私にはずっと書き続けたいテーマが2つあります。いずれも長崎に関したものなのですが、 1つは「からゆきさん」、そしてご紹介頂いた「愛八さん」です。 いずれも長崎を舞台とし、からゆきさんは海外に売られていった女性の物語であり、負の歴史とされているもので表に出すのを嫌うという事実にさらされているのものです。
一方、愛八さんは長崎丸山遊郭の芸妓さん、姉御肌の方で持っていたお金を人のために使う方でいつも貧乏暮らしをしていたそうです。溜めに亡くなられたときはお葬式代もなかったとか...
この作品は晩年の暮らしをテーマにしたものです。私にとっては
今まで書いたものの中でベストなものと思っています。
まだこれ以上のものが書けていないですね。 実はこの作品は
観世丸さん符曲、夢子さん(杉江代表)歌唱の初期作、 第2作として観世丸さんの曲に藤井さんのコーディネートで美里あかねさんに歌って頂いたもの、そしてこの作品(小池さん符曲、あべ尚乙美
さん歌唱)の3作があります。詞書きとしては作曲の先生方が素晴らしい作品を生み出して頂き喜びに堪えません。
本当に創作にお力を頂いた皆様、そしてお聞き頂いた皆様に熱く御礼を申し上げます。ありがとうございました。
そして、このような形で作品を残して頂いた橘さんに重ねてお礼を申し上げます。