手」の仕事を持ってきてくれる。
真紅、という色彩表現がぴったりなしなやかな髪に、びしっと紺のパンツスーツで決め込んでいて、髪の紅がよく映えた。
「……そんな魅力的な女性の知り合いはいないんですがね」
「なかなかおもしろい冗談ね。最近はそういうもてなしが流行ってるの?」
「ああ。主に会いたくない客人を追い返すときに使用するな」
「笑えるわ。中に入っていいかしら」
セシリーは返事も待たずにカツカツと中に入っていった。ヴィンセントは溜息混じりに扉を閉める。
「相変わらず殺風景ねぇ。少しは部屋を飾ったらどう?」
さきほどまでヴィンセントが昼寝していたソファの向かいにセシリーは腰を下ろし、部屋をぐるっと見渡しながら言う。
「食って寝るだけの事務所だ。飾ってどうする」
ヴィンセントの事務所、KERBEROSは二階建ての建物で、一階は事務所、二階は寝室でどちらも広い空間が一つだけという非常に簡素な造りだ。
約30畳の一階にあるものと言えば、4人掛けのソファが2つ、そのソファに挟まれて置かれているテーブル。それに隅に冷蔵庫と、割と大きめのテレビくらいのものだった。
「それで、ご用はなんでしょうかセシリーさん」
ヴィンセントもセシリーの反対側に腰掛けた。
「なにって、決まってるじゃない。借金の取り立てよ」
セシリーはスーツの内ポケットからタバコを取り出して咥える。彼女の手がライターを探していると、ヴィンセントが指をパチンと鳴らした。
するとセシリーのタバコはにわかに赤く灯り、煙を立ち上げた。
「どうも」
「好きだな、あんたも」
「なにが?タバコ?」
「いや、金儲け」
「好き嫌いの問題じゃないわ。借金は無くなるまで取り立てるのが当然でしょ?」
「たまには無償の恵みを与えてみたらどうだ」
「嫌よ」
「即答だな」
ヴィンセントもタバコを取り出して火を点けた。一息吐いて続ける。
「あといくらなんだ、俺の借金は」
「そうね、この事務所の建設費用に、この土地の浄化・結界費用、あとDHA(Devil Hunter Association)加盟費、それにあなたが無理言って作らせた対悪魔用特注オリハルコン製50口径ハンドガン『パンデモニウム』の代金、プラス諸々の費用、締めて……5億くらいね」
セシリーは手帳を開いてつらつらと借金項目を読み上げる。
「ちょっと待て、そのドコサヘキサエン酸の加盟費とやらは先月払ったはずだぞ」
「デビルハンター協会よ。先月払ったのは労災保険の代金。基本加盟費は私が立て替えたままよ」
「あと5億か。長いな」
「そもそも資本金無しでビジネスを始めようとする方がどうかしてるわ」
「ビジネスか?」
「ビジネスよ。私がお金貸さなかったらどうするつもりだったの?」
「別の誰かから借りた」
「本当に行き当たりばったりね。まぁいいわ。いつも通り、仲介料として報酬の3割が私、5割があなたの取り分、残り2割が協会ね」
セシリーは電卓を叩きながら計算を始める。
「で、あなたの取り分から生活費と必要経費を差し引いて、残りを借金返済に充てるから……手許に残るのはこのくらいね」
そう言って電卓をヴィンセントに差し出す。
「……おい、これじゃ1週間保たないぜ」
「そうね。でも一週間も保たせる必要はないわ」
セシリーはバッグから茶封筒を取り出した。
「新しい依頼よ」
「ほう」
ヴィンセントは封筒を受け取って中身を取り出す。
「今回は大物よ。成功すればあなたの借金、半分は消えるわね」
「まだ半分なのか」
「獲物のランクはA(+)」
「A(+)?だったら協会直轄部隊様の出番だろ」
「ファルスは今手一杯なのよ。ファルスの手が空くまで待てって協会は渋ったけど、彼らに回されたら私の取り分が減るし、あなたに依頼を持ち込めば借金も返ってくるし。ごり押しで許可取ってきたわ」
セシリーはにっこり笑う。
「……協会の弱みでも握ったか?」
ヴィンセントが真面目な顔で尋ねた。
「失礼ね。私の今までの貢献あればこそよ。それにあなたに依頼したいって言ったら割とすぐオッケーしてくれたわ」
「そりゃまたなんで」
「色々問題はあるけど、なんだかんだであなたの実力には期待してるってことよ」
「もしくは、とっとと消えてもらいたいのかもな」
自嘲気味に呟いた。
「それでこの依頼、受ける?受けない?」
セシリーが灰皿に短くなったタバコを押しつけながら尋ねた。
「愚問だな」
ヴィンセントもタバコの火を消す。
「お引き受けしましょう。全ては借金返済のために」
そう言って手を差し出した。
「いい心がけね」
セシリーがその手を握る。
「詳しい話を聞かせてくれ」
契約成立の握手を終え、ヴィンセントが書類を流し見ながら言う。
「その前に、まずは借金の返済手続をしましょう」
「……忘れてなかったか」
「当然でしょ」


  いや〜 - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月18日 (日) 06時07分 [851]   
第2弾です。
また気紛れでダラダラ〜っと。
天国への道のりは遠いのです。

  こないだのやつですな - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月18日 (日) 12時17分 [852]   
この前の新作同時進行の続きが出た〜!!
ドコサヘキサエン酸には不覚にも笑ってしまった^^;
同じ事思ったし。
っていうか借金がまるで自己破産もん・・・^^;

では☆

  借金すごっ!! - クロネコ (男性) - 2009年01月18日 (日) 16時08分 [857]   
オリハルコン製の50口径のハンドガン(拳銃)が
カッコよさそうですね!俺は剣も大好きですが、銃は
もっと好きなんです!
ヴィンセントの借金は致命的で呆れすぎて、逆になんか
カッコイイです。
ファンタジーと現代が混ざったハードな世界観が相変わらず
素敵です!
続きを待っています!

では、ナーティス物語のキャラからのメッセージ

ライ
「オリハルコン製の銃・・・僕にも扱えるかな?」
ルビィ
「お前のレベルじゃまだ反動には耐えられないんじゃ
ないのか?それよりも、あのヴィンセントって奴の
借金のほうがすごいぜ!」
リーナ
「借金地獄か・・・私の家はパパがゲーム会社の社長だから
裕福で、お金には困っていないから私じゃわからないわ・・・」
ケルス
「ヴィンセントの借金がルビィの言う通りに、マジで
致命的だな、大丈夫なのか?」


  La Ruina - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月17日 (土) 17時25分 [844]   
   ぼろぼろに崩れた廃墟。古代の神を象ったものであろう像が4つ、首がないまま正方形を象って立っていた。
「見事にぼろぼろだな。いったい何が祀られた遺跡だったんだろう?」
 ルークがそっと、像の一つの足をそっと手でなぞった。
「き、気をつけて下さい! お、奥のほうから魔物が出てくるんですから!!」
 フォルクがミリアの後ろから叫んだ。
「・・・・・・」
 ルルがそっと、像の真ん中に立つ。
「・・・・・・ただいま」
 自然と口をついて出てきた言葉だった。一同がルルの元へ駆け寄る。
「ここ、あたし知ってる気がするの。記憶にはないけど、心のどこかで」
 俯くルルの目線の先には、鳥をモチーフにした、剥げかけた絵。マゼンダが手を口にあてて息を呑んだ。
「4人の巫女と、鳥!! この遺跡は・・・・・・!!」
 そういってマゼンダは遺跡の入り口を見やった。
「フォルクさん、この辺りに何か、鳥にまつわる民話とか神話とかないかしら?」
 相変わらずミリアの後ろに隠れながらも、フォルクは目を輝かせて話し始めた。
「よくご存知で!! 昔この世が闇に覆われて為す術もなかったとき、4人の天使が神の鳥の背に乗ってやってきて、光の力で闇の力を追い払ったという伝説が残ってるんですよ。その後天使達がどうなったかは分かりませんが、それが何か?」
 余程興奮していたのか、フォルクはミリアから離れ、前に進み出ていた。
「成る程ね。もしかしたらここを探ると、その“天使”がどうなったか、分かるかもしれないわよ」
「本当ですか!? 燃えてきたぞ!!」
 一同はとりあえず、遺跡の中へと足を踏み入れた。

 中は壁面が全て金が施され、まばゆい輝きを放っていた。
「素晴らしい!! 地層などからおよそ1500年ほど昔のものと思われていたが、こんな技術が当時にあったなんて!!」
 先ほどの恐がりはどこへやら、フォルクの目は爛々と輝いていた。
「そうね。魔物さえいなければね!!」
 そういってマゼンダは背後から近づいてくる影を、雷の力を宿した鞭でひっぱたいた。
「先生!!」
 ルークも慌てて剣を取る。
 そこにいたのは、血で真っ赤に染まった包帯を身に纏い、腐敗臭をまき散らしながらゆらゆら近づいてくるアンデッド。ルルは祈りの言葉を唱えながら指で紋を作っていった。
「バギクロス!!」
 血にまみれたゾンビの集団は刃と化した風に切り裂かれながら、続々と倒れていく。
「ベギラゴン!!」
 アーサーの手から放たれた閃光はアンデッド達を焼き払い、灰と消し去った。
「どりゃぁぁぁぁっ!!」
 ルークが駆け抜けながら、近寄るアンデッド達を順繰りに切り刻んでいく。
 フォルクはミリアの後ろに隠れていると思いきや
「遺跡を荒らすなああああぁぁぁぁっ!!」
 と、意外にも発掘用のつるはしを振り回して立ち向かっていった。
 その様子を見て呆然としているマゼンダだったが、ミリアがくすくすと笑う。
「あの人、遺跡のことになると周りが見えなくなることがよくあるんです。一度入るとすごく男らしくなるんですよ。入るまでが大変ですけど」
 そういってミリアはフォルクの応援を始めた。
「まあ・・・・・・これでいいのよね・・・・・・」
 マゼンダも炎を纏わせた鞭を振り回しながら駆けだした。

  La Ruina - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月17日 (土) 18時25分 [845]   
 一同は大きな部屋に入った。中央には大きな平たい石。近づくと何かミミズの這ったような文字が書いてある。
「古代文字だわ。えっと・・・・・・」
 マゼンダが鞄から分厚い本を取りだし、ぱらぱらとページをめくる。
「・・・・・・ダメだわ。文字は同じなのに意味が通じない」
「どれどれ・・・・・・」
 フォルクが横から文字を眺める。
「ちょっと本見せて頂けますか?」
 マゼンダがフォルクに手持ちの本を手渡す。フォルクはそれを眺めるや、
「マゼンダさん、これはエラン語ですね。あらゆる古代文字の基礎となった、いわば言語の母です。この辺りに伝わっている言語もこの流れを組んでいますが、独自の文化を織り交ぜているために少しずつ変容して出来てきたんです。従ってですね・・・・・・」
 その後二人の間で専門的な討論、議論が始まり、なんとか石の解読が終了した。
「『ここに神の使いの誓いを立てる 今を生きる者の運命を眺める部屋にて』・・・・・・一体どういうことかしら」
「特に何もないみたいですね。奥に行きましょう」
 一行は扉を開け、また大部屋に入った。そこにはよく似た石が置いてあり、また文字が書いてある。
「・・・・・・また何か書いてあるわね」
「えっと・・・・・・」
 ここに神の使いの誓いを立てる 在りし日を生きる者の運命を思い返す部屋にて
 石にはそう書いてあった。首を傾げながらまた部屋の扉を開ける。また大きな部屋があり、同じような石が置いてあった。
 ここに神の使いの誓いを立てる 後の世に生きる者の運命を夢見る部屋にて
「これって・・・・・・」
 マゼンダがふとルルの方を見やる。
「あんたたち巫女のことじゃない?」
 ルルはこくりと頷いた。ルークとアーサーは目を丸くし、フォルクとミリアは訳が分からない、といった顔をする。
「多分そうだと思う。そしてこの奥にあるのは、あたしの部屋」
 そういって部屋の扉をルルが開ける。広い部屋の中央、ルルは石に近づき、じっと眺めた。
「マゼンダさん、読んで」
 ここに神の使いの誓いを立てる 永遠の時に生きる者の運命を刻む者の部屋にて
 ルルはその言葉を暗唱した。すると、ルルの口からぶつぶつと訳の分からない言葉が飛び出してくる。同じ言葉を繰り返すその様子を見たフォルクが急に叫んだ。
「この石に書いてある言葉です!! 何者なんですか、この子は!?」
 ルルの目から光が失われていく。その場にいる者は全員、息を呑み込んだ。
 しかし、突然何かがルルにぶつかり、ルルはそのまま倒れ込んだ。
「きゃぁっ!!」
「誰だ!?」
 部屋に響く、甲高い笑い声。黒い塊が天井からゆっくりと下降し、目の前の床にたどり着く。塊はゆっくりと、人間のような形をとった。赤い長髪を持った、露出度の高い衣装の女性の姿だが、背には一対の黒翼。一目で人外のものと分かった。
「キャハハハハ!! こんなところまで来るなんて馬鹿な人間たち!! ってよく見たらイイ男が二人もいるじゃない。その身体ごと血を貰うわ!!」

  骨ほねホネ - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月17日 (土) 18時36分 [847]   
やっぱり後ちょっとのところで邪魔が入らないとね☆

ではレス返し

天使様>

アーサーは前作のシェラ嬢と別の意味でコワイです。シェラ嬢がキレたとしたら「噛み砕いてやる!!」とか罵倒しながらメラゾーマ、ベギラゴン、イオナズン、マヒャドを惜しみなく連発します。前段階なくいきなりそれです。それに対し、アーサー君は前段階としてメダパニで混乱させたところを捕まえて縛り上げ、毒針でぷすぷす突きまくるタイプです。拷問です。そのあとで杖でボコボコにした挙げ句ようやっと攻撃呪文で逝かせてくれるという、もう○クザです。○クザといったら関西弁なイメージです。私。

>クロネコ様

このあとアーサーのもっと素敵なシーンを用意してますよ☆
ただ、現在アーサーはご機嫌ナナメなため、連れてくると暴れ出しかねないため、ルビィさんへのお返事が用意できませんでしたーー; もしそちらの世界のヤ○ザさんとお話させたらどんなことになるんでしょう(笑)

やっぱ町長はある意味憎まれ役ですから♪

では。

  ヴァンパイア!? - クロネコ (男性) - 2009年01月17日 (土) 18時45分 [848]   
フォルクって遺跡の事になると強いですね。
ライと似たような特性を持っているみたいです。

さて、ナーティス物語のキャラからのメッセージです。

ライ
「やっぱり僕、フォルクさんの気持ちがわかるよ!
僕も化学の事になると周りが見えなくなるもん!」
ルビィ
「確かにな、お前は昔から化学や銃の事になると
夜の病院だろうが、夜の墓場だろうが平気そう
だったからな」
リーナ
「それよりも、血を吸いたがるあの女性ってもしかして・・・」
ケルス
「ああ、ヴァンパイアっていう可能性があるな・・・
ヴァンパイアは全ての能力が非常に優れているが、弱点が
多い。銀の武器に銀の弾丸、それから光属性の魔法、あと、
確か、氷属性の魔法と闇属性の魔法が効かなかったっけな?」

  キャハハといえば - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月18日 (日) 01時32分 [849]   

FF7のスカーレットに直結します^^;
血をもらうと言うことは、ヴァンパイアですかね〜。
ヴァンパイアってヘルシングの影響で「接近戦最強」っていうイメージがあります。
みんな、気をつけろ!
油断してると腕とか脚とか引きちぎられちゃうぞ♪
ってまだヴァンパイアかどうかわかんないですね^^;
次回に期待です^^


  Dies Irae - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月16日 (金) 15時04分 [840]   
  「どういうことだ、ミリア」
 町長の顔と声が怒りに震えているのが手に取るように分かる。娘はつり上がった目をさらにつり上げて続ける。
「どういうことも何も、フォルクと一緒になりたいって言ってるのにパパちっともあたしの話聞こうとしないしさ。それどころかいきなり怒鳴りつけたり殴りかかろうとするしさ。このままじゃあたしたちいつまでたっても一緒になれないじゃない。耐えられないわよ! いつまで娘離れできない父親の犠牲になればいいわけ!? だから出ていくのよ。この家を、町を」
「馬鹿いうんじゃない!! お前は町長の椅子を引き継ぐんだぞ!? あんなくだらない男のためになんの義理があって長の椅子を蹴るようなこと・・・・・・」
「誰がくだらない男よ!? そりゃあ確かにフォルクは優柔不断であたしですらもイライライライラすることはあるわよ!? だけどね!!」
 置いてけぼりの4人だったが、さりげなく「イライラ」を強調するミリア嬢に、あまり愛を感じられないような気がしていた。
「彼の考古学に対する真剣さにあたしは惹かれたの! 彼を手伝いたいだけなのよ! なのにパパは何も知らないクセに頭ごなしに否定するだけ・・・・・・あたしの人生に町長も何も関係ないわよ!! ただパパが娘離れできないだけでしょ!? あたしを縛り付けたいだけでしょ!? いつになったら自由に暮らせるのよ!?」
 娘に一方的にまくし立てられ、ぐうの音も出なくなった矢先、来訪者が増えたらしく、ドアの開く音がする。
「ミリア!! もう止めてくれ!!」
 肩の後ろぐらいまでボサボサに伸びた髪を後ろで束ね、顔の半分を覆うぐらいの眼鏡をかけた男性が入ってきた。
「あ、お父さんお邪魔します」
 男は丁寧にお辞儀するが、町長は怒り顔を向けた後、大きな足音を立てて男に近寄り、胸ぐらを掴んだ。
「フォルク!! ミリアに駆け落ちの入れ知恵をしたのはキサマかっ!?」
「いや・・・・・・その・・・・・・すみませんっ!!」
「フォルク! 謝らなくていいのよ!! あたしが提案したことなんだから!!」
 もちろんそんな言葉が町長の怒りを静めることはなく。
「よくもミリアを町の外に連れ出そうとしおったな!! キサマなどこの町からいなくなればいい!! キサマ一人で出て行け!!」
「ごめんなさい! ごめんなさい!!」
 フォルクはただただ謝るだけで、全く反発しようとしない。明らかに彼は悪くないのにも関わらず。
「ちょっと待って下さい!!」
 マゼンダが二人の間に割って入った。
「町長さん落ち着いて! お二人の話を聞かないとこの二人はいつ駆け落ちするか分かったもんじゃないわ!」
「何を仰います!? こいつさえいなければ娘をたぶらかされることなど・・・・・・」
 バンっとかなり大きい音が鳴り、静まり返った一同が振り返ると、アーサーがソファから立ち上がっていた。
「あ、すみません。蚊がテーブルに止まっていたものでしたから潰そうと思ったんですけど、逃げられちゃいましてねえ。本当に五月蠅い蚊がさっきから飛び交ってるものですから」
 明らかに嘘だ。アーサーのすわった目と引きつった笑顔がそれを証明している。一同は硬直していた。
「そうですねえ、今度飛んでいたらいっそ魔法で焼き殺した方が確実かもしれませんね。今度からそういたしましょうか」
 その場にいた者は身の危険を感じ、あんなに怒鳴り散らしていた町長ですらフォルクの胸ぐらを離して席に戻った。ミリアもしばらく呆気にとられていたが、すぐさまフォルクに手招きをして、ルークたちの向かい側に急いで座らせる。
「それじゃ、さっさとお話聞かせて下さい。事によってはお手伝いもできなくはないですから」
 誰も、機嫌を損ねたアーサーには逆らってはいけない。マゼンダすらも口答えができないのだから。

  Dies Irae - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月16日 (金) 16時01分 [841]   
「それじゃまずフォルクさん、あなたはそちらのミリアさんとお付き合いを続けたいわけですね?」
「は、はい、そ、そうです」
 アーサーがまるで取り調べのようにフォルクに質問を投げかける。
「結婚までお考えなんですね?」
「は、はい」
「町長さん」
 はいっ! と町長はびくっとしながら返事をした。
「結婚反対の根拠はなんですか?」
「あのですね、娘は町長をいずれは継いで貰うわけなんですが、この男の元に嫁にやるとなると色々不都合がございまして・・・・・・」
 町長は縮こまりながらぼそぼそと答えた。
「何って、お家のこともそうですし、彼は貧乏な考古学者ですから娘は苦労を強いられるじゃないですか。それに、あのですね、この男は・・・・・・」
 アーサーがにこりと笑いながら話を遮る。
「あのねえ、『この男』って失礼じゃないですか? 彼には『フォルク』って名前があるんですよ? それともこの町には『町長』みたいに『この男』という役職があるんですか?」
「す、すみませんっ!! フォ、フォルクさんはあの、なんと言いますか、少々頼りないところがございまして、本当に娘を任せられるのかというのが疑問でして・・・・・・」
 アーサーはフォルクに向き直って語りかけた。
「ということですが、何か仰りたいことは?」
 フォルクはもじもじと口で何か呟いているところへミリアが口を挟もうとする。
「あたしは彼に・・・・・・」
「ミリアさん、僕はフォルクさんに聞いているんです。貴女が口を出すことじゃない」
 しかしアーサーにそう睨まれ、二の句が継げなくなってしまった。
「で、どうなんですか? フォルクさん」
「いや、あの、その・・・・・・」
 暫く静まり返る部屋。時計の音だけがチッチッチと鳴っている。アーサーは大きく息を吸い、
「いい大人が・・・・・・黙り込むな!! 黙って解決できる問題と思うか!? てめえがどうにかしねーとあのイシアタマにいつまで経ってもナメられるばっかだろ!? んだテメエ、さっきの態度はよ!? テメエの問題なんちゃうんか!? こんなことも解決できんでこの先やっていけるつもりか!? おめでてーな!! あ!?」
「ご、ごめんなさ・・・・・・」
「謝ってる暇があったらさっさと喋れ!! 無駄な時間使わせんじゃねえよ!!」
 はい、はい、とフォルクは涙目になりながら話し始めた。
「えっと、その、お、お父さんの心配な気持ちも分かります。ですけど、ぼ、僕はミリアを心からあ、あ、あ・・・・・・」
「どもるな! キビキビ喋らんか!!」
「すみませんっ!! ミリアを・・・・・・心から愛してます! ですから結婚認めて下さいぃ〜!!」
 フォルクは耐えきれなくなり、とうとう泣き出してしまった。アーサーは舌打ちをしながらミリアに目を向けた。
「で、さっき何を言いかけたんですか?」
「あ、あたしは彼の考古学をむしろ手伝ってあげたいですし、考古学に専念させてあげたいだけなんです。それが彼の幸せだと思いますし、あたしも彼の幸せな顔が見られたら幸せですし・・・・・・」
 ミリアはびくびくしながらも、できるだけはきはき答えた。妙に言葉が丁寧になっていたり、所々声が裏返ったりしてはいるが。
 アーサーはこくりと頷き、町長に視線を戻す。
「こういうことだそうですが、それじゃ彼はどうしたら認めて貰えるんでしょう?」
 町長は縮こまったまま、裏声で答えた。
「み、認めます!! 認めますからっ!!」
 アーサーはにやりと笑いながら立ち上がり、町長のデスクに近づいていった。
「おめえ巫山戯んなよ? 別に俺らは関係ねえからどっちでもいいけどよ、無条件ってわけにもいかねえことぐれぇてめえでも分かってんだろ? 俺は別に『無条件で許してやれ』って言ってるわけじゃねえんだよ。てめえが言ってるその『認める』ってのはただこの場からさっさと逃げだしてぇってだけだろ? んなの認められると思ってんのか? あ?」
「わ、分かりました! 条件出します!!」
 アーサーはそのままソファに戻り、町長を監視するように眺め始めた。
「そ、それじゃフォルク、あの禁断の遺跡のことは知っているだろう。あそこの遺跡は魔物がなぜかぞろぞろ出てきて、盗掘者ですら近寄りたがらない。あの遺跡の秘密を探ることができたらミリアとの結婚を認める!!」
「そんな・・・・・・無理ですよぉ! あそこを発掘した人はすでに魔物に殺されて・・・・・・」
 そのとき、アーサーの杖がフォルクの顔の横をすり抜けた。
「行くよな?」
「・・・・・・はい・・・・・・!!」

  怒りの日 - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月16日 (金) 16時12分 [842]   
恐怖の大魔王光臨。その名もアーサー。

ではレス返し

>クロネコ様

所詮フォルクは一般人。弱いどころかこの後もフォルクの問題行動が目立ってきます。

ルビィさん、こんなアーサーみたいな男はどうですか?(笑) 普段は穏やかな優男なのに機嫌が悪くなるとヤ○ザみたいになる男。

ダンピールはどっかで聞いたことあるような・・・・・・。

  こ・・・ - 翼無き天使 (男性) - 2009年01月16日 (金) 21時58分 [843]   
こわ〜・・・^^;
普段大人しい人ほどキレるとけっこう怖いんですよね。
そのギャップのせいかもしれませんけど。
口調が微妙に関西弁なのはなんでなんでしょうかね。

禁断の遺跡にいってらっしゃい!

  キレたアーサー - クロネコ (男性) - 2009年01月17日 (土) 18時30分 [846]   
アーサーがキレてヤクザみたいになってますね・・・。
怖いです・・・。
普段は優しい人ほど怒ると怖いって本当みたいですね。

さて、ナーティス物語のメンバーからのメッセージ

ライ
「アーサーさん怖い・・・フォルクさんのあの怒られている時の
気持ちがわかる気がするかも・・・でも、アーサーさんが正しい
と僕は思うな、あと、町長さんは言いすぎだ!」
ルビィ
「ほう!お前も言う時は言うじゃねーか!前までフォルクは単なる
モヤシ男かと思ったらちっとは骨があるじゃねーか!アーサー!
お前やるなぁ!お前みたいな人間は俺は嫌いじゃないぜ!」
リーナ
「アーサーさん、関西弁っぽくなってる・・・
ヤクザみたいね、でも私達の世界のヤクザはもっと
怖い・・・」
ケルス
「あの町長は言いすぎだぜ!あの発言は俺は気に入らねぇ!
どんな理由があっても人の人権を守るべきだ!」


  長たる悩み - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月14日 (水) 18時56分 [835]   
  「アーティー、ちょっと出てきて」
 マゼンダがアーサーの部屋の扉をこんこんと叩く。暫くしてアーサーが部屋から出てきた。
「はい、なんでしょうマゼンダさん」
 ルークを一瞥するや、笑顔がだんだん陰湿な笑みへと変わってきた。
「話は聞いたわ。ねえ、許してあげたら? コロリスの時だって事故だったんでしょう?」
 アーサーは黒い笑みのまま答えた。
「いっそ近くの火山の火口から突き落としてやりましょうかってちょうど考えてたところですよ」
 流石のマゼンダもそのアーサーの氷点下の笑みに寒気を覚えたようだった。ルークは恐怖を覚えながらも
「あ、あれは不可抗力だったんだ!! 覗きを捕まえたら抵抗するもんだからそうこうしてるうちに・・・・・・」
 と弁解を始めた。それをアーサーが遮るように続けた。
「ああ、あの人ですか。誰かさんがちっとも動かないもんだから一瞬メラミ辺りで焼き払おうかとも考えたんですけど、流石にそれってこっちが犯罪者じゃないですか。仕方ないんで往復ビンタで無理矢理起こして起きたところを縛り上げて、なるべく本体に当たらないように遊技場にあるアーチェリーの練習に使いました。その後は女将さんに処理を任せたのでまあ、役人の所で震えてるんじゃないですか?」
 その笑顔に、二人は引きつった。役人に突き出される幸せ、というものもあったのだな、という実感を伴って。
 その時だった。
「もし、お客様」
 女将が声をかけてきた。
「さきほどその覗きを役人に突き出しましたところ、町長さんが会いたいと仰っておいででしたので、連れて参りました。おそらくは謝礼の件かと・・・・・・」
 見ればなるほど初老の、恰幅の良い男性が満面の笑顔で一礼をしてきた。
「いやはや、巷で噂の覗き魔を捕まえてくれたとのこと、町を代表してお礼申し上げます」
 どうも、と3人も頭を下げた。
「しかも余程すばらしい説得をして戴いたのか、犯人が『二度と覗きをするぐらいなら刑務所で一生過ごしたほうがマシだ』と言っているようでして」
 それは違う
 ルークとマゼンダはそんな言葉を飲み込んで苦笑いをした。
「で、お礼ついでと言ってはなんですが、少し頼まれて頂けませんかね?」

「私にはミリアという娘がおります。この町の名前からとってミリア。いずれは私の跡を継ぐわけですが」
 あれから遊技場で遊んでいたルルを呼び、一行は町長の家へ来た。町長の家はそれなりに大きく、使用人が数人、金庫番が一人いる。4人は勧められたソファに腰掛け、じっと町長の話を聞いていた。
「そのミリアというのがですな、本当に親の言うことを聞かないワガママ娘でして、なにぶん母の顔を見ていないからなんでしょうなぁ。勝手に男を作って来たんです」
「いいじゃないの。お年頃の娘さんだったら彼氏の一人や二人ぐらい」
 マゼンダが紅茶をすする。
「いや、相手が貧乏人の考古学者なんです。名前はフォルク。しかもミリアより10歳も年上で、そのくせ全く頼りないんです! ちょっと私が怒鳴れば涙目で土下座しだすは、いつもオドオドしてるは、全く近頃の若者は女々しくて困る! 男たるもの喧嘩をふっかけられたら、女房の父親であろうが腕っ節でうち負かすぐらいの根性を持つべきでしょう!?」
 マゼンダはどことなくデジャヴを感じ、ルークとアーサーを見やる。ルークは視線を返すが、アーサーはどこ吹く風だった。
「全くミリアもあんな男のどこに惚れたのだか・・・・・・」
 その時、部屋に入ってくる足音が聞こえた。一同が振り返ると、長い髪の、目がややつり上がった女性がづかづかと歩いてくる。女性はルークたちに気づいたが、無関心そうに町長のもとへ早足で近寄る。
「ミリア、どうした?」
「パパ、あたしこの家から出るわ」
 町長はいきり立って立ち上がった。

  ぶいぶい - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月14日 (水) 19時10分 [836]   
なにげに本棚を漁っていたらノートが見つかりまして。何って、この話の初期設定が書いてあるやつ。まあ、一応見ておこうかと思って見てみたんですよ。そしたら

ルーヌ(ルーク) 16歳
マゼンダ 年齢不詳
アーサー 18歳
ルル 13歳

・・・・え?

アーサー 18歳
ルル 13歳

   ポカ〜ン

思いっきりアーサーは20歳でルルは10歳のつもりでした。仕方ないのでこのまま20と10で通します。

はい、ではレス返し

クロネコ様>

アネイルありましたね〜。温泉に入ってる爺さんに話しかけたあとのマーニャの反応が面白かった^^;

まあ、この話自体「ヒーローな女とヒロインな男の恋愛模様がある意味メインでして。でもやっぱり女性な面はある上、戸籍上女性で通してるので男湯に入っちゃいけません^^;

ルーヌの女性な所はこの後でマゼンダさんとルルちゃんが教えてくれるそうです。

天使様>

アーサーとルルの兄妹は凶悪です。私の書くヒロインにはコワイ人ぞろいなので、必然的に一番コワイのはアーサーってことになります。
うん。魔王マゼンダを震え上がらせる真の大魔王はアーサーでした☆

やっぱりどこかでルーヌは女性です。温泉着なんか着ちゃって。

では引き続き質問が少し出ましたのでマゼンダさん、ルルさんどうぞ♪

  ルーヌの女性らしさについて - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月14日 (水) 19時32分 [837]   
マゼンダ(以下・マ) 「はい、今回は司会の二人が痴話喧嘩してしまったためってのと、質問が質問だけに本人が大暴れしてしまったために私が薬で眠らせてあるため、司会は永遠の美女・マゼンダと」
ルル(以下・る) 「ルルがお送りします」
マ 「まずは作者がし忘れてる応援のお礼を言わないとね」
る 「皆さん有り難う〜! あたしたちはいつもがんばってるわよ〜」
マ 「そう。私たちがやらなくて誰がやる? ってことね。はい、では本題。ルーヌってやっぱり女の子じゃない? やっぱりあんなつっけんどんに振る舞ってるけど、アーティーの前では男になりきれないわけよね」
る 「一見すると男女逆に見えるのにね」
マ 「だけどホラ、好きな男の子に冷たくされるとやっぱり悲しいみたいよ。今回の痴話喧嘩だってまたわざわざ頭下げに来てるわけじゃない」
る 「お兄ちゃん頑固だから」
マ 「あ、そうそう。そういえば一回コロリスで市長さんとアーティーがちょっといい感じになりそうだったんですって。それを見て嫉妬の炎に駆られてわざわざ二人の間に割り込んだりとかしてたらしいわよ」
る 「ホントですか!?」
マ 「ええ。最近で言うとアレね。セバルムスで知り合ったルビーさん。あの子の目は確実にアーティーにホの字だったわ」
る 「お兄ちゃんモッテモテ〜」
マ 「それを見てすかさずルーヌがね、間に割り込もうとしたからあたし必死で止めたんだから」
る 「なんだかんだでルーヌもあたしたちと同じ女の子ってことよね」
マ 「そういうこと☆ だからライ君、気にしなくていいのよ。いくらでも『ルーヌ』って呼んじゃって頂戴。ただ、アーティーに逆らうのはあたしも止めた方がいいと思うわ」
ルーク(以下ル) 「ちょっと先生!! 何勝手にまとめてるんですかっ!! 人を眠らせて! 私はルークです!! 女扱いしないで下さいって言ってるでしょう!!? 先生だっていつまで若いつもりで・・・・・・」
マ 「ルーヌ・・・・・・ちょっと舞台裏来なさい」
ル 「ごめんなさ・・・・・・」

 その直後、マゼンダの鞭がルークの足にからみつき、舞台裏まで引っ張られたのち、顔面蒼白になって戻ってきたという・・・・・・。

  遊びな恋 - クロネコ (男性) - 2009年01月14日 (水) 19時45分 [839]   
ミリアの彼氏、弱いですな!
今のライ以上に弱いかもしれません。
しかも、その上、貧乏人で10歳も年上とは・・・
勝手に男を連れてくる思春期の娘の特徴ですな!

さて、俺の小説のナーティス物語のキャラ達の年齢設定ですが、

ライ(11歳)
ルビィ(12歳)
リーナ(16歳)
ケルス(17歳)
テテル(1歳)

こんな感じです。

MOTHERキャラの年齢設定も一応書いておきます。

MOTHER1

ケン(主人公・12歳)
アナ(ヒロイン・12歳)
ロイド(天才化学少年・11歳)
テディ(不良・17歳くらい)

MOTHER2

ネス(主人公・12歳)
ポーラ(ヒロイン・12歳)
ジェフ(天才化学少年・12歳)
プー(ランマの王子・15歳くらい)

MOTHER3

リュカ(主人公・12歳)
クマトラ(ヒロイン・18歳)
ダスター(正義の泥棒・27歳くらい)
ボニー(リュカの愛犬・年齢不詳)

こんな感じです。

では、ナーティス物語のキャラのメッセージです。

ライ
「恋に歳も家柄も関係ないんじゃないかなー?」
ルビィ
「バカ!あんなモヤシみてーな男が頼りになるか!それに
あきらかに遊びでやってるぜ!ライ!お前もこういう事に
関してはバカだな!天才のくせに!」
リーナ
「私達の世界では恋に年齢も種族も関係ないよ、だけど、
相手の両親が許すかどうかで決まるわね・・・」
ケルス
「俺たちの世界では100歳や1000歳も年齢が離れたカップルが
結婚するのは珍しくもないぜ、中にはヴァンパイア(吸血鬼)と
恋をして結婚したのはいいが、産まれた子供が「ダムピール」と
呼ばれて人間からもヴァンパイアからも迫害を受けて不幸な人生
を送る事が多い。何事も慎重に選ぶべきだと俺は思うぜ!」


  ナーティス物語 - クロネコ (男性) - 2009年01月14日 (水) 18時35分 [834]   
  第4話「旅立ち」

その巨大なカメムシは真剣そうな顔でライ達に
言った。
「聞け!おぬしらは選ばれし4人の戦士じゃ!今、この
世界「ナーティス」は宇宙からの破壊神「ラールグ」に
滅ぼされようとしている!」
カメムシは言った後にオナラをこいた。
「くっせー!!シリアスな話ししながら屁をこいてんじゃ
ねーよ!!」
ケルスは鼻をつまみながら言った。
「僕達が選ばれし戦士・・・」
ライは真剣な表情とどこか怯えた表情でつぶやいた。
「すでにラールグの支配はナーティスの一部に影響している
はずじゃ、その証拠に、この洞窟にも人間が襲い掛かってきた
はずじゃ、あれはラールグが人間なら誰でも持っている
「悪の心」を刺激されて狂ったように暴れているんじゃ!」
カメムシ、もとい、カメムシ仙人はそう言った。
「でも、さっき倒したガイコツはあきらかに人間とは思えないぜ
!」
ルビィはカメムシ仙人に意見した。
「ラールグの魔力はあらゆる生き物達を魔物に変えてしまうのじゃ
、今のおぬしらではとうてい、ラールグには勝てぬ!そこでじゃ!
世界各地に散らばる10個の宝石「ナーティスジュエル」を集めるの
じゃ!ジュエルはおぬしらに力を与えてくれるはずじゃ!まずは1個目の
ジュエルのありかを教えよう!1個目はそこの少年、ライ君、君の良く
知っている場所にある。」
カメムシ仙人はライに向かって言った。
「待ってください!僕、いきなりそんな事言われてもわけがわからない
です!それに、僕はそんな勇気なんてないし、怖いです・・・。」
ライは暗い顔で言った。
「だが、ライ君、君達がやらなければ世界は、ナーティスは破滅の道へと
導かれてしまう、生き物が一匹もいない死の世界になってしまう、それどころか
ラールグはすでに自分の故郷の惑星をすでに滅ぼしたんじゃ!」
カメムシ仙人はそう言ってまたオナラをこいたが、ライ達は真剣な表情
だった。
「自分の星を滅ぼした・・・狂っている・・・」
リーナは言った。
「奴は元々、その星の住人で元々は優しかったらしいんじゃ、じゃが、
奴は突然、強大な力を手に入れて、力に酔いしれて、自分で自分の星
を破壊してしまったのじゃ!奴はこのナーティスや他の異世界、いや地球、
いや、全宇宙を破滅に導くつもりじゃ!」
カメムシ仙人は言った。
「そんな・・・!!そんな力を持った奴に僕達は立ち向かわなければ
ならないの!?嫌だよ!僕・・・怖い」
ライは泣き始めた。
「ライ君・・・昔から君は確かに泣き虫で弱虫じゃったが良い所はたくさん
ワシは知っておる、君の両親とは古い友人でな・・・君が生まれる前から
な・・・」
カメムシ仙人は言った。
「僕とお姉ちゃんの事を知っていたんですか!?」
ライは驚きを隠せなかった。
「そういえば、あれはあいまいな記憶だが、俺が赤ん坊の頃に変なじじいの
声がしたかと思ったら臭いオナラの臭いがしたのを覚えているぜ!だけど、
どこか優しい感じの声だった・・・」
ルビィは思い出しながら言った。
「そうか、ルビィちゃんはあの時の事を覚えていてくれたのか・・・
そして、ワシのオナラの臭いも・・・っと、話しは戻るが、ライ君と
ルビィちゃんが良く知っている場所に1個目のジュエルがある!それは
「セルンティア小学校」の地下じゃ!」
カメムシ仙人は言った。
「あなた達は知らないと思いますが、セルンティア小学校の地下には
広い昔の戦争に使われていた軍事基地があるようです。ただ、今はそこは
魔物達の巣窟だとか・・・」
ワイバーンの子供のテテルはそう言った。
「今からでも遅くない、セルンティア小学校の地下へ行くんじゃ!
ライ君、ルビィちゃん、リーナ、ケルス、君達だけが頼りなんじゃ!
他の人種族達ではジュエルの力を借りる事は出来ぬ!」
カメムシ仙人はまたオナラをこいて言った。
「・・・・・・・・僕、やるよ!それで世界が救われるなら!」
ライは思い切って言った。
「よく言った、でも、君は一人ではない、もう既に大切な姉と
友達二人に恵まれているではないか!これから苦しい事や辛い事も
あるが、それを乗り切るんじゃ、どんな絶望的な状況でも勝利の
鍵を握るのは、それは「勇気」じゃ!」
カメムシ仙人は言った。
「君達をこの洞窟に導いたのはワシじゃ、そして、ライ君とルビィちゃんに
合った武器を持っていた白骨死体はあれは作り物じゃよ!ははははは!あらかじめ
君達二人があの地底湖に来ることを予知してわざと置いたんじゃ、洞窟がやたら
明るいのも、起きてここにいた時に普段着に着替えさせたのも全てワシのはからい
じゃ!」
カメムシ仙人は言った。
「そうだったんですか・・・じゃあ、やっぱり僕達は選ばれし者達なのか・・・
そうじゃなかったら見ず知らずの人間にこんな事するとは思えない・・・」
ライは言った。
「でも、じいさんよお、あんたこの洞窟に住んでるみたいだが、さっきの人間の化け物
みたいな奴らがこの部屋に来たらどうするんだよ?」
ケルスはカメムシ仙人に質問した。
「ああ、それなら心配はいらん、この部屋はワシの魔力の結界で守られているから
よほどの力を持つ魔物以外は入れないのじゃ」
カメムシ仙人はそう答えた。
「テテル、お前もライ君達の旅に着いて行って力になりなさい」
カメムシ仙人はワイバーンのテテルに言った。
「はい!わかりました!」
テテルは元気良く返事をした。
「僕の特殊能力は炎と氷と雷のブレスを口から吐く事で、武器はこの
口につける鉄製の牙です。牙などの武器は「パートナーモンスターショップ」で
買えるはずです。僕も力になります!だから連れて行ってください!お願いします
!」
テテルは言った。
「もちろんだよ!君みたいな頼もしい仲間も僕達の旅には必要なんだ!是非
お願いするよ!」
ライは優しくそう言った。
「俺は大歓迎だぜ!テテルはかわいいし♪俺がお世話してやるからな!」
ルビィも言った。
「私も大歓迎よ!テテル!」
リーナも言った。
「お前、旅が終わって1000年後に大人になったら俺を乗せて空を飛んで
みせてくれよ!俺、ガキの頃からワイバーンに乗って空を飛ぶのが夢
だったんだ♪」
ケルスも歓迎しているようだ。
「まあ、ケルスさんはエルフだし、最大で10000年は生きますからね。
良いですよ!」
テテルは笑顔で言った。
この世界、ナーティスで生活する人間やバトロイド(人間型ロボット)以外の
種族達の寿命は最大で10000年、だが、人間よりも数が少なく、子供が出来る
可能性は低い。
バトロイドは機械なので永遠に生きることが本来は出来るのだが、人間たちが
最大100年で活動がストップするように設定してあるのだ。
「じゃあ、セルンティア小学校の地下へ行くぜ!」
ルビィは言った。
そして、ライ達はカメムシ仙人の部屋から立ち去ろうとしたが
「待て待て!おぬしら!ここはワシの魔法で外に送ってやるから
洞窟を歩いて出る必要はない!」
カメムシ仙人はそう言うと魔法を詠唱し始めた。
そして、ライ達は気づくと、ライ達の故郷の町「セルンティア」に
いた。
しかも、ご丁寧に場所はライの家の前だった。
「一度、父さんと母さんに話してから行こう!」
ライ達は家に入った、そして、両親にこれまでの事を
話した。

「まあ、カメムシ仙人さんがそんな事を・・・でも、辛い旅にあなた達を
出したくないわ、でも、それがライとルビィの決めた事なら止めないわ、
いつでも帰って来なさいね。学校の先生にはうまくごまかして言っておくから」
ライとルビィの母親のレナスはそう言った。
「俺も全く心配はないわけじゃねーが、てめーらを喜んで旅に出すつもりだ!
旅先で金が必要になったら俺が銀行に振り込んでおいてやるからこれを持って
いきな」
父親のガドレンはライにキャッシュカードを渡した。
「ありがとう、父さん、母さん」
ライは言った。
「あと、ライ、ルビィ、そんな銃とボロの鉄パイプでこの先の旅で強敵を倒せる
と思うんじゃねーぞ!俺がもっといい銃を特別に一丁やる!あと、俺は銃器屋だから
色々な銃器を売ってるから買っていくのもいいかもな」
ガドレンはそう言うと、ライにオートマチック(自動式)拳銃の「ベレッタM92」を
渡した。
この銃は扱いやすい9mm口径の一般的な拳銃だ。
「ありがとう、父さん」
ライは言った。

  をを - ベールゼブブ (男性) - 2009年01月14日 (水) 19時39分 [838]   
じゅ、準備がいいな・・・・・・とーさん、かーさん^^;
なんか本当にRPGやってる気分に浸れました。
っていうか流石カメムシ・・・・・・。

竜の背中か〜・・・・・・。
私も銀の竜の背に乗って命の砂漠へ、雨雲の渦を運んでいきたいです。

分かるかな〜? 元ネタ。







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