生長の家「本流復活」について考える(続したらば版)

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谷口輝子先生のご文章を「男系男子継承固守」の根拠にするのは拡大解釈です、「男系男子継承」に固執するのは生長の家の教えではないと思います。 (40517)
日時:2021年04月21日 (水) 21時07分
名前:tapir

亀の子様が谷口輝子先生のご文章をご自身のブログで紹介してくださいました。輝子先生のご文章を丁寧に保管されていた亀の子様に敬意を表し、貴重なご文章をご紹介いただいたことに、深謝申し上げます。

ご文章を元に、亀の子様は、谷口雅春先生と共に歩まれた輝子先生が、男子男系天皇を支持しておられる、それこそが生長の家の教えであると述べておられます。

しかし、輝子先生のご文章を元に「天皇の男系男子限定の皇位継承を絶対に固守せよ」というのが生長の家の教えであると主張されるならば、それは拡大解釈だと思います。

ご文章を熟読すれば、そのように読めません。

亀の子様のブログから該当箇所を引用させていただきます。

++++++++++++++++以下引用++++++++++++++

 ≪天照大~(あまてらすおほみかみ)は肉體的には女身を現してゐられるが、その靈性は陽(やう)であつて男性だと私はヘへられてゐる。また素盞嗚尊(すさのをのみこと)は肉體的には男身を現して居られるが、その靈性は陰であり女性であると言ふことである。天照大~(あまてらすおほみかみ)の靈系を繼いで居られるのが日本天皇であり、男性であることが正しいとされている。
 私は今此處で、太陽は男性であるか女性であるかについて論じたいのではない。生長の家では、男性も女性もみな等しく~の子だと説くのである。どちらが高いとか偉いとか言はないのである。みな~の子であり、基本的には同じ尊さであり同じ価値ある存在なのである。しかし、男性も女性もそれぞれに天分が異なるから、その天分に應じて活動すればよいのであって…≫(『白鳩』昭和四十六年八月號「女の生と死」より)

++++++++++++++++引用終わり+++++++++++++++++


上記ご文章の要点は以下の通りです。

1、天照大神は肉体は女身、霊性は男性であると私は教えられている。
2、素戔嗚尊は肉体は男身、霊性は女性であると言うことである。
3、天照大神の霊系を継いでおられるのが日本天皇であり、男性であることが正しいとされている。
4、私は今ここで、太陽が男性であるか女性であるかについて論じたいのではない。
5、生長の家では男も女も等しく神の子だと説く。皆神の子で、基本的に同じ価値ある存在である。
6、男性も女性も天分が異なるから天分に応じて活動すればよい。


4、において輝子先生は、太陽が男性であるか女性であるかについてここでは論じないと言っておられます。「天照大神が男性であるか女性であるかは論じない」ということです。

5〜6は、生長の家の教えの説くところで、今も変わらずその通りだと、私も思います。

5、生長の家では男も女も等しく神の子だと説く。
この教えを元に私は、職業、学業などにおいては、可能な限り、男女公平であってほしいと考えています。

6、男女の天分は異なるから天分に応じて活動すればよい、もその通りです。男らしさ、女らしさを大切にしたいと思います。

男女ともに当事者を苦しめるような、意味のない慣習・陋習はどんどん改善すべきです。しかしやみくもに性差を無くすような過激なジェンダー論に、私は反対です。個別の事案によって、丁寧な検討と話し合いが必要だと思います。


一番、熟慮すべきは。3、ですね。

3、は、天皇は「男性であることが正しいとされている」との客観的叙述です。

もしこれが谷口雅春先生の説かれた不変の真理、実相を説く教えであれば、「されている」との客観的表現にはならず、輝子先生が「である」と断定されてもおかしくありません。

しかし、「されている」との受身表現は、そういう解釈があるとも受け取れます。 5、以降には、「生長の家では」とわざわざ断わり書きが入っていますが、それ以前の1〜3は、必ずしも生長の家の教えにおける不変・不動の真理ではないと、解釈できます。

受動形の「されている」の主語は何かと言えば、1、2を指すことになるでしょう。1、2、は、どこから来ているかと言えば、谷口雅春先生の『古事記と現代の預言』です。『古事記と現代の預言』では、預言部分は、今の時代には、当てはまらないことが出て来ます。赤き龍がソ連であるというのは、その典型です。

また古事記神話について、谷口雅春先生は、長崎の総本山に龍宮住吉霊宮を建立され、伊邪那美尊をお祀りして、古事記を完成させると、宣言されました。古事記神話も、部分的に現象界が混在しています。誓約(うけひ)の後に、素戔嗚尊が、天の機織りの御殿で大暴れした様子を見ますと、現象界(高級霊界)の不完全な出来事も書かれていることが分かります。高天原のすべてが実相世界というわけではありません。

また、驚いたことに、1,2の考え方にそっくりな考え方が、谷口雅春先生と輝子先生が独身時代共に修行された、大本教の教えの中にもあります。「霊統」という言葉を検索していて、見つけました。

++++++++++++以下引用++++++++++++

そして、「須佐之男尊」は、「瑞の御霊」を持つ「変性女神」であり、「天照大御神」は、「厳の御霊」の御霊を持つ「変性男神」です。

「地の神界」の経綸は、この両神の誓約(うけい)によって生まれました。
これによって生まれた三女神は「変性女子」の御霊=「瑞の御霊」を持ち、五男神は「変性男子」の御霊=「厳の御霊」を持ちます。

・須佐之男尊→三女神:変性女子の御霊=瑞の御霊
・天照大御神→五男神:変性男子の御霊=厳の御霊

この両者を統一して完全なものになるのが、「伊都能売の御霊」です。
「伊都能売神」は、古事記に名前のみ登場する神です。
王仁三郎は、ナオが亡くなった後に、自分に「伊都能売」の御霊が降りたとしています。

(大本の宇宙生成神話 [日本]
https://morfo.blog.ss-blog.jp/2020-08-23

++++++++++++引用終わり+++++++++++++++++

以前に別のスレッドでトキ様が、出口王仁三郎が自分は「変性女子」(肉体は男性、御霊は女性)であるといった話を紹介されていましたが、御筆先では教祖の出口ナオは「変性男子」(肉体は女性、御霊は男性)であるとされていたそうです。

谷口雅春先生は心霊學に通じておられました。しかし心霊的な話は、生長の家の根本の教えである実相とは一線を画す、現象界(高級霊界も含む)に位置付けていたと考えられます。『古事記と現代の預言』の記述にも、実相のことと霊界と云う現象界に属することとが含まれています。

日本天皇は「男性であることが正しい」も、現象界の一つの表れと輝子先生は(雅春先生も)考えていらしたのではないでしょうか。

男系男子限定の皇位継承は、明治の皇室典範で初めて定められました。 江戸時代までは、女性天皇の即位は認められていました。明治以来の男系男子天限定の継承は、明治時代に合わせた現象界のルールです。

「されている」との客観的叙述を選択された輝子先生のご文章、そこで説かれている誓約(うけひ)、霊統も、どちらかと言えば現象界(高級霊界を含む)の事象です。現象界では、各現象に対して、時代の変化に応じた柔軟な対応が必要です。

上記、谷口輝子先生の白鳩誌のご文章ご執筆時の昭和46年には、今上陛下と同世代の男子が、4名おられました。秋篠宮、寛仁親王、桂宮、高円宮です。

現在、今上陛下と同世代は秋篠宮お一人、次世代は悠仁親王お一人です。

輝子先生が今此処で、同じテーマで文章を書かれるとしたら、「とされていたが、天皇は男系男子限定に固執する必要はない」と書かれる可能性が高いと思います。


谷口雅春先生は、日本国憲法の「天皇の地位は国民の総意で決まる」条文に、大いなる懸念を表明されていました。

雅春先生が現状をご覧になれば、「皇位継承は、国会で国民が議論する問題ではない、天皇に御一任すべきである」、「皇室典範は皇室にお返しすべき」、との考えを支持されるに違いないと、その点は確信いたします。

天皇、皇室が「双系容認」、「女系容認」でいらっしゃることは今や疑う余地がありません。

政府も、宮家系子孫男子の皇室入りは断念しています。

谷口雅春先生、輝子先生が「男子男系限定の皇統継承を、皇室が滅びるとしても、固守せよ」と言われないことだけは、確信しております。

tapirさんのご意見に賛同いたします。 (40520)
日時:2021年04月22日 (木) 08時28分
名前:志恩

私もtapirさんが言われますように
谷口輝子先生が、今の時代に生きておられましたら
今の時代に即応されたお言葉を述べられると存じます。



追記;4月22日(木) 午後3時

私は、ずっと以前から、
亀の子さんのことも、敬愛させていただいて
まいりました一人ですが、

このご皇室問題で、このように意見の相違が発生しまして、
お互いがギクシャクする関係になるのは、大変つらいことです。

この問題は、こちらが正しい、あちらが正しい、とその人により
考え方があり、そして、お互いが、決して譲らない問題です。

私の場合は、少し前までは、亀の子さんと完全に同じ考え方でした。
しかし、最近、様々な著書を読み、考え方に変化がありました。

それだけ、今後のご皇室が 生き続けられるか消滅するかの
重要な岐路に差しかかりつつあるのだと思っております。



>谷口雅春先生、輝子先生が「男子男系限定の皇統継承を、皇室が滅びるとしても、固守せよ」と言われないことだけは、確信しております。 (40525)
日時:2021年04月22日 (木) 17時27分
名前:本音の時代

谷口雅春先生は「萬世一系の天皇」という言葉を使っていますので、これが男系に結び付くということと理解して良いのではないでしょうか。また、谷口雅春先生のお考えはここまでで、男系皇統継承が途絶えるというお考えそのものがなかったのではないでしょうか。

志恩様、ご投稿ありがとうございます (40526)
日時:2021年04月22日 (木) 17時43分
名前:tapir

志恩様、ご投稿ありがとうございます。

>谷口輝子先生が、今の時代に生きておられましたら
今の時代に即応されたお言葉を述べられると存じます。<

谷口輝子先生に、間近に接していらした志恩様に、そういっていただけると、とても心強く、勇気百倍です。ありがとうございました。


>私は、ずっと以前から、
亀の子さんのことも、敬愛させていただいて
まいりました一人ですが、

このご皇室問題で、このように意見の相違が発生しまして、
お互いがギクシャクする関係になるのは、大変つらいことです。<


私も同感です。愛国本流掲示板の投稿を中断し、長いこと続きを書けなかったのは、敬愛する方々と意見が対立することが、つらく、悲しかったからです。


別件のある論争が決着した時に、こんな和歌が心に浮びました。

泣きいさちる 幼子(おさなご)置いて 立ち去りぬ
そんな気がする 投稿終えて

泣きいさちる(泣き叫ぶ)幼子はたぶん私自身です。

投稿で勝ち負けを競うと、どんな場合も、心が痛み、泣きたい気持ちになります。建設的な議論は好きなのですが、相手を打ち負かすとか、失意に落とすような議論は、元々好きでは無いのです。和気あいあいと、互いの美点を称え合い、楽しく笑い合っていたい、それが私の本当の願いです。


でも、皇統の問題からは逃げてはいけない、真剣に相手に向き合うつもりなら、自分をごまかしてはいけないと思い直し、勇気を奮って再び投稿させていただくことに決めました。

自分の無関心と不決断が、マスコミによる数々の皇室バッシングを許し、皇統の危機を招いたことに気が付いたからです。

ご投稿によって、このように私の真情を吐露できるきっかけを作ってくださった志恩様に、深く心より感謝申し上げます。


本音の時代様、ご質問いただきありがとうございました (40532)
日時:2021年04月22日 (木) 19時55分
名前:tapir

本音の時代様、よいご質問をいただき、ありがとうございました


>谷口雅春先生は「萬世一系の天皇」という言葉を使っていますので、これが男系に結び付くということと理解して良いのではないでしょうか。また、谷口雅春先生のお考えはここまでで、男系皇統継承が途絶えるというお考えそのものがなかったのではないでしょうか。<


「萬世一系の天皇」という言葉は、岩倉具視が1867年(王政復古の年)に初めて提唱した言葉で、わずか150数年の歴史しかありません。

+++++++++++

『慶応3年(1867年)10月、岩倉具視は、「王政復古議」に「皇家は連綿として万世一系礼楽征伐朝廷より出で候」(原文カタカナ)と指摘した。これが「万世一系」の語の初出である』

(Wikipedia 「万世一系」
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E4%B8%96%E4%B8%80%E7%B3%BB

++++++++++++++++++++++++

明治時代以降、天皇家が久しく続いて来たことを表現するために出て来た言葉です。

「万世一系」は、谷口雅春先生御在世の頃は、天皇が神武天皇以来、当時の昭和天皇迄124代続いて来たことを、簡潔に説明できる言葉でした。天皇家の永続を願って「萬世一系」をご文章で使われたのは、当時の常識に適っていました。それ以外の言葉では、歴代天皇が続いてきたことの重要性を世に訴える力にならなかったでしょう。

また明治生まれの谷口雅春先生にとっては、本音の時代様ご指摘の通り、「男系男子限定継承」は自明のことでした。

しかし、上記スレッド(40517)に書いた通り、時代は変わりました。

>上記、谷口輝子先生の白鳩誌のご文章ご執筆時の昭和46年には、今上陛下と同世代の男子が、4名おられました。秋篠宮、寛仁親王、桂宮、高円宮です。

現在、今上陛下と同世代は秋篠宮お一人、次世代は悠仁親王お一人です。<

明治生まれの谷口雅春先生、谷口輝子先生は、昭和46年(1971)という50年前、或いは昇天される30数年前まで、今日のように、天皇の男系男子継承が途絶えることは予想されなかったでしょう。50年前にこのことに気付いた人はほとんどありませんでした。ですから、雅春先生、輝子先生が「男系男子継承」が当たり前との前提で残されたご文章は、探し出せば色々とあると思います。

しかしソビエト連邦共和国が地上のどこにも存在しないように、50年後の今、谷口雅春先生、輝子先生50年前のご文章を読んで、目前の事象の問題解決を考えるには、ご文章の解釈の仕方に努力と工夫が求められます。 先生の根本的なみ教え「人間神の子」、「実相独在」に基づいて、時代を50年前から現代に置き換えて、想像力・創造力を働かせる作業を怠るなら、現実を遊離した空理空論に陥ります。


実は、谷口雅春先生が「人類光明化運動のパテントは諸君に譲られた」とおっしゃったことを真摯に受けとめるなら、現代、地上に生きている一人一人が祈りを深め、自分の頭脳と真心を駆使して、何が最善の道なのかを決定するのが、本筋だと言えます。

そうでなく、谷口雅春先生の聖典に書いてある通りにしたいとか、谷口雅春先生の霊言をいただきたいとか、信徒たちが谷口雅春先生に依存する体質になってしまうのは、先生の本意ではないと思います。一人一人が自立した神の子なのですから。

生長の家のみ教えは他人に依存するためにあるのではありません。一人一人が自立した信仰者になるためにあるのだと思います。


なお、「万世一系」という言葉よりも、吉田松陰が提唱した「万葉一統(まんよういっとう)」という言葉の方が、皇室の本質を表わした言葉だと、古代史の泰斗・田中卓氏は、述べておられます。最近になって、その意味がやっと分かってきました。

天皇と皇室が一体となって、御一族で日本の国を担っておられるという考え方です。万世一系ですと、天皇御一人に注目が集まりますが、実際には、ご家族全体が天皇を中心に一体となって、日本の国を支えていらっしゃるという考え方ではないかと思います。

まだ勉強途中なので、万葉一統のことは、もう少し学習してから、あらためて投稿したいと思います。

時代は変わりました。 (40536)
日時:2021年04月22日 (木) 21時17分
名前:本音の時代

「時代が変わっても」ではなく、「時代は変わりました」ということですね。
それでは、皇祖皇霊に接している方に委ねるのが適切なのかもしれない。

>生長の家のみ教えは他人に依存するためにあるのではありません。一人一人が自立した信仰者になるためにあるのだと思います。

生長の家のみ教えは何のためにあるのでしょう。
生長の家のみ教えを信ずることが信仰であるとするなら、自立した信仰者とは何でしょう。
そもそも生長の家のみ教えとは何なんだが分かっていないと前の進めないようにも思えます。
生長の家でしか説けない真理もあるし、生長の家以外でも説く真理もあるし、真理に導くための方便もあるし。

はなはだ勉強不足ではありますが (40537)
日時:2021年04月22日 (木) 22時08分
名前:本音の時代

「時代は変わりました。」とは古来から継続してきた日本の文化が終焉したということになりましょうか。


「皇統に属する男系」とは、そもそも何なのでしょうか。結論を予
め申し上げれば、「血筋・血統」についての日本の本来の考え方に則れば、本人が男性であるか女性であるかに関係なく、「血筋・血統」とは、自分の父親、その父親、そのまた父親と先祖を遡っていく父系、ちち系、のことです。

https://kogakkan.repo.nii.ac.jp/?action=repository_action_common_download&item_id=183&item_no=1&attribute_id=22&file_no=2

本音さん、素晴らしい、完全同意 (40542)
日時:2021年04月23日 (金) 11時14分
名前:^_^

さすがは本音さん、よくお勉強していらしゃる。

本音さんは、いつも正統で正当です。古くで最新のものが雅春先生の御教えですね。萬世一系の天皇家だからこそ。です。理由は言うまでもない。

今回の小室禍は、歴史的に価値がある事を改めて再認識しないとならない
事を知らしめた問題です。
価値があるもの価値あるものとして誰もが認識し、永続できる社会出ないと、大戦で散華した英霊様達が嘆き悲しむでしょう。
日本人の魂は時代を超えて日本人の中に受け継がれていますから、魂の許し難い事を為すならば、自身をこれまで形成してきた深い支えも崩れてしまう。それは 決してあってはならない。

男系を外す事は、神の国の終わりでアメリカの日本州となるだけ。
と思う。アメリカは異民族の国、日本は日本で個性を保ってもらいたいものだ。





 (40543)
日時:2021年04月23日 (金) 11時19分
名前:^_^

雅春先生は
生長の家以外の他の雑誌にもいろいろと書かれておられて
どれだけ日本を愛して護ろうとなさったか、そのお熱いお気持ちは一貫されておられて素晴らしい方ですね。

本音の時代さん、新田氏の主張に日野くんが反論してますよ? (40544)
日時:2021年04月23日 (金) 11時40分
名前:非、日野

日野ショートケーキ(ノンセク、菜食、歴史研究)
@hinotomoki2
新田均先生が「「血筋・血統」についての日本の本来の考え方に則れば、本人が男性であるか女性であるかに関係なく、「血筋・血統」とは、自分の父親、その父親、そのまた父親と先祖を遡っていく父系、ちち系、のこと」と言っているが、新田先生、嘘はイカンでしょ。

専門家なんだから表現は慎重に。
午前0:18 · 2021年4月23日·Twitter Web App

日野ショートケーキ(ノンセク、菜食、歴史研究)
@hinotomoki2
返信先:
@hinotomoki2
さん
新田先生は古代史の専門家ではないから仕方ないかもしれないけど、皇學館大学の教授なんだから同僚に聞くなり、慎重になってほしい。

「祖先祭祀は「氏」という父系(男系)を団結の核とする集団によって受け継がれ」というのも事実誤認。それだとなんで武内宿禰の子孫が「紀氏」なの?
午前0:18 · 2021年4月23日·Twitter Web App

日野ショートケーキ(ノンセク、菜食、歴史研究)
@hinotomoki2
返信先:
@hinotomoki2
さん
武内宿禰の子孫の中に「紀氏」がいるのは、武内宿禰は男系が皇室だけれども、女系では紀伊国造家だから。それは『古事記』『日本書紀』を読めば判る話。

「紀朝臣」と「紀宿禰」に別れたのは平安以降の話。

また、平氏の氏神様(今木皇大神)も百済の王様だから、桓武天皇の女系の祖先。
午前0:18 · 2021年4月23日·Twitter Web App

日野ショートケーキ(ノンセク、菜食、歴史研究)
@hinotomoki2
返信先:
@hinotomoki2
さん
新田先生は大物主神の例を引いて、崇神天皇ではなく大田田根子に祀らせたことを(崇神天皇も大物主の女系子孫だから)男系で無いと祭祀出来ない根拠にしているけど、氏の無い皇室の例を出して氏のある紀氏を無視し「氏は男系」と言うのは止めた方がいいです。
https://moralogy.jp/salon200406-1/
午前0:18 · 2021年4月23日·Twitter Web App

日野ショートケーキ(ノンセク、菜食、歴史研究)
@hinotomoki2
「国家神道における天皇一神教」が幻想だと論じた新田均先生の功績はすごいけれども(もっとも多神教優位論に立っているのは評価できないが)、新田均先生の「氏」論はかなり不正確です。

「近世までは皇室以外でも「氏(父系)」の観念が「家」の観念と併存」は明白に間違い。
https://moralogy.jp/salon2004011-1/
午前0:33 · 2021年4月23日·Twitter Web App

返信先:
@hinotomoki2
さん
古代の紀氏の例を仮に「例外」とか「記録が少ない」と言ったところで、新田先生が例に挙げた「源朝臣家康」はむしろ「氏(父系)」では“無い”例です。

徳川家康がそんな「氏」観念を持っていたら「藤原朝臣」から「源朝臣」に改姓なんかしません。そんな観念無かったのです。
午前0:33 · 2021年4月23日·Twitter Web App

日野ショートケーキ(ノンセク、菜食、歴史研究)
@hinotomoki2
返信先:
@hinotomoki2
さん
古代から氏の継承は「男系原則」ではありましたが、紀氏の例みたいに女系で継承しているのもいるし、平氏みたいに女系の氏神を祭祀している例もあるし、そして、中世・近世になると改姓の例は比較的頻繁にあります。

そもそも臣民特有の「氏」と皇位継承問題とは切り離して考えるべきです。
午前0:33 · 2021年4月23日·Twitter Web App

>本音の時代さん、新田氏の主張に日野くんが反論してますよ?  (40545)
日時:2021年04月23日 (金) 13時26分
名前:本音の時代

日野君個人の新田教授に対する疑義。

「本来」とあるから、そうじゃない場合もあると私は思います。

日野はアホか (40546)
日時:2021年04月23日 (金) 15時07分
名前:千葉教区青年会会員

皇學館の教授よりも自分の方が正しいと言う傲慢さ。

「女系の血統」など存在しない、と言うのは、谷口雅春先生も「血=霊(チ)」は男性からだと言っている。

 (40547)
日時:2021年04月23日 (金) 16時25分
名前:神性

日時:2021年04月15日 (木) 18時40分
名前:霊性

>万世一系 男系男子→ 天からの神様の生命と言う人間以上の存在を生命で継続する世界に日本しかない伝統。

女系女子子ならだれでも → 神様の生命を受け継がす、国民の単なる代表に成り下がる可能性を孕む。皇室をもつ意味はなくなる<



「男性を通してしか、神様の生命が伝わらない」

それは迷信です。生長の家の教えではありません。(tapirさん)


文字通りの〔迷信〕ですね、
『生命』を偏狭な思想でこり固めている様に思います。




「生命の實相」は「生長の家」ですから、「生命の實相」を読めば読むほどにその人は「生長の家」になります。>(本音の時代さん)


何百回と読んだとしても、神髄を詠観摂らねば、、、、。


///////////////////////


>万世一系 男系男子→ 天からの神様の生命と言う人間以上の存在を生命で継続する世界に日本しかない伝統。

女系女子子ならだれでも → 神様の生命を受け継がす、国民の単なる代表に成り下がる可能性を孕む。皇室をもつ意味はなくなる<


何処の教えで。
色々の思想があるもんで驚きです。


非、日野様と、日野様に、感謝御礼申し上げます! (40556)
日時:2021年04月23日 (金) 20時46分
名前:tapir

非、日野様

非、日野 様のHNは、日野氏の成り済ましでないという意味なのですね(^^)

日野ショートケーキ氏のツィッターを転載していただき有難うございます。


日野ショートケーキ様にも、新田均氏の文章について、ツィッターによって、個別具体的に反論していただいていることに、この場をお借りして、御礼申し上げます。新田氏のこれまでの論文も、きちんと読んでいらっしゃるのですね。

非、日野様、日野様のご投稿をいただいて、心強く頼もしく思っています。


新田均氏の文章を一読しましたが、勝手な理屈をぺらぺらとよく並べ立てたという感じです。

新田均氏をはじめ男系男子固執派の特徴は、歴史のほんの一部分を取り上げて、それが全体であるかのように見せかけて、手前勝手な理屈を並べ立てているところだと思います。

現在の歴史学では、日本は本来双系社会であり父方も母方も尊重されていたということが定説になりつつあります。日本は古代シナのような男系社会ではなかったのです。

男系社会の体裁になってきたのは、律令制を日本に取り入れてからのことです。それでも日本の双系尊重は、通奏低音のように日本社会、皇室に脈々と息づいて来て、今日に至っています。

父方だけが尊重されるのが日本の伝統であるという思想は、歴史の一時代、一部分しか見ていない、偏った歴史観です。

神武天皇建国以来の歴代天皇の歴史に日本人の誰よりも精通なさっている今上陛下が、日本古来の双系容認に還ることを肯定されているのは、古代から脈々と息づいて来た通奏低音たる双系尊重精神を、今ここに、生きていらっしゃるからです。

今上陛下の御叡慮を信じることができず、今上天皇が女性天皇、双系天皇を容認されていることを無視して、強固に反対を唱える男系支持派は国民の分をわきまえていない人々、いわゆる「国民主権病(こくみんしゅけんびょう)」に罹患している人々と言わざるを得ません。

国民主権病に罹患している人々とは、憲法第一条「この地位(天皇の地位)は、主権の存する日本国民の総意に基づく」が骨の髄まで沁みとおっていて、天皇は自分たちの思いのままになると考えている人々を指します。


参考資料:

(「最新の歴史研究は古代の皇位が双系継承だったことを示す」
https://aiko-sama.com/archives/4644?fbclid=IwAR1p_w4vS36wIZRTcWI_qU0DvwtHa24s7M83gzJZR3HFhF7PZct3ZLstmt4


千葉さん (40557)
日時:2021年04月23日 (金) 21時50分
名前:ツッコミ

少なくとも古代史に関しては、日野さんのほうが専門です。新田さんは古代史の論文が載った本はありませんが、日野さんにはあります。
同僚に聞いてほしい、と日野さんが言ったのは、皇學館には自分よりも詳しい人がいるだろうから、新田さんもその人に確認を取ればよかったのに、という意味だと思いますよ?
https://www.akashi.co.jp/smp/book/b507652.html

 (40558)
日時:2021年04月23日 (金) 21時58分
名前:一部感想

今上陛下の御叡慮を信じることができず、今上天皇が女性天皇、双系天皇を容認されていることを無視して、強固に反対を唱える男系支持派は国民の分をわきまえていない人々、いわゆる「国民主権病(こくみんしゅけんびょう)」に罹患している人々と言わざるを得ません。

国民主権病に罹患している人々とは、憲法第一条「この地位(天皇の地位)は、主権の存する日本国民の総意に基づく」が骨の髄まで沁みとおっていて、天皇は自分たちの思いのままになると考えている人々を指します。<


これはtapirサンの見解かそれとも引用ですかな。
創生日本のいつぞやの録画動画にあったような、憲法改正論者が
国民主権、基本的人権を大否定していますが、恐らく彼らは男系支持者でしょう。「一括り」にして結論づけるのは頂けない論法ですな、話のゆくえがカオスなごった煮となります。

確認 (40559)
日時:2021年04月23日 (金) 22時34分
名前:本音の時代

皇位継承で女系はあったのでしょうか?

日本が本来双系社会なら皇位継承もそれにならっていたと思われるのですが。

それと「今上天皇が女性天皇、双系天皇を容認されている」は、どこで確認できますか。

他スレ転載 (40560)
日時:2021年04月24日 (土) 02時43分
名前:御参考

戦後昭和22年改定
現行の「皇室典範」第1条

「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」



✡敗戦による連合国軍占領下の日本での、GHQの指令によって
皇室財産が国庫に帰属されたのは歴史的事実ですが、
この現行の第一条は「明治以降の旧法が引き継がれた条」であり、
昭和22年改定により、変わった内容では無いでしょう。

女性は、宮中の神事である祭祀が出来ないと、昔から言われておりましたが、伊勢神宮の祭主に、黒田清子様が就任されている時代になりました。 (40562)
日時:2021年04月24日 (土) 04時35分
名前:志恩

伊勢神宮 公式チャンネル
(3:13)
https://www.youtube.com/watch?v=IspzNSw9nZ0
伊勢神宮で神嘗祭=黒田清子さん祭主務める
(これは、今から4年前の映像ですが。)
( 2017/10/18配信)





三重県伊勢市の 伊勢神宮で15日、
天照大御神にその年の豊作を感謝する神嘗祭が始まり、

天皇、皇后両陛下の長女黒田清子さん(48)が、
祭主に就任後初めて神事を行った。

神事は外宮、内宮の順に行い、17日まで続く。

神嘗祭は
伊勢神宮で年間約1500回行われる神事の中で最も重要とされる。

新米や餅、酒などをささげ、皇室の繁栄や豊作、国民の平安を祈願する。

陛下が皇居で収穫された稲穂も供えられる。



志恩ー
伊勢神宮 祈年祭 祭主は、女性の 黒田清子様です。

このことは、天皇陛下問題とは、異なることなのでしょうか。

tapirさんが、案じていらっしゃることは、このままいけば、先が見えている
ご皇室の断絶です。

男子は、悠仁様お一人しかおられないのですから。

ご皇室が今後も断絶の危機を脱して、永遠に繁栄していくためには、
という大事なテーマで語っていらっしゃるのだと存じます。


志恩 様へ一つお尋ねします (40563)
日時:2021年04月24日 (土) 07時58分
名前:亀の使い


志恩 様―

tapirさんが、案じていらっしゃることは、このままいけば、先が見えている
ご皇室の断絶です。

男子は、悠仁様お一人しかおられないのですから。

-----------------------------------------------

 と述べられていますが、

 悠仁様までの皇位継承は、お認めになられるのですね?


tapirさんの今までの主張からは、

今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下と悠仁親王殿下という流れを断ち切って、今上陛下から一足飛びに、愛子様への皇位継承という流れにしたいとの固執した立場しか見えてきませんが…。


よろしくお願いいたします。

再拝




転載後編。 (40564)
日時:2021年04月24日 (土) 07時59分
名前:御参考


日本の古代・上代は 女帝を除いては成り立たなかった真実の国史。
日時:2021年02月26日 (金) 06時56分
名前:志恩



皇位は、男子・男系が 常識的に行われてまいりましたが、
国の歴史には非常の事態があり、

その国家非常の場合にも対応できるように手を打って
置くことが危機管理能力だと思います。

側室制度のない一夫一婦制の今日、悠仁親王が
天皇陛下にご就任された時、男子が生まれない可能性もあります。

その場合に備えて、女性天皇や皇位の女系継承も
想定して置くのは当然のことです。

何故こんなことを申し上げるのかと言いますと、
GHQの要請で、現行「皇室典範」に改定されたものを、
一部改正しませんと、それができないからです。

ただ、皇位は、男系男子だ、男系男子だと、主張されても
皇位継承の近い未来に、皇位継承は終わる可能性が高いと、
危ぶまれているからです。

国体の現在および未来を展望して
皇統維持のために、可能な限り、万全の備え...民間で言う
危機管理...をして置くことが、日本政府や国民の務めであると
思います。

これは、御代替わりに備えた元号法の法制化の場合の時と
同様です。

「天壌無窮(天地とともに永遠に続くの意)の神勅」
が皇位の理念であります。

そして、
「万世1系」は、過去の歴史の成果であります。

「日本書紀」によれば、
仁賢天皇の唯一の男子のお子でいらした
武烈天皇の場合は、当時、皇位は父子と同様に
兄弟によって頻繁に継承されていたということです。

武烈天皇には、同母の女の兄弟が六人もおられました。
その一人が手白香皇女で、のちに継体天皇と結婚され、
欽明天皇が生まれました。

武烈天皇ご自身には、男子のみならず、女子のお子も
なかったそうです。この点に留意ですね。

もしも、女子でもお子がおられれば、当時、養子、婿入りの法も
考えられたかもしれませんが、全くのお子なしで、いらしたから、
明白に皇胤が絶えることになります。

この危機に直面して、やむをえず、傍系の継体天皇を
お迎えしたのだそうです。ただしこの場合、傍系と言いましても、
応神天皇の五世孫であられたお方だったとのことです、

それから、一部の男系論者のように女帝や女系についてだけ、
「皇統断絶」と呼ぶのは、杞憂です。

過去、それを乗り越えて今日のような 「万世1系」の国体を維持して
こられたのは、歴代天皇の御徳望と、皇国維持のために
神命を捧げてきた忠臣、義士の御働きがあったからだと
言われています。

古代や上代においては、
日本の危機や転換期に際して、女帝や皇后陛下のご活躍は
目覚しかったそうです。

持統天皇は、伊勢神宮の二十年式遷宮の制や大宝律令
の基礎を制定し、最初の都城制である藤原京を造営されました。

また神功皇后(天皇)、斉明天皇、推古天皇、などがされました
事業についての偉大さも、真実の国史に書かれてあります。

天皇ではありませんが、光明皇后も、天平文化の輝かしい歴史を
担われたお一人でした。

このように考えて参りますと、女帝を除いては、日本の古代・上代は
成り立たないほどであるのです。

━━━━━━━━━━━━

それと


谷口雅春先生の古事記解釈には、
生命の実相信徒さんがご指摘のように書かれてありますが、

かって、谷口雅春先生が説かれていらした
「天皇信仰」と「男系信仰」とは、
異質のもののように私は思っております。

谷口雅春先生の「天皇信仰」を書かれた書物には、
男系男子が正しいというような血統についてのお言葉は、
見当たらないのですから。

本流派の多くの有力な論客、活動家の皆様は
「男系信仰」を掲げておられますが。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━




◇当時の産経新聞

日時:2021年02月26日 (金) 14時33分
名前:御参考

2016.10.10 更新

【生前退位】
明治の元勲・伊藤博文はなぜ譲位容認案を一蹴したのか? 
「本条削除すべし!」 明治天皇に燻る不満「朕は辞表は出されず」



興味のある方は一読を。




日時:2021年02月28日 (日) 18時10分
名前:一意見

大日本帝国憲法を制定し、立憲君主制の近代国家になることを目指していた明治政府は、慣習と伝統によって長年守られてきた皇室制度も近代法制として明文化する必要に迫られていた。伊藤は皇室典範策定に向けて大方針を示すべく、井上が宮内省案などをたたき台に策定した皇室典範原案をじっくりと読み込んだ。

原案では第12条で譲位に関する規定を盛り込み、終身在位は正統だとしながらも、天皇が身体や精神に重い疾患を抱えた場合、例外として譲位を容認していた。この条文を見た伊藤は即時に異を唱えた。

「不治の重患を抱えていても摂政を置けばよい。譲位の事例は過去に確かにあったが、それは仏教の弊害によるものだ。陛下が罪を犯してはならないのと同様、その地位を退くべきではない。本条削除すべし」

井上は食い下がった。「退位を望む王の在位は国益を損なう」とするスイス出身の法学者が唱える譲位容認論まで引用して説得を試みたが、伊藤は「一学者の私見にすぎないではないか」と一蹴した。

――――――――――――――――――――――――――


産経新聞のほんの一部抜粋です。
転載させて頂きました各段をごゆるりとお読みあそばせよ。
そしていい加減に、GHQGHQという思考を再度俯瞰してみられるのも日本の今及び今後の日本を熟考する助けになるやも知れませんぞよ。




◇(38998)
日時:2021年02月28日 (日) 20時51分
名前:長崎の晩霞



「明治の皇室典範でさえ、天皇の意見が通らない、明治政府の目的にかなう形でしか作らなかった」。
「過去に譲位し、上皇になったり法皇になった天皇は、罪を犯したから、仏教に帰依して罪の浄化に努めたのであるから、現人神として権威付けられる天皇にあっては、罪を犯さないのが当たり前であるから、譲位はまかりならん」という伊藤博文の判断で、譲位禁止一世一代の明治皇室典範が制定された。


この伊藤博文の仏教否定あればこそね廃仏毀釈の嵐が明治初頭に吹き荒れたのです。天皇を利用し神道を利用し、政治をした奸賊でありましょう。

過去聖徳太子以来鎌倉室町の仏道、禅の隆盛の裏には天皇の力添えが有りましたがそれをを否定し、天皇を犯罪者扱いする最大の不敬を犯すものであればこそ、以後の朝鮮併合をして禍根を今に残す端緒を開き、凶弾に倒れたのも宜なるかなです。


━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

国民主権病に罹患している人々とは、
憲法第一条「この地位(天皇の地位)は、主権の存する日本国民の総意に基づく」が骨の髄まで沁みとおっていて、天皇は自分たちの思いのままになると考えている人々を指します。<


この見解、近歴史に目を背けず直視すれば、
天皇は自分たちの思いのままになる、と考えている人々はどんな
人々だったか、どんな人々か、再熟考に値するでしょう。



亀の使いさんへ:私のコメントは次のスレッドにて書かせていただきますが、先に、tapirさんが読まれたといわれた2冊のうちの一冊のほうの著書ですが、私も購入しまして読みましたので、その田中卓氏のご主張の一部をご紹介させていただきます。 (40566)
日時:2021年04月24日 (土) 10時35分
名前:志恩

『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか〜女性皇太子の誕生〜』 
(元皇學館大学学長)田中卓著 幻冬舎新書2013年

田中卓氏のご主張の一部ー
___________________
【「萬世一系」よりも、元の元である「天壌無窮の神勅」に還れ!】

(「天壌無窮の神勅」とは、日本書紀の神代の巻(天孫降臨)に書かれてある
女性神である 皇祖 ・天照大神が皇孫のニニギの尊を高天原から豊葦原の
中つ国(日本国)に天降らせた時の神勅です。

「天壌無窮の神勅」は、ご存知でしょうから、略します。)

___________________
 >>日本は有史以来、
「母系社会」であり、女性神である 皇祖天照大神からはじまる皇統は、
多くの保守系の有識者の方々がいわれるように「萬世一系」などではなく、
長州の松下村塾でおなじみの吉田松陰先生の『士規七則』にみえるように
吉田松陰先生が述べられていた「萬葉一統」が正しい解釈と考えられます。

 「萬葉一統」は、皇統は男系男子だけでつむがれてきただけのものではなく、
女系天皇、女系皇族、女性皇族、女性天皇も含めて皇族全体が「帯」のような流れで
歴史をつむいできた、という考え方です。

 およそ南北朝時代という皇統が真っ二つにわかれた時代があるのに、
「萬世一系」はかなり無理がある解釈です。

だから戦前の大日本帝国という男尊女卑の権化のような時代には、
北畠親房の『神皇正統記』のごとく南朝が正当な朝廷であるとし、足利尊氏を後醍醐天皇を
裏切った朝敵として扱っていましたが、そんな偏った歴史のとらえ方がいつまで続くものでも
ありませんし、足利尊氏を征夷大将軍に任じた北朝の天皇に大変な不敬にあたります。

 あまり多くの国民に知られてませんが、
「萬葉一統」というとらえ方が一番我が国の歴史、皇統の解釈、理解の仕方としては
的を得た考え方なのです。

 今の皇族は、確かに男系男子による明治のころの皇室典範に規定の通りに
皇位継承することが困難になってきています。

しかし、一番根本の原因は、旧皇室典範の男系男子による皇位継承限定思想にあるということを
多くの日本人は気づかないといけません。

 女系天皇、女系天皇という発想は、リベラル論者による男女平等思想といった社会主義的な近代のチンケな思想からくるものではありません。

我が国は母系社会を基盤とした社会で、古代の律令の草創期において、奈良時代までは、
女系天皇による継承は当たり前でしたし、8人10代の女性天皇も奈良期までに集中している
事実からも容易に理解できます。

 皇位継承の潮目が変わるのは、平安時代に入ってから
男系男子継承を意識するようになりましたが、側室制度がありましたので、
男子が生まれるまで女性をめとればいいわけですから、それも容易なわけです。

ただそれでも多くの宮家が断絶してきたことを考えると
側室制度が男系男子継承を支えてきた本当のファクターかどうか怪しくなりますけどね。

 現在は昭和天皇が皇太子時代にイギリスにご留学されて、帰国されてから宮中の後宮制度をあらためられて、女官を通勤制にされてから実質なくなり、側室制度は影も形もありません。今上天皇も徳仁皇太子さまも純愛を貫かれていますから、側室制度が復活することはありえないでしょう。

 国連のリベラル論者もどきに指摘されるまでもありません。

我が国の皇統は、「萬葉一統」であり、女系天皇も女性天皇も本来ありの国なんです。

大陸ゆずりの「男尊女卑」という生活慣習的な思想にしばられ、
明治政府の薩摩だ長州だといった田舎の連中や役人が不文法で天皇がその都度お決めになっていた皇位継承を皇室典範という成文法でまとめてしまったことがそもそもの間違いとまではいいませんが、法律には必ず賞味期限がありますから、皇位継承者がいなくなる、という賞味期限切れをおこすきっかけを作ることになったわけです。

 多くの日本人に認識しておいてほしいことは、
本来皇位継承は、天皇が生前にお決めになるのが基本だということです。
そして今上天皇のお心は既に敬宮愛子さまに立太子してほしいという御心でしょう。

男系男子継承にあくまでこだわりすぎている保守思想論者は、まさにご叡慮を理解しない国賊でしょう。

 皇位継承は、せめて律令の草創期の考え方、原点に戻るべきです。

奈良時代に孝謙天皇(阿部内親王)が践祚(ご即位)された時に男系女子の天皇だと
反対運動がおこったでしょうか?

 天智天皇の先代は斉明天皇で女帝です。

それなのになぜ天智天皇が「男系男子」になるのでしょうか?
母から息子への皇位継承だから天智天皇は「女系男子」でしょう。
壬申の乱の後践祚された天武天皇はどうでしょう?持統天皇は女帝ですし、
次の文武天皇は再び女系男子の天皇ですよ。

 これでよく「萬世一系」なんていえますよね。

戦前と違って戦後は、この国の教育は天皇制を破壊して理想の共産主義を実現しようという主の恩知らずの左翼リベラル論者によって、天皇とはどういう存在なのか、を教えなくなってしまいました。

だからこそ各個人が正しい天皇のあり方を皇室の専門家だから、詳しい人だからという
他力本願ではなく個人で天皇そのもの、天皇制について理解しなければなりません。

 安倍内閣は、男系男子継承に洗脳された政権でしたが、
「男系を中心にした皇位継承」というふうにニュアンスが変わってきています。なぜでしょう?

 男系でいいなら「男系女子」愛子さまは、まさに皇位継承に資格第一人者なんですよ。
愛子さまが民間に下るようなら日本は世界中の笑いものです。
もう立憲君主国はやめてしまって共和国制にするかアメリカの一州になればいいでしょう。

 明治の帝国憲法と同格だったころの皇室典範シンドロームから脱却すべきです。

天照大神の「天壌無窮の神勅」に立ち返り、母系社会である日本をもう一度再認識すべきです。

男女平等などと声高にいわなくても日本はもともと女性は女性の役割をこなしてきた、
女性優位の国なんですよ。男尊女卑は、生活慣習にすぎません。
 歴史的な勘違いから脱却しましょう。

 皇統のあり方、女系天皇、女性天皇の歴史的正当性について「保守的な観点」から論じられた著作をご紹介して結びといたします。何が国連の女性差別撤廃委員会ですか!外国人に我が国の皇族や天皇制の歴史的な重要性の何がわかるのですか?日本は「萬葉一統」で皇位の「双系継承」で践祚された天皇と国民の信頼関係で成立している国です。

 宮中で皇祖神をお祀りするからこそ天皇は「国家元首」であって、尊い存在なんです。
宮中祭祀は天皇の「私的な行為」ではありません。
天皇は公的な存在であって私的なところはない存在なんですよ。

 ここも理解できないバカ政治家ばかりなのは嘆かわしい限りです。
そして「祭祀王」たる天皇に男女の区別はありません。
女系天皇は立派な「皇統」です。むしろ女性天皇こそ歴史的な名君が多いようにも感じます。
皇位継承は歴史的な原点へ帰れ!<<


実は、私は、よくわからないのです。 (40567)
日時:2021年04月24日 (土) 10時56分
名前:志恩

私は将来の天皇陛下になられるお方は、
もちろん、悠仁さまで いいと 思っておりますが、
愛子さまでは、いけないとも、思っておりません。

ですが、近い未来の ご皇室のことを、たいせつに たいせつに 想う時、
血統で決めるよりも、霊統で決まるほうがいいな、ということは
強く希望しています。

天皇陛下がご在任中に、天皇陛下が、次期 天皇陛下を
お決めなられるとのことですから、国民が、どうのこうの いうよりも、
天皇陛下の御心に一任し全託した方がいいのではと国民の一人として
考えております。

ご皇室の永遠の存続を願う私たちの願いは、

天皇陛下がご自由に次期天皇陛下をお決めになることができるように

明治時代に最初に制定された
現行の「皇室典範」第1条
「皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。」
を緊急に改訂し、一刻も早く瀬戸際に立つご皇室の危機を
解決していただきたいとも思っています。




 (40568)
日時:2021年04月24日 (土) 11時22分
名前:左右でなく、『生命』が基底。「イデオロギーの対立」なら延々続く


 天智天皇の先代は斉明天皇で女帝です。

それなのになぜ天智天皇が「男系男子」になるのでしょうか?
母から息子への皇位継承だから天智天皇は「女系男子」でしょう。
壬申の乱の後践祚された天武天皇はどうでしょう?持統天皇は女帝ですし、
次の文武天皇は再び女系男子の天皇ですよ。

 これでよく「萬世一系」なんていえますよね。

>戦前と違って戦後は、この国の教育は天皇制を破壊して理想の共産主義を実現しようという主の恩知らずの左翼リベラル論者によって、天皇とはどういう存在なのか、を教えなくなってしまいました。

だからこそ各個人が正しい天皇のあり方を皇室の専門家だから、詳しい人だからという他力本願ではなく個人で天皇そのもの、天皇制について理解しなければなりません。

 安倍内閣は、男系男子継承に洗脳された政権でしたが、<<



大方の、自身が保守だと思っている論客は何故にこうも御皇室の件で左翼だの何だのに話を持って行くかなあ。

大事なのは、


>日時:2021年04月15日 (木) 18時40分
名前:霊性

>万世一系 男系男子→ 天からの神様の生命と言う人間以上の存在を生命で継続する世界に日本しかない伝統。

女系女子子ならだれでも → 神様の生命を受け継がす、国民の単なる代表に成り下がる可能性を孕む。皇室をもつ意味はなくなる<




「男性を通してしか、神様の生命が伝わらない」

それは迷信です。生長の家の教えではありません。(tapirさん)


文字通りの〔迷信〕ですね、
『生命』を偏狭な思想でこり固めている様に思います。

👆
これです。




 (40569)
日時:2021年04月24日 (土) 11時41分
名前:スバラシイ元皇學館学長説


🔵現在は昭和天皇が皇太子時代にイギリスにご留学されて、帰国されてから宮中の後宮制度をあらためられて、女官を通勤制にされてから実質なくなり、側室制度は影も形もありません。今上天皇も徳仁皇太子さまも純愛を貫かれていますから、側室制度が復活することはありえないでしょう。



🔵我が国の皇統は、「萬葉一統」であり、女系天皇も女性天皇も本来ありの国なんです。



🔵多くの日本人に認識しておいてほしいことは、
本来皇位継承は、天皇が生前にお決めになるのが基本だということです。


🔵男系男子継承にあくまでこだわりすぎている保守思想論者は、まさにご叡慮を理解しない国賊でしょう。

女系天皇の即位は日本の終わりなのか? (40570)
日時:2021年04月24日 (土) 12時14分
名前:脱藩浪人

>大方の、自身が保守だと思っている論客は何故にこうも御皇室の件で左翼だの何だのに話を持って行くかなあ。

「左翼だ!」と決めつけてレッテルを貼るのが保守であり、生長の家本流派の活動だと思っているからですよ。

「女系天皇が誕生したら、日本はアメリカの州の一つになる」とまで言ってますね。
仮に女系天皇が即位されたら彼らはどうするんでしょう。
アメリカ人に帰化するんでしょうか(笑)。
いや、是非そうしてもらいたいです。面倒くさいから(笑)

それとも、自力で旧宮家を復活させてクーデター?
それこそ国賊ですわ。

私は高校時代に生長の家の先生から
「天皇は民の幸福を祈る存在であり、その理念そのものが天皇である」
と、教わりました。さらに、
「神意を第一とする生き方をされている天皇に帰一するのが中心帰一である」とも。
そこには男系も女系も関係ないと思っています。

志恩様へ (40571)
日時:2021年04月24日 (土) 12時20分
名前:亀の使い



志恩様、早速のご回答に深く感謝申し上げます。

ありがとうございます。

問題は、仮に愛子様が天皇になられた後の天皇様のことを議論しているのです。

愛子様が、もし外国人の方、例えば中国や韓国の人と是非、結婚したいと申されたらどうしますか?

その方たちの子供さんが将来的に天皇様になられた場合のことをお考えください。

合掌

天智天皇は、舒明天皇の第二皇子。母は皇極天皇(重祚して斉明天皇)。 (40572)
日時:2021年04月24日 (土) 13時09分
名前:本音の時代

 天智天皇の先代は斉明天皇で女帝です。

それなのになぜ天智天皇が「男系男子」になるのでしょうか?
母から息子への皇位継承だから天智天皇は「女系男子」でしょう。


天智天皇は、「男系男子」ではないでしょうか。

ちなみに、斉明天皇の父は茅渟王で、舒明天皇の異母兄。

天皇陛下にご即位された場合.. (40574)
日時:2021年04月24日 (土) 15時35分
名前:志恩

【愛子さまが天皇陛下にご即位された場合】

歴史上、8人が女性天皇になっていますよね。
うち2人は2度即位しているため、女性天皇は、8人10代いました。

今の皇室典範では認められていませんが、
もしも、皇室典範の第一条が改正されて、
愛子さまが天皇陛下にご即位された場合、“女性天皇”ということになります。

 ただし、この女性天皇が、皇族以外の、一般人の男子と結婚し、
その一般男性との間に生まれた子どもは
“女系男子”もしくは“女系女子”になるため、皇位継承資格はないことに
なっております。

つまり、もしも、愛子さまが天皇陛下になられた場合、

亀の使いさんのいわれますように
愛子天皇陛下の
ご結婚相手が、一般人の日本人でも、中国人でも、韓国人でも、
生まれてくる子供に
皇位継承資格はないので、
1代限りの仕組みだということになるのだと思います。

ですから、愛子さまが天皇陛下にご即位された場合は、
天皇家の男系の血をひく
旧皇族である
旧宮家の中から、愛子さまのお相手にふさわしい男性が、神縁として現れるか
または、探すか、ということになるのかもしれません。

愛子天皇陛下の、次期天皇陛下を 皇位継承するためには。
_________________
過去の皇位継承の例としては

男系継承を続けていくのはものすごく難しいことなので、かつては祖先を同じする、
別の血筋の系統が用意されていたそうです。

例えば後桃園天皇の系統は男系が途絶えてしまったため、
曽祖父にあたる東山天皇の弟の男系の孫にあたり、
7親等も離れた光格天皇が
跡を継いだそうです。

ひいおじいさんの弟の孫に あたるお方だそうです。

天皇家には、室町時代に分かれた もう1つの天皇家・伏見宮の系統があります。

例えば明治天皇には内親王が4人おられたそうですが、
いずれも伏見宮の系統の皇族と結婚されているそうです。

いずれの宮家も昭和22年10月に皇籍離脱によって民間人になりましたが、

今もご子孫は存在しているそうですから、その中から、お婿さん探しをするのかも
しれません。

愛子さまの自由恋愛は、この度の眞子さまの例が、ありますから、今後は、
非常に難しくなると予想されます。

女性天皇を、有識者会議で 容認する場合は、その後のことも、綿密に
討議されると存じます。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【悠仁さまが天皇陛下にご即位された場合】

無事に成人されまして、ご結婚されたとしましても
子供に男の子が生まれなかった場合は、どうなるでしょう。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
それから、以前にも書かせていただいたことがあるのですけれど
田中 卓 氏書の「愛子様が将来の天皇陛下ではいけませんか」275頁に

10年半、上皇陛下の侍従長としてお仕えされた、
現宮内庁参与の渡邉まことさんの
講演録が載っているのですが、
天皇陛下になっていただくべきという
次のような主張が述べられています。

即ち
「血の一滴が繋がっている」ことがたいせつなのか、

 「皇族として陛下が毎日なされることをお近くで見てこられている」
ことがたいせつなのかの問題であると。

大変 意味深い お言葉だと 存じました。


男だとか、女だとかの 血ではなく、
心底、全日本国民の安寧を願い 祈ってくださる心根の
ある尊いお方に、
私たちが心から敬える天皇陛下としての人格と魂を
兼ね備えておられるお方に、未来の天皇陛下として
ご即位していただきたいと
私は、願っております。

 (40576)
日時:2021年04月24日 (土) 17時00分
名前:左右でなく、『生命』が基底。「イデオロギーの対立」なら延々続く

>私は高校時代に生長の家の先生から
「天皇は民の幸福を祈る存在であり、その理念そのものが天皇である」と、教わりました。さらに、
「神意を第一とする生き方をされている天皇に帰一するのが中心帰一である」とも。

そこには男系も女系も関係ないと思っています。<


真底の心揺さぶる言葉ですなあ。

「神意」というのも色々講釈、解釈の仕種ありて、
めんどくさい事この上ありません、神よ。というところですねえ。
生命(イノチ)とは誠にシンプルな神聖仏聖だと思いますが。

志恩様、皆々様ありがとうございます (40579)
日時:2021年04月24日 (土) 20時27分
名前:tapir

志恩様

時宜を得たいくつもの貴重なご投稿をいただき有難うございます。心より感謝申し上げます。

皆々様

多くの皆様に、ご賛同、反論、感想色々とご投稿いただいていることに感謝申し上げます。


申し訳ないことですが。今日はそれぞれの方にコメントを書く時間がないので、明日以降、コメントさせていただきます。少々お待ちくださいませ。

則天去私さまの真心こもるご文章に心より感謝申し上げます (40580)
日時:2021年04月24日 (土) 20時29分
名前:tapir

則天去私様がご自身のブログで私の投稿についてとりあげて下さいました。
http://tecnopla1011.blog.jp/archives/84529741.html

ご文章のひと言ひと言から則天去私様の温かい真心が伝わって参ります。私の足りない点も率直かつ懇切丁寧にご指摘いただけること、そういう貴重な方が私の投稿に眼を通して下さっていることを幸せなことと思っております。深く感謝御礼申し上げます。

>調べたい文章など「国会図書館」等に行って何度も見ています。東京本館も8回程行ってます。関西館は20回程訪ねています。大本にも8回訪ねています。誰にも負けないぐらい勉強して欲しい。私も現在、戦後のGHQによる検閲文章から「谷口雅春先生」を少しだけでも理解しようと努めています。<

則天去私様が「国会図書館」(東京本館8回程、関西館20回程)大本にも8回訪ねていらっしゃることを深く尊敬申し上げます。谷口雅春先生の戦前、戦後の資料を集めて下さっていることも実に素晴らしく、世が世なら生長の家の団体内のきちんとした資料を収集して整える大切な業務の指揮を執っていただきたい貴重な人材であられるとかねがね思っております。


>tapirさんはこの谷口輝子先生の全體の文章を把握して書いておられるのかどうか
最近の主張というのか、一部を切り取って反対というのは如何なものかということを考えます。<


「谷口輝子先生の全體の文章を把握して書いておられるのかどうか」というご指摘はもっともなことです。谷口雅春先生、輝子先生のご文章の一部分を取り上げて論評するのが、「禁じ手」であることは、私も承知しておりました。

それでも、谷口輝子先生のご文章を読んだ方が、先生のご文章をよりどころに、輝子先生が男系限定継承について説いていらっしゃるから生長の家のみ教えでは天皇の男系男子継承のみが正しいのであり、それを絶対的に守り通さなければとの空気を感じ、多くの方がそれに賛同されるであろうことを危惧いたしました。このことについて沈黙していてはいけないと自己の内から湧き上がる思いが抑えられず、敢えて「禁じ手」を使わせていただきました。「禁じ手」を使ったことについて則天去私さま、亀の子様、そして谷口輝子先生にお詫び申し上げます。

谷口輝子先生の白鳩誌の文章を取り寄せて全体を読んだかと言われても、私にはどのようにご文章全体を取り寄せればよいのか見当がつきませんでした。できることならそうしたかったのですが、教化部や生長の家本部がそのようなサービスをしてくれることはとても期待できず、その頃の白鳩誌を持っていそうな知人も思いあたりませんでした。


>また『皇道靈學講話』などを「亀の子」さんは読破されての御文章であります。簡単にこうして批評したりするのはどうなのか、「亀の子」さんからの反論もあると思います。<

谷口雅春先生の御文章を長年学んでいらっしゃる亀の子様を「簡単に批評する」つもりではなく、思い余った上での批評でした。亀の子様には申し訳ないことをしたと思っております。

私の批評そのものが間違っておりましたら、亀の子様におかれましては、ご遠慮なくご指摘いただきたいと思います。喜んで、拝読させていただきます。生意気な書き方をしたことがお気に障ったのなら、そのこともお詫び申し上げます。

その上で、私が申し上げたかったのは、むしろ私の投稿の結論部分であることをご理解いただきたいと思います。


>輝子先生が今此処で、同じテーマで文章を書かれるとしたら、「(男系男子が正しいと)されていたが、天皇は男系男子絶対にこだわる必要はない」と書かれる可能性が高いと思います。

谷口雅春先生は、日本国憲法の「天皇の地位は国民の総意で決まる」条文に、大いなる懸念を表明されていました。

[男系男子限定継承が行き詰まっている]現状をご覧になれば、「皇位継承は、国会で国民が議論する問題ではない、天皇に御一任すべきである」、「皇室典範は皇室にお返しすべき」、との考えを支持されるに違いないと、その点は、確信いたします。<

>谷口雅春先生、輝子先生が「男子男系限定の皇統継承を、皇室が滅びるとしても、固守せよ」と言われないことを、確信しております。<


もちろん、上記はtapirの独断による確信ですから、そんなことがあるはずがない、と則天去私様、亀の子様が思われるなら、そのお考えを謹んで拝聴いたします。


さらに、このスレッドの「本音の時代」様宛の返信(40532)で、私は次のように書きましたが、このうち2、が、私が、特に、第一に申し述べたかったことです。


1、50年という月日の経過

>明治生まれの谷口雅春先生、谷口輝子先生は、昭和46年(1971)という50年前、或いは昇天される30数年前まで、今日のように、天皇の男系男子継承が途絶えることは予想されなかったでしょう。(中略)ですから、雅春先生、輝子先生が「男系男子継承」が当たり前との前提で残されたご文章は、探し出せば色々とあると思います。<


谷口雅春先生、輝子先生が、男系男子継承は当然であるとの前提で執筆されたご文章は、探せば色々とあると思います。

しかしご執筆時から50年の月日が流れています。たとえば、昭和46年の50年前と言えば、昭和16年(1921)で『古事記と日本国の世界的使命』と同内容の『生命の實相 神道篇』を谷口雅春先生が執筆された頃だと思います。

その50年後の1971年に、谷口雅春先生が1921年の『神道篇』を再出版なさらずに、『古事記と現代の預言』(昭和43年初版)を、新たにご出版されたのは、『神道篇』の内容を時代に合わせて書き直す必要性を感じられたからではないでしょうか。

同じように谷口輝子先生が、もし今日、白鳩誌に記事を執筆されるなら、昭和46年と同じことを書かれるかどうか? 私は推測でそうではないと書かせていただきましたが、本当は誰にも分からないことだと思います。


2、人間神の子の教えは、誰か特定な人だけが神の子であるという教えではない。各人が、自立した神の子であるという教えだと思います。


>谷口雅春先生が「人類光明化運動のパテントは諸君に譲られた」とおっしゃったことを真摯に受けとめるなら、現代、地上に生きている一人一人が祈りを深め、自分の頭脳と真心を駆使して、何が最善の道なのかを決定するのが、本筋だと言えます。

そうでなく谷口雅春先生の聖典に書いてある通りにしたいと(中略)、信徒たちが谷口雅春先生に依存する体質になってしまうのは、先生の本意ではないと思います。<

>生長の家のみ教えは他人に依存するためにあるのではありません。一人一人が自立した信仰者になるためにあるのだと思います。<


この2、の考え方を、則天去私様、亀の子様はどう思われるでしょうか?


谷口雅春先生、谷口輝子先生はすでにいと高き霊界にいらっしゃいます。一方、私たちは地上において生長の家の人類光明化運動を、先生方から託されています。

生長の家は、谷口雅春先生、谷口輝子先生、或いは生長の家総裁だけが神の子だという教えではなく、人間は誰もが一人残らず神の子であるという教えです。たとえどんなに優れた方であっても、その方(他者)に自己の判断と行動のすべてを預けてしまう教えではない、各人が自己の信仰を深め、内在の神の声を聞いて、すべての責任を引き受ける一切者の自覚をもって判断し行動する教えである、と私は理解しておりますが、その理解の仕方は間違っているでしょうか。

別の話で、恐縮ですが (40589)
日時:2021年04月25日 (日) 10時10分
名前:志恩

tapirさんがご紹介くださった則天去私さんのブログに
添付されていた昭和46(1971)年8月号の白鳩誌の
谷口輝子先生のご文章の中に、

私が原宿本部に奉職していた頃は、現職でいらした
埼玉県白鳩会連合会長さんでいらした『西村佳圃(かほ)』さんの
お名前を見つけました。

これは、昭和46年のもので、今から50年も前の神誌ですが、
こんな綺麗な状態で、こういう神誌まで保存していらっしゃる
則天去私さんのご努力に心から驚嘆いたし、感謝いたしております。

さて話を戻しますが、この昭和46年の時は、私は、結婚のために、本部を
退職しております。

輝子先生は、西村さんのことを、前 埼玉県白鳩連合会長の、
と書かれておられますので、この時は、西村さんは、お役から
離れていらしたのだと思いますが。

この西村さんは、とても気さくで明るいご性格のお方で、
ちょくちょく原宿本部の白鳩会中央部に
お話にいらしていたので、私は、今でも、よく覚えているお方のひとりです。

この西村さんの当時の話では、巨人軍の長嶋茂雄選手と
西村さんの姪っ子さんの、西村亜希子さんが、結婚することになった
と、いうことも お話しされてました。

西村亜希子さんが昭和40年の東京オリンピックのコンパニオンをしているときに
長嶋茂雄さんに一目惚れされて、猛アタックされて、その年の11月にスピード婚約、
そして、よく年の昭和41年1月に、ホテルオータニで挙式したのでした。

西村佳圃(かほ)さんは、亜希子さんの伯母にあたるお方なので、その結婚式にも
出席されまして、結婚式の帰りがけに、本部の白鳩会中央部に寄られて、
挙式の模様、引き出物も、こんなのをいただいたのよ、などと、皆さんに見せてくださっていた
ことを、つい昨日のように思い出しました。
長嶋亜希子さんは、2007年9月に、64歳で心不全で病院で亡くなられています。


それにしましても、この頃、
谷口輝子先生は、四国から帰られる谷口雅春先生を、
羽田飛行場まで わざわざお迎えにいらしてたんですね。
輝子先生の愛の深さに、今さらながら、感動しました。




(画像は、クリックしますと少し拡大します。)

男系 (40591)
日時:2021年04月25日 (日) 15時37分
名前:本音の時代

>壬申の乱の後践祚された天武天皇はどうでしょう?持統天皇は女帝ですし、
次の文武天皇は再び女系男子の天皇ですよ。


天武天皇の父は、舒明天皇で、天智天皇は兄。
持統天皇は、天智天皇の子
文武天皇の父は、草壁皇子(天武天皇第二皇子)
なので男系の天皇です。

お待たせいたしました (40615)
日時:2021年04月27日 (火) 15時17分
名前:tapir

お待たせいたしました。

質問をたくさんいただいたので、少しずつ、お答えして参ります。

最初は、国民主権病についてのご質問にお答えします。


Q1、国民主権病について(一部感想様、ご参考様)


一部感想様

>これはtapirサンの見解かそれとも引用ですかな。
創生日本のいつぞやの録画動画にあったような、憲法改正論者が
国民主権、基本的人権を大否定していますが、恐らく彼らは男系支持者でしょう。「一括り」にして結論づけるのは頂けない論法ですな、話のゆくえがカオスなごった煮となります。<


御参考様

>>国民主権病に罹患している人々とは、
憲法第一条「この地位(天皇の地位)は、主権の存する日本国民の総意に基づく」が骨の髄まで沁みとおっていて、天皇は自分たちの思いのままになると考えている人々を指します。<<(tapir)

>この見解、近歴史に目を背けず直視すれば、
天皇は自分たちの思いのままになる、と考えている人々はどんな
人々だったか、どんな人々か、再熟考に値するでしょう。<

>そしていい加減に、GHQGHQという思考を再度俯瞰してみられるのも日本の今及び今後の日本を熟考する助けになるやも知れませんぞよ。<



A1、今後、「国民主権病」の用語の使用について、慎重にしたいと思います


一部感想 様、御参考 様

(40556)の投稿は全部私の書き下ろしで、引用ではありません。

「国民主権病」の言葉は小林よしのりの著書で読みました。初めて聞いたときに「過去の自分もそうだった! 天皇、皇室は国民の思う通りになると思っていた!」と、共感し、自己反省したため、深く考えずに使ったのですが、予想以上に反響が大きく、一般に定着していない言葉だったことが分かりました。今後、使用について慎重にしたいと思います。


御参考 様

一意見様からの興味深いご投稿を転載していただき有難うございます。

なるほど、日本国憲法の無かった明治時代の元勲伊藤博文も、江戸幕府を立てた徳川家康も、平安時代の藤原氏の中にも、飛鳥・奈良時代の蘇我氏の中にも、天皇と同等であるとか、天皇より上であるようにふるまった臣下はありましたね。

天皇より自分が偉いという考えは、日本国憲法下だけで生じた問題ではないというのは、その通りだと思います。

一方、一部の支配層だけでなく、日本国民全体に広く「天皇は国民の思い通りになる」という思想が流布されたのは、日本国憲法になってからではないかとも考えられます。

何でもかんでもGHQの日本弱体化計画だ、GHQが悪いというのは単純な発想で、戦後70年以上経っているのに、GHQに全責任を押し付けて、日本人の責任を自覚しないのは、私も好みません。

日本人自身がその枷を外せばよいのに、それができない自分たちの無力、怠惰こそ、反省すべきだと思います。

一方で、GHQが占領下でどのような日本弱体化計画を仕掛けたのかを知っておく必要もあると思います。どのように縛られているのかを自覚しなければ、縛りを解こうという気になれません。バランス感覚が大切だと思います。

GHQにどのような計画があったにせよそれを解決する責任は日本人自身にある、同時に問題解決のために、縛りの正体を見極めることも必要であるというのが、私の考えです。

天皇と外国人とのご結婚について (40620)
日時:2021年04月27日 (火) 21時01分
名前:tapir

Q2、>愛子様が、もし外国人の方、例えば中国や韓国の人と是非、結婚したいと申されたらどうしますか?その方たちの子供さんが将来的に天皇様になられた場合のことをお考えください。<(亀の使い様)(40571)


A2、第一義的には、天皇が選ばれた配偶者を、謹んで皇后、皇婿(仮称:女性天皇配偶者)とお呼びして尊敬するのが、国民のとるべき道だと思います

@日本の歴史を顧みれば、第50代・桓武天皇の生母、高野新笠(たかのにいかさ)は、百済の武寧王の子孫であると「続日本紀」に記されています。とは言え、高野新笠の父方の氏、後に高野氏とあらためた和(やまと)氏は、帰化してから300年近く経っているので心は日本人と変わりないとも言えます。この話は、平成13年12月18日の上皇陛下がお誕生日会見で述べられたお言葉の中にあります。

「私自身としては、桓武天皇の生母が百済の武寧王(ぶねいおう)(25代/501~523年在位)の子孫であると、続日本紀に記されていることに、韓国とのゆかりを感じています」

桓武天皇が百済王の血をひいていると「続日本紀」に記されていることを、どうお考えになりますか。


A悠仁様が、外国人の方、例えば中国や韓国の人とぜひ結婚したいとおっしゃったらどうしますか。 そのお子様が将来的に天皇様になられるとしたらどうしますか。 


愛子様が外国人と結婚されたらどうなるかということの私の答えは、上記2例と同じです。

私は、天皇が選ばれた配偶者を、謹んで皇后、天皇の配偶者(仮称:皇婿)とお呼びして尊敬申し上げるのが、臣下・国民のとるべき道だと思います。


ただし、現実的に考えますと、悠仁様、愛子様は、外国人とのご結婚に国民の一部が猛反発するであろうことを十分承知していらっしゃるので、外国籍の方との恋には、慎重にならざるを得ないことと、拝察申し上げます。

人並み以上の自制心をお持ちの方々ですから、仮に恋の始まりの予感があったとしても、それを速やかに否定され、その恋を育てることを、断念されることと、拝察申し上げます。

何年後か分かりませんが日本人全体が外国人との結婚を自然なことと受け入れるようになるまで、国民と共に歩まれる天皇は、同時代の国民の気持ちを気遣いながら行動なさると、拝察申し上げております。

話がやや横道にそれますが、一般国民においても恋してはいけない相手に恋心が起きたとしても、それを否定し、自制して、断念するのが、人の踏むべき道だと、私は思っています。

まして、天皇であれば、一般国民よりもさらに強い御自覚を持っていらっしゃることと、拝察申し上げます。

tapir様へ (40621)
日時:2021年04月27日 (火) 23時15分
名前:亀の使い


「天皇と外国人とのご結婚に」ついての回答ありがとうございます。

私は、亀の子さんの使いですので、tapir様の質問には、亀の子さんが、書いてくれると思います。

よろしくお願いします。




亀の使い様 ご返信いただき有難うございます (40622)
日時:2021年04月28日 (水) 00時00分
名前:tapir

亀の使い様 早速、ご返信いただき有難うございます。

文中の私の質問は、特にご返事をいただくつもりはなく自問自答のつもりで書いたのですが、うっかり亀の使い様のお名前を入れてしまいました。書き方が悪くて、申し訳なく存じます。(他の方が誤解されぬように、お名前は消しておきます)

亀の子様から、前にいただいたご質問(宿題)にまだお答えしていないのに、ご多用の亀の子様にご回答いただくなど、申し訳なくて、汗顔の至り、身の縮む思いです。


最初の亀の子様の御質問は以下の通りでした。

>tapir 様―
そして、畏れ多いことですが、今上陛下も、上皇陛下も、女系容認であることは、まず間違いありません。

亀の子 ―
逆質ですが、その根拠となるものをお示しください。 tapir様がそう思っているだけでなく、今上陛下、上皇陛下が「女系容認」だと言われたという根拠です。<

回答を今準備中です。重要なことなので、整理するのに、時間がかかっています。

亀の子様には、上記回答を私が投稿した後に、お気持ちが動いた時にご返信いただければ十分です。ご返信を頂戴しなくても、まったくかまいません。

亀の子様に、そのようにお伝えくださいませ。

「今上天皇が女性天皇、双系天皇を容認されている」は確認できるのか、「女系容認」の根拠はあるのかというご質問にお答えします (40733)
日時:2021年05月05日 (水) 16時14分
名前:tapir

「今上天皇が女性天皇、双系天皇を容認されている」は確認できるのか、「女系容認」の根拠はあるのかというご質問にお答えします。

Q、「今上天皇が女性天皇、双系天皇を容認されている」は確認できるのか、「女系容認」と言われたという根拠はあるのか?

(亀の子様、本音の時代様)

亀の子様の御質問は以下の通りです。

>tapir 様―
そして、畏れ多いことですが、今上陛下も、上皇陛下も、女系容認であることは、まず間違いありません。

亀の子 ―
逆質ですが、その根拠となるものをお示しください。 tapir様がそう思っているだけでなく、今上陛下、上皇陛下が「女系容認」だと言われたという根拠です。<


本音の時代様の御質問は次の通りです(40559)

>今上天皇が女性天皇、双系天皇を容認されている」は、どこで確認できますか。<


亀の子様の御質問は、

今上陛下、上皇陛下が「女系容認」だと言われたという根拠となるものをお示しください

ということだと思います。


A、

今上陛下、上皇陛下ご自身が「女系容認」、と「言われた」ことはありません。

なぜ「言われた」ことがないか、その理由を亀の子様はご存じのことと思います。

本音の時代様は、ご存じですか?

皇室典範が日本国憲法の下にあるために、憲法第4条の制約により、皇室典範改正に関するご発言が「政治的発言」とされてしまうために、天皇が言葉に出すことができないからです。


「第一章天皇

第四条 天皇は、この憲法の定める国事に関する行為のみを行ひ、国政に関する権能を有しない」

さらに宮澤俊義以来の戦後の憲法学では「象徴」規定をGHQ以上に強調して、天皇の政治的権能を排除しようとしました。戦後憲法学者のGHQよりも厳しい「象徴」解釈は、「保守」系と見られている知識人の頭脳も支配しているようです。

これらの「保守」系知識人が、天皇が「女系容認」という言葉を口にされたとたんに、天皇は国政に関する権能(政治的権能)を逸脱したと、大騒ぎするのは眼に見えています。

そういう訳で、立憲政治を厳守される天皇が、女系容認と言葉で「言われた」ことはありません。

しかし、天皇が憲法に制約されていて言いたいことも言えないとき、国民としてどのように考え行動するのがふさわしいのかが問われます。


1、天皇が、憲法の制約でご発言できないとき、国民はどのように考え、行動するのか

私は、

「一番大事なことは、天皇陛下のお気持ち(大御心)に思いを致すということ」

だと、考えます。

こう申しますと、前述の「保守系」知識人らは

天皇陛下のお気持ちに思いを致すことなどできるはずがない。

というかも知れませんが、私はその意見に与しません。


天皇が「言えない」ことも、天皇周辺の様々な兆しを注意深く見つめ、天皇、皇族の言葉を拝読して学び、祈りと真心を尽くせば、思いを致すことができます。


本音の時代様は

>「今上天皇が女性天皇、双系天皇を容認されている」はどこで確認できますか、<

と質問されました。


天皇陛下のお気持ちに思いを致すには、3つの方法があります。

@各政権の提案、元侍従長の講演から拝察する
A天皇、皇后始め皇族のお言葉から、拝察する
B歴代天皇の、お言葉(御製)、歴史から拝察する。


私はこの3つを学び、祈り、思索することにより、

>畏れ多いことですが、今上陛下も、上皇陛下も、女系容認であることは、まず間違いありません。<

という結論に至りました。


@各政権の提案、元侍従長の講演から拝察する
・小泉政権に於ける有識者会議報告書(平成17年(2005年)11月24日)
・野田政権に於ける女性宮家創設の提案(平成24年(2012))
・菅政権に於ける有識者会議ヒアリング聴取項目(令和3年3月25日、有識者会議初会合)
  ・渡辺允(まこと)元侍従長の講演

A天皇、皇族のお言葉から拝察する
私の学び方は以下の通りです。
・宮内庁ホームページ(お誕生日記者会見、歌会始御製、外国訪問・各式典のお言葉)
・TV「皇室アルバム」「皇室ご一家」「皇室日記」を必ず視聴する。
・扶桑社発行『わたしたちの皇室』」(後に『皇室』に改題)を創刊号から2010年頃まで毎号購読し、全文に眼を通しました。

B歴代天皇のお言葉(御製)、歴史から拝察する
・明治天皇御製、昭憲皇太后御歌の文庫本を持ち歩いて座右の書とする。
・『歴代天皇の御歌』『万葉の世界と精神上、下』をテキストに御製を学ぶ。これまで歴代天皇22代の御方、各1~10首の御製(計100首以上)に解釈を付し文章化。
・生前退位、皇位継承に関する書籍を読む(書名は投稿末尾をご参照ください)

@各政権の提案、元侍従長の講演から拝察する

・自民党の小泉政権、立憲民主党の野田政権が、独断の思い付きで皇位継承(女性天皇、女性宮家創設)を検討するでしょうか。野田佳彦氏は立憲民主党でしたが上皇の譲位実現に尽力した尊皇心の持ち主です。宮内庁を通して天皇の内々のご意思が各内閣に伝えられて、検討、提案したとしか考えられません。

・菅政権の有識者会議ヒアリング聴取項目では、男系男子関連は全10問の最後から2番目。「旧宮家」の言葉が消えています。(男系男子継承の存続策の優先順位が低いとされています。 文言も、旧宮家案は検討せずとの従来の政権発表を裏付ける文言になっています)

事実と異なることなどの重要事項は宮内庁が天皇に代わって何らかの表明をします。(皇室の報道が事実でないときなど)

小泉政権、野田政権の女性天皇、女性宮家創設検討に天皇が反対であれば宮内庁を通して何らかの意思表示を各政権に伝えるはずです。それが一切ないことが各政権の検討、提案が天皇のお気持ちに反したものではないことの証(あかし)となります。


・渡邊允(わたなべ まこと)元侍従長の講演

Wikipediaより、渡邊允(まこと)氏の略歴・人物を転載します。

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略歴・人物
学習院初等科(1949年(昭和24年)卒業)、都立日比谷高校、東京大学法学部を経て、1959年(昭和34年)外務省入省。同期には松浦晃一郎ら。

外務省大臣官房審議官、中近東アフリカ局長(1989年(平成元年)3月7日- )、駐ヨルダン大使、儀典長(1993年(平成5年)11月2日 - 1995年(平成7年)8月4日)を経て、式部官長。

1996年(平成8年)12月12日から2007年(平成19年)6月15日まで侍従長。

宮内庁侍従職御用掛を経て、2012年(平成24年)4月1日から2020年(令和2年)6月18日まで宮内庁参与。

2007年(平成19年)、『プリンセス・マサコ』の出版に対して、宮内庁として容認できない記述に関する公式抗議状を送付。より近い立場にいる野村一成(東宮大夫)の対処との違いが際立って早かったと指摘されている。

2008年(平成20年)、瑞宝大綬章受章。退任後は皇室関連インタビュー・講演を多く行っている。

++++++++++++++++++++++++

渡邊允(まこと)氏は1996年12月12日~2007年6月15日まで10年半、侍従長を務められました。侍従長退任後も、宮内庁参与に就任されるなど、上皇のご信任が厚かったと拝察いたします。

田中卓氏の著書から、渡邊允(まこと)氏の講演について、引用します。

+++++++++++++以下引用+++++++

公開された渡邊前侍従長の講演
今年(平成二十五年)十月十九日、公益社団法人『國民會館』主催で渡邊允(まこと)氏の講演会が東京の国際文化会館で開かれた。(p275)

渡邊氏は、講演の最初の部分で、「皇位継承問題についても、これは法律の問題であり、法律の問題と言うことは政治の問題であるので、陛下はご意見を仰らないのである」と断っておられるが、最後の段階で、意を決した様子で、次のごとく話されたという。

皇位継承との問題の関係で、要するに跡継ぎの方がなくなるのであれば、いわゆる旧皇族、終戦後臣籍降下された旧皇族の方に復帰していただいて、その中から将来の天皇もあれしたらいいんじゃないかと議論をされる方があるんですけども、私はやっぱり、そういうもんじゃないと思うんです。と言うのは「血の一滴がつながっている」ことが大事なのか、それとも「陛下がずっと毎日毎日やって来られたことをお近くでずっと見て来られている」ことが大事なのかの問題に結局なるんじゃないかと思うんです。何もしない天皇で、血のつながりだけが、意味があるということであれば、それは要するにすごく長い遠い遠い親類の方をもう一遍持ってきてすると言うのは意味があるかもしれないけど、今、現在それから将来にわたっての天皇と皇族のお役割というのは、そういうただ名前だけで、私の先祖はこうだったと言っていることではだめなのです。客観的にそれじゃどうなんだと言われても困るんですけれど、私はまさにそういう背中を見て育っていないのですが、そういうことでなければいけないと思います。
 それからさらに言えば、女性の天皇は日本に八人おられたのであり、皆さん立派にやって来られたわけだし、女性の天皇ができないことはありえないのであり、女系かどうか言う話は、これは勿論歴史的な事実として一二五代男系で続いたということがあるけれど、それはその時の社会情勢がそうしたのであり、京都のお公家さんの世界の中の話であるし、それから何と言っても、いわば一夫多妻というと変だが、正妻以外の女性を子供を生ませるために近づけたことを許していた社会の話ですから、全然状況が違うわけですね。だから本当に皇室の将来を現実的に考えるならば、私はそういうことを考えるべきじゃなかと思っております。ただこれは一寸あれなので、私の個人の意見を、言わば独り言として申し上げたということで、聞いていただきたいと思います。

以上が、渡邊前侍従長の生の声そのままの書き移しである。高齢(昭和十一年生まれ)のお方の講演で、しかも慎重を期して区切り区切り話されているので、言葉の整っていない点もあるが、それだけに臨場感があり、論旨そのものは、前述の某氏の要約された通りと申してよい。
(pp278~279)

(田中卓著『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』幻冬舎新書)

+++++++++++++引用終わり++++++++


引用が長くなりました。以下の要約文もありますが、生の声の書き移しの臨場感があると思ったので、その部分を先にご紹介しました。


++++++++++引用はじめ++++++++++

間もなく発刊された『國民会館』の「講演会報告書」にも、要約ではあるが「皇位継承について」の項目に、次の通り書かれていた(なお、この報告書は渡邊氏にも送呈ずみ)。

これからは私見である。将来天皇に跡継ぎの方がおられなくなった場合のことを考え、戦後に臣籍降下された旧皇族に皇族へ復帰していただき、その中から天皇になっていただくべきと言う主張があるが、私はそれに与するものではない。
即ち「血の一滴が繋がっている」ことが大切なのか、「皇族として陛下が毎日なされることをお近くで見てこられている」ことが大切なのかの問題である。天皇の背中を直接見ていないのに、ただ血の繋がりだけで天皇になっても、現在および将来の皇室の役割は果たせないだろう。
従って過去に八名おられ、立派にその役割を果たされた「女性天皇」を可能とするべきであり「女系天皇」についても、確かに百二十五代男系が続いた歴史的事実があるが、それはその時の社会情勢がそうしたのであり、また一夫多妻が許されていたことが大きいことを考えるならば、同じく可能とするべきである。(pp276~277)

(田中卓著『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』幻冬舎新書)

+++++++++++++引用終わり+++++++++++


『講演の最初の部分で、「皇位継承問題についても、これは法律の問題であり、法律の問題と言うことは政治の問題であるので、陛下はご意見を仰らないのである」と断っておられるが、最後の段階で、意を決した様子で、次のごとく話された』

2010年頃、私は渡邊允(まこと)元侍従長のご講演を拝聴したことがあります。穏やかで品のある言葉遣い、余分なことを話さない慎重で誠実なお人柄が感じられました。決して軽々しい発言をする方ではないとお見受けしました。

法律の問題、政治の問題で、陛下はご意見を仰らないと断りながら、最後の段階で意を決した様子で話された、その言葉は信頼できると考えます。外部の批判等のリスクを承知の上で語らずにいられなかった渡邊元侍従長の胸中を思うと、胸に迫るものがあります。


ABは「天皇のお気持ちに思いを致す」ためにたどってきた私個人の学びの記録です。

同じ御製やお言葉を拝聴しても百人百様の受け止め方があると思います。天皇のお言葉を自分の意見を強調する材料に利用することは厳に慎むべきです。

しかし、直接に利用するのでなく、天皇の大御心に沿い奉りたい、天皇がどのようなお気持ちでいらっしゃるのかを知りたい、それは民として極めて自然な感情であり、天皇を仰慕する(仰ぎ見てお慕い申し上げる)者であれば、誰もが抱く願いであると思います。

私の場合は歴代天皇の御製を学ぶことで、初代・神武天皇からの一貫した大御心を上皇陛下、今上陛下が受け継いでいらっしゃるという確信を深めることができました。

また女性天皇7方の御製と明正天皇の即位の事情を学ぶことによって、女性天皇が男性天皇に遜色のないご事績を残されたことを知ることになりました。(第109代・明正天皇は御製を残されませんでしたが歴史上意味のあるお役目を果たされました。)

亀の子様はたいへん読書家でいらっしゃるようですが、私は多読ではありません。信頼できる少数の著者の本を何回も熟読することにしています。皇室典範改正に関連して読んだ主な本は以下の通りです。

小田村寅二郎 小柳陽太郎編著『歴代天皇の御歌―初代から今上陛下まで二千首―』日本教文社
田中卓『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』幻冬舎新書
高森明勅『日本の10大天皇』(幻冬舎新書))
高森明勅『歴史で読み解く女性天皇』(ベスト新書)
高森明勅『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書、2016年11月)
大前重雄 中島英迪『皇室典範改正への緊急提言』新風書房
山口悌治『万葉の世界と精神 前篇』日本教文社
倉野憲司校註『古事記』岩波文庫

谷口雅春先生の聖典は毎日輪読しており、多数に上りますので割愛させていただきます。
(今は『神の真義とその理解』を輪読しています。2回目です)

合掌

天皇陛下のお気持ち(大御心)に思いを致す ― 大事をば独り断(さだ)むべからず (40734)
日時:2021年05月05日 (水) 16時16分
名前:tapir

天皇陛下のお気持ち(大御心)に思いを致す ― 大事をば独り断(さだ)むべからず

お二人からのご質問の回答として前のスレッドの答えを作成しましたが、何かモヤモヤしたものがあって、アップできずにいました。

昨日になって、表題の言葉にハッと気がつきました。

愛国本流掲示板に私が投稿した時に下総の野人様からいただいたコメントがヒントになりました。
http://bbs5.sekkaku.net/bbs/daityouwa/&mode=res&log=9794


++++++

>国民の叡智への御信頼にこうべを垂れる (29777)<

>即位礼正殿の儀の天皇陛下のおことば (令和元年10月22日)

「国民の叡智とたゆみない努力によって,我が国が一層の発展を遂げ,国際社会の友好と平和,人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします。」
https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/show/46 

また上皇后さまがかつて仰られたお言葉もほぼ同時に脳裏に浮かびました。

皇后陛下お誕生日に際し(平成7年)
宮内記者会の質問に対する文書ご回答

問4 阪神・淡路大震災,オウム真理教事件など国民を不安に陥れる災害や事件が続きましたが,こうした世の中で皇室が存在する意義や役割についてどのようにお考えですか。

皇后陛下
人の一生と同じく,国の歴史にも喜びの時,苦しみの時があり,そのいずれの時にも国民と共にあることが,陛下の御旨みむねであると思います。陛下が,こうした起伏のある国の過去と現在をお身に負われ,象徴としての日々を生きていらっしゃること,その日々の中で,絶えずご自身の在り方を顧みられつつ,国民の叡智がよき判断を下し,国民の意志がよきことを志向するよう祈り続けていらっしゃることが,皇室存在の意義,役割を示しているのではないかと考えます。https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h07sk.html
 <
+++++++++


「国民の叡智とたゆみない努力によって、我が国が一層の発展を遂げ,国際社会の友好と平和、人類の福祉と繁栄に寄与することを切に希望いたします」と、仰った天皇陛下

「国民の叡智がよき判断を下し,国民の意志がよきことを志向するよう祈り続けていらっしゃることが、皇室存在の意義、役割を示している」と仰った上皇后さま


天皇、皇室が国民の叡智に深い信頼を寄せて下さっているということは、皇統継承の問題が国民の間で議論が尽くされ、皇室が広く理解されることを願っていらっしゃるということではないかと思い至ったのです。

聖徳太子の憲法十七ヶ条の、第十七条を思い出しました。


💛💛

「大事をば独り断(さだ)むべからず。かならず、衆(もろもろ)と与(とも)に論(あげつら)ふべし。小事(ちひさきこと)はこれ軽(かろ)し。必ずしも衆(もろもろ)と共にすべからず。たゞ大事を論(あげつら)ふに逮(およ)びては、もし失(あやまち)有らむことを疑ふ。故に衆と与に相弁(あひわきま)ふるときは、辞(こと)、即ち理(ことわり)を得む」(p111)

(山口悌治著『万葉の世界と精神 前篇』日本教文社)

💛💛


[大意]

大きなことは一人で決めてはいけない。必ず関係者全員で一緒に議論すべきである。小さいことは軽いから、必ずしも全員で議論しなくてもよい。ただ大きなことを議論するときのみ、間違いがないように疑わなければならない。それゆえに全員が一緒になって判別するときに、言葉で決めた事柄は必ず道理を得たものになるだろう。


「広く会議を興し、万機公論に決すべし」(五か条の御誓文)

「和をもって(とうと)しとなし、忤(さか)ふること無きを宗(むね)とせよ」(十七ケ条憲法 第一条)

これら日本の良き伝統ですが「君臨すれど統治せず」の立憲君主のあり方にも通じるところがあります。

過去の歴史を顧みますと、天皇が独断専行でなく、臣下の議論を重視されたことが伺われます。


例1:明治天皇

明治時代1889年(明治22年)2月11日に旧皇室典範が裁定された時、明治19年の明治天皇が希望された「生前退位」、「女系天皇を認める」案が採用されなかったのに、天皇が皇室典範の裁定を認められたのは、伝統的な天皇のあり方、かつ立憲君主のあり方を守られたからだと思います。

明治天皇の「生前退位について」は、当スレッドの(40564)において、ご参考様が、過去のご参考様、一意見様の投稿を転載してくださっています。

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>◇当時の産経新聞

日時:2021年02月26日 (金) 14時33分
名前:御参考

2016.10.10 更新

【生前退位】
明治の元勲・伊藤博文はなぜ譲位容認案を一蹴したのか? 
「本条削除すべし!」 明治天皇に燻る不満「朕は辞表は出されず」<


>◇
日時:2021年02月28日 (日) 18時10分
名前:一意見

大日本帝国憲法を制定し、立憲君主制の近代国家になることを目指していた明治政府は、慣習と伝統によって長年守られてきた皇室制度も近代法制として明文化する必要に迫られていた。伊藤は皇室典範策定に向けて大方針を示すべく、井上が宮内省案などをたたき台に策定した皇室典範原案をじっくりと読み込んだ。

原案では第12条で譲位に関する規定を盛り込み、終身在位は正統だとしながらも、天皇が身体や精神に重い疾患を抱えた場合、例外として譲位を容認していた。この条文を見た伊藤は即時に異を唱えた。

「不治の重患を抱えていても摂政を置けばよい。譲位の事例は過去に確かにあったが、それは仏教の弊害によるものだ。陛下が罪を犯してはならないのと同様、その地位を退くべきではない。本条削除すべし」

井上は食い下がった。「退位を望む王の在位は国益を損なう」とするスイス出身の法学者が唱える譲位容認論まで引用して説得を試みたが、伊藤は「一学者の私見にすぎないではないか」と一蹴した。<

+++++++++++++++++++++++


また、生長の家「本流復活」について考える(せっかく版)において、長崎の晩霞様が、

「明治天皇は女系を認められていた (20387) (2875)」

とのスレッドを立てておられます。
http://bbs7.sekkaku.net/bbs/Toki/mode=res&log=2255&submitlog=2255


++++++++++++++++++++++

>明治初期(明治18〜19年頃)、
法学者ロエスレルを内閣顧問とし、明治天皇と三条実美らは「皇室制規」を作成しました。
男系にこだわると断絶する可能性が高いという助言を得て、女性・女系による皇位継承も認めました。女帝の婿を皇婿(こうせい)と呼称することも決めました。
女帝の婿は、
「女帝ノ夫ハ皇胤ニシテ臣藉ニ入リタル者ノ内皇統ニ近キ者ヲ迎フヘシ」とされていました。
東山天皇の子孫を想定しています。最近では皇別摂家と呼ばれています。
近衛家、一条家、鷹司家の子孫です。<

>「謹具意見」でも、女系天皇となれば皇統断絶という考えは、女帝、女系天皇を否定する様々な意見のひとつでしかありません。
明治天皇、三条実美、伊藤博文らは、断絶するとは考えていないのです。
この時代、男系継承(父系優先血統主義)は、まだ普遍的な制度として定着していないのです。<

++++++++++++++++++++++


しかし、明治22年の旧皇室典範は、譲位不可、男系継承で裁定され、明治天皇のご希望された「譲位」、「女系天皇」は、採用されませんでした。


言い換えれば、この2点は後世に先送りされた課題となり、平成で「譲位」が実現し、令和で「女系天皇」が実現しつつあるとも、言えるのではないでしょうか。


例2:昭和天皇

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1981年(昭和56年)4月17日・報道各社社長との記者会見[165]
[記者] 八十年間の思い出で一番楽しかったことは?
[天皇] 皇太子時代、英国の立憲政治を見て以来、立憲政治を強く守らねばと感じました。しかしそれにこだわりすぎたために戦争を防止することができませんでした。私が自分で決断したのは二回(二・二六事件と第二次世界大戦の終結)でした。
(Wikipedia 昭和天皇)

+++++++++++++++++++++++++

昭和天皇は「自分で決断したのは二回(二・二六事件と第二次世界大戦の終結)でした。」とおっしゃるように、立憲政治(立憲君主のあり方)を厳守されました。

立憲政治を厳守されたために第二次世界大戦を防止できなかったとのお言葉、これも令和の今、心に留めるべき課題ではないかと思います。

いちばん大事なことは「天皇のお気持ちに思いを致す」ということであり、国民が相互に、品位を失うことなく議論を尽くすことも、天皇のお気持ちであるのではないかと拝察申し上げております。



大事をば独り断(さだ)むべからず かならず、衆(もろもろ)と与(とも)に論(あげつら)ふべし (40735)
日時:2021年05月05日 (水) 16時17分
名前:tapir


大事をば独り断(さだ)むべからず かならず、衆(もろもろ)と与(とも)に論(あげつら)ふべし。

ここまで書いて来て、亀の子様と議論を始めたことの意味の大きさに深い感動を覚えています。

男系支持派と女系容認派は対立した意見を持っているとされ、政府は国論を二分することを懸念しています。ネット上で色々なやりとりを目にしますが、相互の礼を失うことなく、かつ真摯な議論はあまり見られないような気がします。


「広く会議を興し万機公論に決すべし」は、国会で議論されることですが、庶民の間でも多くの人が関心を持ち、対立を恐れず、かつ礼を失うことなく、真剣な議論を交わして、相互理解を深めることにより、可能であれば一致点に到達すること、少なくとも納得し合えることが、天皇のお気持ち(大御心)に沿うことになるのではないかと、思い当たったのです。

これに気が付いたとき、感動で胸が震えました。神の大いなる計画が眼の前に広がっている気がして、粛然とする思いでした。

ネット上の議論はささやかなことですが、「一隅を照らす」という言葉があるように、小さな議論でも、互いに真剣で誠実であれば、そこに深い意味があると思います。

そのような実のある議論が、亀の子様、本音の時代様、皆々様との間で出来ること、相互理解の助けになることを、切に願っております。

合掌

御参考:十七ヶ条憲法 第十七条についてのミニ・エッセイ(腑に落ちるということ) (40737)
日時:2021年05月05日 (水) 16時18分
名前:tapir

💛💛

「大事をば独り断(さだ)むべからず。かならず、衆(もろもろ)と与(とも)に論(あげつら)ふべし。小事(ちひさきこと)はこれ軽(かろ)し。必ずしも衆(もろもろ)と共にすべからず。たゞ大事を論(あげつら)ふに逮(およ)びては、もし失(あやまち)有らむことを疑ふ。故に衆と与に相弁(あひわきま)ふるときは、辞(こと)、即ち理(ことわり)を得む」(p111)

(山口悌治著『万葉の世界と精神 前篇』日本教文社)

💛💛

〔ふりがな〕(一部、現代仮名遣いに直し、読みやすいように、字間を空けました。
by「tapir」)

だいじをば ひとり さだむべからず。かならず、もろもろと ともにあげつらうべし。
ちいさきことは これかろし。 かならずしも もろもろと ともにすべからず。
ただ だいじを あげつらふにおよびては、もし あやまちあらんことを うたがう。
ゆえに もろもろとともに あいわきまうるときは、こと、すなわち ことわりをえん。

論う:(善い悪いを)議論する

衆(もろもろ):すべての人々、多くの人々

弁(わきま)ふる:判別する

辞(こと):言葉、言語

理(ことわり):道理、筋道
違いがないように疑わなければならない。それゆえに全員が一緒になって判別するときに、言葉で決めた事柄

[大意]

大きなことは一人で決めてはいけない。必ず関係者全員で一緒に議論すべきである。小さいことは軽いから、必ずしも全員で議論しなくてもよい。ただ大きなことを議論するときのみ、間違いがないように疑わなければならない。それゆえに全員が一緒になって判別するときに、言葉で決めた事柄は必ず道理を得たものになるだろう。


国政を司る人々にとって、大きなことは必ず衆議を、善い点も悪い点も議論しつくしてこそ、道理にかなった結論に到達することができるとの、心構えが説かれています。

身近なことでも関係者が一堂に会して「衆議を尽くした」時に「腑に落ちる」という感じで、ふっと結論が出るときがあり、そこまで議論しつくすと構成員の気持ちもスッキリしますし、計画の実行も円滑に進みます。

そこまで至らずに、議論不足のまま一部の人の独断専行で決められてしまうと、構成員の「やる気」がそがれて、計画がやり直しや中止に追い込まれることが多いのは、結論が「理(ことわり)」にかなわなかったからでしょう。

このことが1400年前の聖徳太子によって明らかに示していただいていることは素晴らしいことだと思います。

合掌

谷口雅春先生の日本国憲法第1条のご懸念の典拠(亀の子様ご質問へのお答え) (40746)
日時:2021年05月06日 (木) 21時33分
名前:tapir

谷口雅春先生の日本国憲法第1条のご懸念について、亀の子様からいただいていた以下のご質問にお答えします。

>tapirさん ―
>>谷口雅春先生は、日本国憲法の「天皇の地位は国民の総意で決まる」条文に、大いなる懸念を表明されていました。

>亀の子 ―
>>谷口雅春先生がそのように「表明されていました。」といわれるその典拠となるものをお示しください。


******以下引用********

“現行占領憲法が国家側にとって禁止条項に満たされているに反して、国民側は国家の主権者としていろいろの権利が保障されているのである。先ず第一条には、天皇の地位は「主権の存する日本国民の総意に基づく」とあって、天皇の地位に対しても生殺与奪の権をもつことが保証されているのであり、(以下省略)”

(谷口雅春先生著『占領憲法下の政治批判』pp110〜111)

*******引用終わり********


「天皇の地位に対して生殺与奪の権を持つことが保証されている」との谷口雅春先生のお言葉にショックを受けたので印象に残りました。

他のご質問も少しずつお答えするつもりでおりますがカタツムリの歩みなのでその点ご寛恕ください。

合掌

谷口雅春先生から託されたものは? 自立した信仰者とは? (40832)
日時:2021年05月11日 (火) 21時58分
名前:tapir


亀の子様から「谷口雅春先生から託されたもの」は何かというご質問、本音の時代様から「自立した信仰者とは何でしょう」というご質問をいただきました。

重要なご質問なので、先にお答え申し上げます。

亀の子様のご質問:

>tapirさんが、
「私たちは地上において生長の家の人類光明化運動を、先生方から託されています。」

 と言いながら、一体何を託されたと言っているのでしょうか?はたして先生方の聖典を御文章を拜讀、心讀、魂讀しているのでありましょうか?託されたというその内容は、本当に谷口雅春先生、谷口輝子先生の御意志なのでしょうか?<


本音の時代様のご質問:

>生長の家のみ教えを信ずることが信仰であるとするなら、自立した信仰者とは何でしょう。<



谷口雅春先生から託されたとお言葉の拠り所は以下の通りで、このお言葉を生き切ることが自立した信仰者の道だと考えます。


私の拠り所は谷口雅春先生の「全国代表者会議ご結語 昭和五十五年二月二十九日」
のご結語です。『生長の火をかざして 永遠の谷口雅春先生』から引用いたします。

この全国代表者会議は、谷口雅春先生がご臨席された最後の代表者会議でした。


**********以下引用*********

“こんなに大勢生長の家の代表者が集まっていらっしゃる。そしてこんな若々しい、元気溌剌たる姿で真理の伝道の抱負をお話しになるのを承りまして、私は「若さというものはいいなあ、私もあんなに若くなりたいなあ」と思ったんです。そう思ったけれども実は、その私というのは皆さんの生命の中に、みんなに私はいるのであって、皆さんが谷口雅春である。というのを感じたのであります(拍手)。

(中略)

今のこの世界の有様は、実は人類の迷いの、唯物論の世界が崩れて行く有様であって、それがこの僕のよぼよぼに現れている。言い換えると、偽物の文明が今よぼよぼと倒れる、その姿をここに現わしているのであって、本当の正しい科学、正しい真理は常に若々しいのであって、皆さんの中に真理が宿っておる。

……中略……

生長の家の一大宣言――現象無し∞実相独在∞真理のみ独在する≠ニいう、この大思想に人類の大部分が置き換わってしまうことによって、初めて人類は、一九九九年に亡びる筈が、亡びないで助かる。まだ十九年間ある。その間に皆さんがこの真理をずーっと広めていくことだ。それが本当の救世主、皆さんが救世主なんだ。僕一人が叫んでみても仕方がない。皆さんが谷口雅春で、皆さんが救世主で、そして人類を滅亡から救う役割をもっておられるのが皆さんである。
「自分が真理の伝道の旗頭として、神様から選ばれているところの素晴らしい役割をもっているんだ。そういう使命を戴いているんだ、全世界にこの生長の家の現象なし∞実相のみある≠ニいうこの大真理を宣伝して行くんだ。自分は神から選ばれた天使である。人類の滅亡を救うために生長の家の教え、真理を聴くことができたんだ」
 という大使命を、それを改めて自覚し直して、尚一層勇気と明智、そして無限の愛とをもって、人類を救って戴くことを希望しまして最後の結語と致します。”

(生長の家本部編『生長の火をかざして 永遠の谷口雅春先生』p20)

************************引用終わり****************


この年、昭和55年5月の生長の家全国大会が谷口雅春先生御臨席の最後の大会でした。それ以後、東京における大きな行事のご出席・ご臨席はなかったと思います。

言わば全国の生長の家代表者に向けられた、谷口雅春先生の最後の切なる願いであると、心に刻んでおります。

この時以来、谷口雅春先生のお言葉を目標に生長の家組織内で自分なりに精一杯尽くして参りました。

しかし、組織内で自由に物が言えなくなったのと、家庭の事情も重なり、数年前、組織を離れました。もっと自分が強ければ組織に残る道もあったかも知れませんが、心身共に、ついていけなくなったというのが実情です。

組織を離れて、日常生活で独自に真理を生きようと決意いたしました。(続く)

神想観が信仰の源です。聖経読誦、聖典輪読、笑いの練習を日課としています (40833)
日時:2021年05月11日 (火) 22時03分
名前:tapir

日常生活での真理の具体的な実践として、神想観、聖経読誦、聖典輪読、笑いの練習を日課としています。

○一日一回以上、30分以上の神想観を欠かさず実修しています。

神想観は入信の初めからいちばん好きな行です。神様は神想観で宇宙を創造されたと、故別府正大(まさとも)本部講師に教えられました。

私はこれまで、一度だけ谷口雅春先生の夢を見ました。道場のようなところで神想観を実修する私の横に谷口雅春先生がお立ちになり、私の合掌にお手を添えてご指導くださる夢でした。そういうこともあって、自分の使命は神想観において地上天国を心の眼で観じて、それをこの世に展開することだと心に決めました。

○聖経読誦は先祖供養で先祖への感謝を表す時間です。

○聖典輪読は開始してから6年ほどになります。『生命の實相』40巻『真理』11巻、『維摩経解釈』、『碧巌録解釈』など、本棚の本を順番に輪読し、計100冊は確実に超えています。今は『聖道へ』と『日本書紀』を読んでいます。

○笑いの練習は、恵比寿様、大黒様などを演じつつ、一日一回、大笑いしています。笑いの名人、故井上如水(いのうえにょすい)本部講師へのオマージュでもあります。


私の生き方

私は理屈っぽいところもありますが実は直接体験と直感を重視する人間です。

神想観や実体験から得たインスピレーションを、谷口雅春先生の聖典、信頼できる著書の文章で説明して納得するというプロセスを大切にしています。

もちろん、直感のみに頼る生き方は道を踏み外すこともあります。が、神想観のありがたさは、日を置かずに聖典の言葉や、他者(他の神の子さん)を介して修正していただけることです。当掲示板の投稿者の皆様のご忠告で軌道修正したこともあります。 そういう導きをいただけることが、たいへんありがたいことと感謝しております。

これが私なりの日々の信仰生活です。(続く)

直接体験と直感を大切にしています (40834)
日時:2021年05月11日 (火) 22時08分
名前:tapir

直接体験と直感を大切にしています。

直接本人から聞いたことを第一に信じる、それが私の生き方です。

谷口雅春先生のご講話は先生の晩年に近いころですが、何回も拝聴いたしました。

昭和55年の東京第一教区ご講習会は、東京における最後のご講習会でしたが、86歳と思えない先生の招神歌が朗々と会場に響き渡ったのは、生涯忘れられない思い出です。

谷口輝子先生のご講話も、全国大会、生長の家総本山で、何回も拝聴しました。

谷口雅春先生、谷口輝子先生のお近くに仕えていた方々からご日常の細やかなエピソードをお聞きする機会もありました。

このように直接見聞したことから、谷口雅春先生、谷口輝子先生が、杓子定規の堅苦しい方ではなく、闊達自在、融通無碍なお考えをなさる方だと教えていただきました。そのことから、時代の流れを把握されて「女系天皇も容認される」と感じております。


人を理解するのに、文章で感動を得て、直接お会いして、書かれたことが真実であるとの確信を得てから、本当に信じるという、直接体験を重視するのが私の生き方です。

谷口雅春先生のお人柄も、「本を読んだだけ」の時は、「実際はどうなのだろう」との疑いがありましたが、ご講話を拝聴し、弟子の皆様の練成会での献身ぶりに身をもって接することで、先生のご人格の素晴らしさをひしひしと感じて入信いたしました。

天皇、皇室もそうです。お言葉を読むことを長年の課題にして参りましたが、皇居清掃奉仕の時に至近距離でお言葉をいただいたことにより、文章で拝見したとおり、いえそれ以上に素晴らしい方々であるとの直感を得て、お人柄を仰ぎ見て、深い信頼を寄せることと相成りました。

直接本人から聞いたことを第一に信じる、それが私の生き方です。

第三者の噂と本人から直接聞いた言葉に相違があれば、本人の言葉を第一次情報として信じることが基本です。(本人が信頼に値すると判断するのが前提なのは、言うまでもないことです)

今すぐ叶うことではありませんが、亀の子様とも、直接お会いできれば言葉以上のものが伝わって相互理解が深まることと思います。

以上が谷口雅春先生に託されたものを生きる、自立した信仰者を目指すという、私なりの生き方です。

合掌

杓子定規? (40870)
日時:2021年05月12日 (水) 20時08分
名前:本音の時代

>このように直接見聞したことから、谷口雅春先生、谷口輝子先生が、杓子定規の堅苦しい方ではなく、闊達自在、融通無碍なお考えをなさる方だと教えていただきました。そのことから、時代の流れを把握されて「女系天皇も容認される」と感じております。


男系継続が、杓子定規の堅苦しい考え方のようにも受け取れるのですが?
先人はなぜ男系に拘ってきたのでしょうか。
先人は直感で何かを感じていたのか。
日本の国生みでは伊邪那美の神(女性)が先に声をかけたがうまくいかなかったようだ。
陰陽の理なのか、男性原理・女性原理の関係なのか。
桜の木には桜の花が咲くように、
梅の木には梅の花が咲くように、
日本という国の皇位継承は男系で行うというものが理念としてあるのかもしれない。



余談になりますが「時代の流れを把握」だけの考慮でよいのだろうか。 (40871)
日時:2021年05月12日 (水) 21時45分
名前:本音の時代

>このように直接見聞したことから、谷口雅春先生、谷口輝子先生が、杓子定規の堅苦しい方ではなく、闊達自在、融通無碍なお考えをなさる方だと教えていただきました。そのことから、時代の流れを把握されて「女系天皇も容認される」と感じております。


「環境悪化で地球が危ない」が時代の流れ。時代の流れの把握から、谷口雅宣総裁は従来の教え(真の生長の家の教え)から環境偏重の「今の教え」を説くようになった。「時代の流れを把握」した結果、分断が始まりした。「今の時代」「時代の流れを把握」優先の考え方で大事な何かを失ってしまうこともあるのではないでしょうか。取り返しのつかないことになってしまうのではないでしょうか。それは目には見えないものなのです。

さすがのさすが。 (40874)
日時:2021年05月13日 (木) 13時42分
名前:^_^


さすがの本音の時代 様
本音の時代さんの仰る通り
間違いを一度でも犯してしまうとと失うものは相当大きいものになると。

本音の時代さんのご意見に賛同します、今回、女性宮家創設やら女系女性天皇など、内容のない、話にもならない、日本のルーツをしらない方々の思考を粉砕してくださるようで頼もしいです、感謝です!
実例をもってのお話には、筋がとおり、スッキリハッキリ納得できますので有難いです、陰ながら応援しております。




本音の時代様、自立した信仰者についてご感想をいただけませんか (40878)
日時:2021年05月13日 (木) 17時37分
名前:tapir

本音の時代様

自立した信仰者とは何かとのご質問に、私の持てる限りを尽くして、お答え申し上げたつもりですが、「自立した信仰者」については、ひと言もご感想をいただけないのでしょうか?

言葉に舌足らずのところがあったと思いますが、何かコメントをいただければ幸いに存じます。

つまらなかったなら、そういうご感想でも良いです。忌憚のないご意見をお待ちしています。

>生長の家のみ教えを信ずることが信仰であるとするなら、自立した信仰者とは何でしょう (40879)
日時:2021年05月13日 (木) 21時20分
名前:本音の時代

>谷口雅春先生から託されたとお言葉の拠り所は以下の通りで、このお言葉を生き切ることが自立した信仰者の道だと考えます

よくわかりません。
だいたい自分は信仰者とは言えない人間ですし。
生長の家のみ教えを信ずることで何ができるかもよくわからないっていうか、現実というものが理想を壊しています。
谷口雅宣さんの前では信仰者は無力でした。
信仰者が行う神想観も無力でした。善き智慧の導きは無かったようです。
なすすべがなく、組織に居場所がなくなり、組織を離れる。
無力感、挫折感が蓄積され悲しくなります。

自立は必要でしょうか?
生長の家のみ教えが真理ならば、そのまま生きていけばいいだけの話で自立は不要なのではないのかな。

>しかし、組織内で自由に物が言えなくなったのと、家庭の事情も重なり、数年前、組織を離れました。もっと自分が強ければ組織に残る道もあったかも知れませんが、心身共に、ついていけなくなったというのが実情です。

先に失礼を謝っておきます。
自由に物を言えなくした側が勝ち組になったという事ですね。
本当に生長の家の教えを生きることの難しさを感じます。
再び、谷口雅宣さんの前では信仰者は無力でした。

本音の時代様、コメントをいただきありがとうございました (40942)
日時:2021年05月14日 (金) 21時04分
名前:tapir

本音の時代様

真心のこもったコメントをいただきありがとうございました。

>>しかし、組織内で自由に物が言えなくなったのと、家庭の事情も重なり、数年前、組織を離れました。もっと自分が強ければ組織に残る道もあったかも知れませんが、心身共に、ついていけなくなったというのが実情です。(tapir)<<

>先に失礼を謝っておきます。
自由に物を言えなくした側が勝ち組になったという事ですね。
本当に生長の家の教えを生きることの難しさを感じます。
再び、谷口雅宣さんの前では信仰者は無力でした。(本音の時代様)<

忌憚のないコメントをいただきありがとうございました。「信仰者」が無力だったのではなくtapirが無力だったのです。言論は暴力の前に非力ですね。先ほど暗殺された犬養毅首相の話をTV録画(「英雄たちの選択」)で視ましたが「話せばわかる」と言って射殺された首相の悲しみに思いが重なります。短期的に見れば負けですが長期的な勝ち負けは神様の目から見なければ分からないこととしておきます。

>自立は必要でしょうか?
生長の家のみ教えが真理ならば、そのまま生きていけばいいだけの話で自立は不要なのではないのかな。<

信仰者という言葉がそぐわないのであれば、求道者と置き換えてもよいかも知れません。
「生長の家の教えが真理ならば、そのまま生きていけばいい」との本音の時代様の言葉通り、そのまま生きることが自立であり、本音の時代様はすでに自立した求道者でいらっしゃると私には見えます。(「求道者」でもお気に召しませんか)


>生長の家のみ教えを信ずることで何ができるかもよくわからないっていうか、現実というものが理想を壊しています。
谷口雅宣さんの前では信仰者は無力でした。
信仰者が行う神想観も無力でした。善き智慧の導きは無かったようです。
なすすべがなく、組織に居場所がなくなり、組織を離れる。
無力感、挫折感が蓄積され悲しくなります。<


お気持ちお察しいたします。私も谷口雅春先生のみ教えをそのまま生きたいだけなのになぜそれがかなわないのかという挫折感にさいなまれて参りました。やがて流れに掉さすという抵抗は止めて、流れはそのままにして、常不軽菩薩のように投げられた石が当たらない距離に身を置いて遠くから拝むのも一つの生き方だと思い、今はそれを選んでいます。良い結果を祈って時期を待つという気持ちです。


それから、生長の家がどのようにあってほしいかということは各人の入信のきっかけにより違うのかなということも思いました。

私は神性開発一般練成会の強烈な感動が入信のきっかけだったので「信仰者」という言葉が自分にぴったりきます。

本音の時代様の入信のきっかけは存じませんが例えば生政連や生学連の活動を通じて入信なさっているとしたら、生長の家はかくあるべきという理想像が私とは少し違うのかも知れないと思いました。

お蔭様で、色々と思いをめぐらすことができました。

コメントをいただいたことにあらためて感謝申し上げます。

皇統のご質問について返信文を作ったのですが、画竜点睛を欠くと申しますか何か足りない気がしているので、アップはもう少しお待ちください。

感謝合掌

日本国の伝統 (40950)
日時:2021年05月14日 (金) 22時42分
名前:本音の時代

古事記に学ぶA皇位継承が男系でなければならない真の理由(約1時間)公益財団法人新教育者連盟 代田健蔵理事長

http://blog.livedoor.jp/seimeinojissoh/?p=3


私の入信のきっかけ
昔のことなので忘れてしまいました。おかげを求めたのでなかったと思います。自分は何のために生まれてきたのかわからなかった。そして死んでしまったならどこに行くかわからなかった。それを知りたかった。今も右往左往しています。
教団は谷口雅春先生の教えを伝えていくまともな組織になってほしい。それだけです。
環境偏重していくのを見て嫌気がさして退会しネットで遠吠えしたものの教団は変わらずというか、ますますまともではない方向に進んでおり、復活入会し現役会員としてネットで遠吠えしてます。
まあ、生きてりゃいいさ。

生きてある「今」に感謝して参りたいと思います (41043)
日時:2021年05月22日 (土) 17時02分
名前:tapir

本音の時代様

>教団は谷口雅春先生の教えを伝えていくまともな組織になってほしい。それだけです。
環境偏重していくのを見て嫌気がさして退会しネットで遠吠えしたものの教団は変わらずというか、ますますまともではない方向に進んでおり、復活入会し現役会員としてネットで遠吠えしてます。
まあ、生きてりゃいいさ。<

私の願いも「まともな組織になってほしい」それだけです。
自転車競走もクラフトも悪いことではありませんが、枝葉末節のことに見えます。

根本聖典『生命の實相』と四部聖経(『聖使命菩薩讃偈』『甘露の法雨』、『天使の言葉』、『続々甘露の法雨』)を自由に信徒が購入できない状態を13年もそのままにしているのが最大の問題です。枝葉末節はどうでもよいから、根本を立て直してほしいと思います。

遠吠えでもつぶやきでも、正しいと思う意見を発し続けることに意味があるといいます。読者が一人でも共感してくれるなら、遠吠えにも意味があると思います。

私の母の口癖は「生長の家に出会えて本当によかった、谷口雅春先生は素晴らしい方だった」です。私も、根本では、母の気持ちを見習いたいと思います。

合掌

古事記に学ぶA代田健蔵様の講話を紹介していただき有難うございました。以前、拝聴いたしましたが、コメントはここでは控えます。

(1)お答えを投稿する前に申し上げておきたいこと―天皇の大御心に沿い奉る、それが私の唯一の願いです (41044)
日時:2021年05月22日 (土) 17時06分
名前:tapir

かつて私は2020年12月21日に「愛国本流掲示板」で、以下の質問をいたしました。

>『天皇陛下が「女系天皇容認」』だとしても、それを否定して、男系支持を続けるつもりですか?<

http://bbs5.sekkaku.net/bbs/daityouwa/&mode=res&log=9776

その時、「仮定の問いを立てての論法にはそもそも疑問を感じます。」とのご返信をいただきました。当時はご返信をそのまま受け止めましたが、今は違う考えでおります。

私は、万が一、天皇陛下のお気持ち(大御心)が「男子男系を何としても続けてほしい」だとしたら、それを否定せず、今すぐに「女系容認」はきれいさっぱり諦めて「男子男系」を維持する方途を必死に考えます。そこに一点の迷いもありません。

仮定の問いを立てられても即答できます。天皇陛下のご叡慮を限りなく信頼申し上げているからです。限りなき信頼は何十年もかけて自分の心の中に築き上げたものですから、決して揺るぎません。

天皇の大御心に沿い奉る、それが私の唯一の願いです

これは質問ではないので、どなたさまもお答えいただかなくて結構です。私自身がそのような心構えでいると言うだけのことです。

(続く)

(2)愛子内親王の皇位継承を支持するのは女系容認を前提に、第119代・光格天皇以来続いて来た「直系継承」を断ち切りたくないからです (41045)
日時:2021年05月22日 (土) 17時12分
名前:tapir

亀の使い様、亀の子様から以下のご質問をいただきました。

亀の使い様:

>tapirさんの今までの主張からは、

今上陛下から秋篠宮皇嗣殿下と悠仁親王殿下という流れを断ち切って、今上陛下から一足飛びに、愛子様への皇位継承という流れにしたいとの固執した立場しか見えてきませんが…。<

亀の子様:

>小生は「男系」ではありますが、必ずしも「男系男子継承」に固執する者ではありません。「男系女子」までは容認します。しかし、tapir様御自身が、「愛子様への皇位継承という流れにしたいとの固執した立場」のように見えるのは小生だけでしょうか?

 個人的には、愛子様は、ご聡明であり素晴らしく天皇様になられる素質をお持ちだとは思っております。しかし、小生やtapir様や他の方がいくらそのようにお思いでも「秩序」というものがあります。<


亀の子様は「男系女子」天皇までは容認すると言われますが、女系天皇は容認しないというお立場ですね。

「女系天皇」を認めるか認めないかという一点が、亀の使い様、亀の子様と、私との決定的な違いだと思います。この話は今のところ平行線です。前提が違うので「秩序」だと考えることが違うのは致し方ありません。


私は女系天皇を容認いたします。さらに『皇室典範』を改正するなら、先延ばしせずに、できるだけ早い方が良いと考えます。

女系天皇を容認しない前提に立てば、亀の使い様、亀の子様の言われる通り、男系男子優先で、秋篠宮様、悠仁親王が皇位継承される流れが筋であり秩序であるということになります。


しかし、双系継承に切り替える前提に立てば「直系継承」、「傍系継承」のどちらを優先するかという話になります。

秋篠宮様は天皇の弟君ですから、その継承は傍系継承です。

双系継承が認められれば、第119代・光格天皇以来、約200年続いて来て、明治の旧皇室典範でも重視されていた「直系継承」(実の親子の継承)により、天皇の長子である直系の愛子内親王が皇位に就かれるのが、筋であり秩序であることになります。


(続く)


(3) 明治時代、旧皇室典範作成時の過程で明治天皇も女系天皇を容認されていましたが、男尊女卑が要因で「男系男子限定」に定められたという経緯があります  (41046)
日時:2021年05月22日 (土) 17時16分
名前:tapir

女系天皇は、明治の皇室典範作成時の過程で明治天皇も容認されていました。

http://bbs7.sekkaku.net/bbs/Toki/mode=res&log=2255&submitlog=2255


女系容認は、文明開化を目指した明治天皇の御代に既に提案されながら、実現せずに先延ばしされていた課題であり、130年後の令和の御代で解決することに深い意義がある、これ以上先延ばししないで抜本的な対策を取るのが、賢明だと考えます。


++++++++++++引用はじめ+++++++++++

国史大辞典

皇室典範
こうしつてんぱん

皇室および皇族の基本であり、皇位継承をはじめ、結婚・摂政・皇族などが定められている。明治二十二年(一八八九)非公式に発表され、明治四十年と大正七年(一九一八)に増補を加えた。第二次世界大戦後の昭和二十一年(一九四六)、現在のものに改正されている。明治十五年伊藤博文が欧州に赴いた際、オーストリアのローレンツ=フォン=シュタインから皇室の家法をつくるようすすめられた。伊藤は同十九年から皇室典範の取調べを始めた。最初の案は皇室制規で、シュタインの意見を参考とし、皇位継承・丁年および結婚・摂政・皇族について定めた。女系の継承権を認め、庶出の子女は皇族として待遇しないことにした。ついで井上毅が女系の継承は祖宗の大憲に反するとの意見を提出した。そこで帝室典則案では女系の継承をやめ、皇庶子孫の継承を認めた。翌二十年柳原前光が皇室法典初稿という皇室財産・皇室経費などを含む大きくまとめた案をつくった。ついで井上がロエスレルに諮問したのち、柳原案を取捨した皇室典範と題する案をつくり、さらに柳原が再稿をつくった。同年三月伊藤が譲位は認めぬこと、皇位の尊号は天皇のみとすることなどについて裁定した。その後柳原がまとめた案ができたが、これを井上が検討して修正を行い、伊藤の決裁を経た。皇族臣籍に列するの規定などものちになって削られた。同二十一年四月皇室典範諮詢案ができ天皇に奉呈された。同年五月・六月と翌年一月の枢密院会議でいくらかの修正があったが、永久皇族の制は維持された。皇室典範の公示の方法については、起草当時から問題となっていたが、典範は皇室みずから家法を定めるものであって公式によりこれを臣民に公布するものでないとし、大臣も副署せず、官報に掲載することもなく、同二十二年二月十一日非公式に発表された。

(「皇室典範」国史大辞典
https://japanknowledge.com/introduction/keyword.html?i=132

++++++++++++++引用終わり+++++


国史大辞典によれば、「女系の継承権を認め、庶出の子女は皇族として待遇しないことにした。」というのが皇室の家法の最初の案でした。

その理由は、旧皇室典範制定の過程にあります。旧皇室典範は、オーストリアのローレンツ=フォン=シュタインから皇室の家法をつくるようすすめられたことが発端でした。即ち、元々西洋の王室に家法があったことから、日本の皇室も家法が必要と云う考えで作成されたものです。その背景は日本の開国と同時に、和魂洋才、西洋の政治制度を採用する一環であったのでしょう。当然、西洋王室の一夫一婦制、実子による継承に習うことが始まりでした。しかし、日本では、まだ江戸時代の一夫多妻、庶子による継承が、普通とされる社会でした。そのせめぎあいが、女系容認と、男系男子継承の差となって現れたのだと思います。

宮内省案(明治19年)

○女系の継承権を認める

○庶出の子女(正妻以外から誕生された子女)は皇族としない

しかし、井上毅が『謹具意見』を提出したことにより、「女系の継承をやめ、皇庶子孫の継承を認める」、男系男子論の案がまとまりました。(明治22年)

○女系の継承権を認めない

○庶出子孫(を皇族として)その継承を認める

と変更されました。


大正天皇が明治12年に明治天皇のたったお一人の男子(庶出)として誕生されていたことも典範制定に影響を与えたと思われます。

女系容認はもちろん女帝の即位も井上毅の反対により実現できませんでした。井上毅の反対の大きな理由として人民の頭脳を支配する男尊女卑の慣習が挙げられています。


「男尊女卑」と申しますと「我々は男尊女卑ではない」と男系男子支持の皆様は猛反発されると思います。私は妻をこんなに愛している、家庭では妻の尻に敷かれている、妻を大切にしているのに、と思われるのでしょう。私も、生長の家の男性はどの方も紳士で、女性を大切にされる方々ばかりだと思っています。個々人が男尊女卑だとは思っておりません。

ここで「男系男子限定」が「男尊女卑」によるというのは、明治時代の皇室典範制定の過程において、人民の脳髄を支配する「男尊女卑」の慣習が決定的な要因であったという記録があることを指摘させていただくだけであって、現在の男子男系支持派の人々が男尊女卑であるという意味ではないので、その点をどうぞご理解ください。


女系容認は、文明開化を目指した明治天皇の御代から積み残されていた課題であり130年後の令和の御代で解決することに深い意義がある、先延ばししないで抜本的な対策を取るのが、賢明だと信ずるものであります。

(続く)

これで全投稿文の4分の1ほどです。続きは少しずつアップして参ります。

(4)人民の脳髄を男尊女卑≠フ慣習が支配する我が国、それが女帝を立てられない決定的な要因でした (41065)
日時:2021年05月23日 (日) 14時41分
名前:tapir

明治19年に宮内省中心に起草された『皇室制規』(男系中心だが、男系絶ゆる時は、女帝も容認した)に対して、井上毅(こわし)が『謹具意見』を提出し、それが『典範』男系男子論に強く影響したと、田中卓氏は著書で述べておられます。


++++++引用はじめ++++++++++++++++++++++

『皇室典範』起草に関しては、明治十九年に宮内省中心に起草された『皇室制規』(男系中心だが、男系絶ゆる時は、女帝も容認した)に対して、井上毅(こわし)が『謹具意見』を提出し、それが『典範』男系男子論に強く影響したこともよく知られている。そしてこの点については、『謹具意見』の中で、島田三郎と沼間守一(ぬま もりかず)の発言記録を引用しており、それが「皇室典範起草過程に影響し、あるいは利用された」という指摘は『日本近代思想体系』2(岩波書店 昭和六十三年五月発行)の「解説」(五二五頁)に見える通りである。

(田中卓著『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』pp261〜262 幻冬舎新書)

++++++引用終わり++++++++++++


井上毅の『謹具意見』の要(かなめ)は、「男を尊び、女を卑しむの慣習、人民の脳髄を支配する我が国に於て女帝を立て皇婿を置くのは不可」との沼間守一、島田三郎の意見です。

島田・沼間の意見は、自由民権結社の嚶鳴社における「女帝を立てるの可否」というテーマの討論筆記に書かれています。


++++++引用はじめ+++++++++++++++++++++++

そこで改めて島田・沼間の意見を確認すると、これは、自由民権結社の嚶鳴社(おうめいしゃ)における「女帝を立てるの可否」というテーマの討論筆記であり、内容は全文、同上の岩波「大系本」に収められている(二七六〜九九頁)。
 それによると、この討論会は、明治十五年(一八八二年)一月十四日に公開で行われ、嚶鳴社の社員十六人が出席し、議長高橋庄衛門のもと、討論の結果女帝を否とし男統の登極に限る≠ニ主張する発言者は、発議者の島田三郎をはじめ、益田克徳(ますだかつのり)・沼間守一(ぬまもりかず)の三名。それに対して女帝も可とする反対意見≠ヘ、肥塚竜(こいづかりゅう)、草間時福(くさまときよし)、丸山名政(まるやまなまさ)、青木匡(あおきただす)、波多野伝三郎の五名であったが、最後に議長が裁決のため。女帝立つべしと思考する者≠起立せしめたところ、総員十六名中、起立した者八人で。あたかも総員の半数となったので、議長の決によって女帝を立つべからざる≠ニいう説に決まったというのである。
討論は発言者八名の中、女帝の賛否が五対三≠ナあったのに、議長の裁決で少数派の三名の意見に決まったのは、男統発議者の島田が、反対論に対する答弁を兼ねて三回も雄弁を振るい、沼間が、嚶鳴社の主要な創設者で、一番の年長でもあったので、風格と説得力があり、反対の起立者が八名にとどまったのであろう。これは島田の作戦勝ちと見るべきである。

(田中卓著『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』p262 幻冬舎新書)

++++++++引用終わり+++++++++++++++++++


討論で、女帝を立つべからず≠ニする論者が三名、女帝を立つべし≠ニする論者が五名と多数であったのに、十六名の出席者の内女帝を立つべし≠ニしたものが八人、議長の決で女帝を立つべからず≠ニいう説に決まったとのことです。

島田三郎氏が三回も雄弁をふるったこと、沼間守一氏が嚶鳴社の主要な創設者であり一番の年長者で風格と説得力があったことという、女帝を立つべからず$烽ノ有利な条件が重なっていたのにも関わらず女帝を立つべし≠ェ半数を占めました。

議長の決が女帝を立つべし≠ノ賛同していれば女帝を立つべし≠ェ過半数を占めたであろうことは注目すべきことだと思います。将来の道筋として女帝を立つべし≠フ正しさが出席者に認識されていたと推察できます。


その沼間守一氏、島田三郎氏の意見の要点はどのようなものだったでしょうか。

「男を尊び、女を卑しむの慣習、人民の脳髄を支配する我が国に於ては、女帝を立て皇婿を置くの不可なるは、多弁を費やすを要せざるべし」

これは、井上毅が『謹具意見』の中で29行を費やした沼間守一の文章の一部です。井上毅自身の文は55行、後述する島田三郎氏の文章は91行です。井上氏本人の文章の2倍を占めたのが沼間・島田両氏の意見でした。

そして『謹具意見』の「男系絶ユルトキハ女系ヲ以テ継承スル事」のタイトルにも拘わらず、「反対ノ論之ヲ略ス」とあり、女帝を可とする反対意見、肥塚竜(こいづかりゅう)、草間時福(くさまときよし)、丸山名政(まるやまなまさ)、青木匡(あおきただす)、波多野伝三郎の5名の文章は略されて、完全に無視されました。


以下は信山社出版の『日本立法資料全集』十六所収の『謹具意見』(三四七〜五四頁)の「第一」「男系絶ユルトキハ女系ヲ以テ継承スル事」についての、沼間守一氏の「意見」部分です。田中卓氏の著書から引用します。

++++++++引用はじめ++++++++++++++++++++

此に男女の子を有する者あらん。其長子女にして次子男なる時は、其家を相続せしむるに男子を以てする乎。抑(そもそも)女子に譲らん乎。我国風、其長たり次たるの順序に拘らず、男子に相続せしむるにあらずや。是れ独り我国のみ然るにあらず、又民間のみ然るにあらず、立憲君制の諸国と雖も、亦このごときなり。王家と雖、亦このごときなり。然らばすなわち男女に区別なしと云ふ可らず、男女に階級なしと云ふ可らず。反対論者にして此簡単な見易き事実を暁(さと)らば、すなわち女帝を立るを可とするの謬見なるを覚らんとす。すでに此区別あるを見ば、何ぞ奇論を立てて反対を為すを要せんや。又男を尊び、女を卑しむの慣習、人民の脳髄を支配する我が国に至ては、女帝を立て皇婿を置くの不可なるは、多弁を費すを要せざるべし。(二八八〜九頁)

(田中卓著『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』pp263〜265 幻冬舎新書)

+++++++引用終わり++++++++++++++++++++


同じく井上毅が、91行を引用した島田三郎の文章は以下の通りです。


+++++++引用はじめ++++++++++++++

我国今日の状態を見よ。男子にして妻妾を畜(たくわ)ふるも、社会未だ甚だしき侮蔑を此人に加へず。女子にして数男に見(まみえ)れば、社会は如何なる眼を以て之を見んとするか。また見よ、貴賤一般の相続法を見よ。また長女却て次男に位置を譲るにあらずや。又見よ、民間夫妻の関係を見よ。男戸主の妻を迎ふるはもちろん、女戸主にして夫を納るゝも、一旦結婚するの後は、内外の権一切夫に帰して、妻はその命唯聴(ただきく)に非ずや。是等の風俗慣習あるにもかかわらず、男女無差別と云ふは、政治上の観察に於ては、不可思議の見解と云ふべきなり。人情すでに此のごとく、現状も亦此の如し。皇婿を出して女帝に配侍せしむるに於て、人民は女帝の上に別の貴者あるがごとき思を為すを免るゝ能はず。是れ予が威厳に害ありと云ふ所以なり。(ニ九七頁)

(田中卓著『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』pp264 幻冬舎新書)

+++++++引用終わり++++++++++++++++++++++++


両氏の意見の要点は以下の通りです。


沼間守一:

○家督相続は男子に限る。それは我が国のみ、民間のみの話ではない、立憲君主の諸国も、王家もそうである。
○男女に区別なし、階級なしと云うべからず。
○既に階級があり、区別があるのだから(女帝、女系は)奇論である。
○男尊女卑の慣習が人民の脳髄を支配する我国では女帝を立てて皇婿を拝するのは不可である。

島田三郎:

○家督は必ず男子に限る
○男子は妻妾を蓄えても社会は侮蔑をその人に加えない
○女子は複数の男性に見えれば社会は如何なる眼を以て之を見るか(侮蔑が加えられるであろう)
○だから皇婿を迎えれば人民は女帝の上に貴者あるがごとき思を為すは免れない。(天皇の)威厳に害がある。


沼間、島田の意見の、どこを現代、さらに将来にまで持ち越すべきなのでしょうか。

○家督相続は男子に限る。立憲君主の諸国も王家もそうである。→ 現在は、立憲君主諸国、王家の継承は、男女問わず、長子優先がその趨勢になっています。

○男子は妻妾を蓄えても侮蔑されない。→ 現代日本では不可でしょう!

○家督を継ぐのは男子のみ。 → そうでないケースが既に多々あります。又日本の歴史でも、江戸時代の禁中公家諸法度において女性が家督相続できないと定められていますが、江戸時代以前は必ずしもそうではありませんでした。

○男尊女卑の思想が人民の脳髄を支配する → 方向性として、男尊女卑ではなく「男も女も尊い」を目指すべきでしょう。

○皇婿を迎えた女帝の例は、イギリスのエリザベス女王を蔭で支え続けたフィリップ殿下が「女性を支えること」を使命とする皇婿を表現されています。日本でも女帝を支える皇婿が自然になる日が来ると思います。


なお、妻妾について、伊藤博文には、梅子夫人以外の女性が二人(女中と芸者)いました。井上毅も先妻(没)、後妻の他に側室(女子三人生む)がありました。幕末から明治初期に活躍した政治家の中には、公然と妾をたくわえていた実例が少なくないため、妾と庶子を公認せざるを得ないという伊藤、井上自身の事情もありました。

一夫一妻と、一夫多妻(庶子継承)は、両立できません。男子男系継承は一夫多妻なしでは続きません。そのことを明治の旧皇室典範作成者は承知していました。


女系天皇を認めない前提に立てば、亀の使い様、亀の子様の言われる通り、男系男子優先で、秋篠宮様、悠仁親王が皇位継承される流れが筋であり秩序であるということになります。

しかし、双系継承に切り替える前提に立てば「直系継承」、「傍系継承」のどちらを優先するかという話になります。秋篠宮様は天皇の弟君ですからその継承は傍系になります。

双系継承になれば、第119代・光格天皇以来、約200年続いて来て、明治の旧皇室典範でも重視されていた「直系継承」(実の親子の継承)により、天皇の長子である直系の愛子内親王が皇位に就かれるのが、筋であり秩序であることになります。

現皇室典範でも、皇位継承順位は、

「一 皇太子 二 皇太孫 三 その他の皇長子の子孫」、
「四 皇次子」

で皇長子、皇太孫、その他の皇長子の子孫となっており、皇長子系統優先です。

愛子さまという個人の皇位継承に固執しているのではありません。

女系容認を前提に、皇室の伝統にのっとった「直系継承優先」を支持しているのです。

(続く)

(5)「立皇嗣宣明の儀の天皇陛下のおことば」は国事行為であり、天皇のお気持ちが入る余地はありません。お気持ちに沿わなくても天皇、秋篠宮は決められた国事行為に最善を尽くすことしかできません。 (41066)
日時:2021年05月23日 (日) 15時14分
名前:tapir

「立皇嗣宣明の儀の天皇陛下のおことば」について亀の子様からご質問をいただきました。


>亀の子からtapir様ヘの最初の質問です。

 「立皇嗣宣明の儀の天皇陛下のおことば」(令和2年11月8日)

「本日ここに,立皇嗣宣明の儀を行い,皇室典範の定めるところにより文仁親王が皇嗣であることを,広く内外に宣明します。」

 との「おことば」をtapir様は、どうお考えになりますか。<

私はこう考えます。


@天皇は立憲君主として国会が決定した国事行為を、粛々と執り行われたのです。そこに天皇ご自身のお気持ちが入る余地はありません。お気持ちに沿わなくても天皇、秋篠宮は決められた国事行為に最善を尽くすことしかできません。

天皇陛下、上皇陛下、秋篠宮殿下の一致したお気持ちとは別に立憲君主のお立場を貫かれたのです。


天皇、上皇、秋篠宮の皇位継承のお気持ちは一致しているはずです。と申しますのは、平成24年春ごろから天皇、上皇、秋篠宮の御三方で、月に一回、会合を開かれることが決まり、会合は何年か続き、宮内庁長官も出席しているからです。(立皇嗣の礼が御三方のお気持ちに沿っていたと思えません。)


++++++++++引用はじめ++++++++++

問5 殿下にお伺いします。殿下は昨年春頃から月に1回程度,皇太子さまとともに御所を訪れ,天皇陛下と定期的に懇談されています。象徴天皇としてのお考えや皇室の活動のあり方,今後の課題などが話し合われる貴重な機会となっておられると思います。ご懇談のご様子とあわせ,殿下の心に残ったやり取りをお聞かせください。また,こうしたご懇談の機会を持つことの意義について,殿下はどのようにお考えでしょうか。
殿下
懇談の様子とか,やり取りというのは,お話しするのは控えたいと思います。

ですが,天皇陛下と皇太子殿下,それで私がいて,そこに宮内庁長官がいるという一つの意味は,例えば,天皇陛下のところ,皇太子殿下のところ,それから私も含めてそれ以外の皇族,これをつなぐことができるのは宮内庁長官だけであるわけで,その意味でいろいろな事柄について見解を共有するということは,私はそれ自体非常に意義があることだと思っています。少なくとも,そういうことがなかった時に比べれば,もちろんそれぞれ意見が違うこともこれは当然あるわけですけれども,そういうことも含めて宮内庁長官が知っていてくれるということは,私は非常にいいことだと思っております。

(「文仁親王殿下お誕生日に際し(平成25年)」宮内庁ホームページ
https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/03/kaiken/kaiken-h25.html

++++++++++++引用終わり+++++++++++++


この会合でお三方は皇位継承についてお気持ちを一致させられ、それは「愛子さまの皇位継承」、「女系天皇容認」であったと拝察いたします。女系天皇容認については前の投稿で述べた通り、様々な兆し、宮内庁から政権への働きかけを注視すれば、男系男子限定に固執されていないことが、推察できます。明治天皇が女系継承を容認されていたことも、天皇がそのお気持ちを継いでおられると考えるのが自然です。

秋篠宮殿下は非公式な場面で高齢になったご自身が天皇になることのご懸念を、お誕生日の記者会見では秋篠宮家のご公務に愛着があることを述べられて、即位を望まないお気持ちをほのめかされています。ご自身の即位を望まないなら悠仁様の即位も望まれていないことになります。悠仁様には宮家の公務を継いでいただくことを期待されていると拝察申し上げます。

その最大の理由は傍系継承よりも、直系継承を望んでおられるからだと思います。


+++++++引用はじめ

“関連質問2 殿下は秋篠宮家当主という立場を維持されました。当初の議論,皇室典範改正前の議論では,殿下が内廷皇族として皇太子もしくは皇太弟という地位といいますか称号を得て内廷皇族になられるという案も検討されていたわけですが,殿下の意向もしくは希望という面も踏まえて最終的には秋篠宮家当主という立場を維持されたという御指摘もありますが,殿下御自身はこの宮家当主という立場を維持されたということについて,どのようにお考えでいらっしゃいますでしょうか。
殿下
 私自身はやはり約30年間,秋篠宮という一つの独立した宮家が続いており,それに対しては非常に愛着を持っています。したがって,秋篠宮家当主ということについては,私自身もそれは維持していきたいと思っていました。一方,おっしゃった内廷皇族になるという話はどこかで出ていたのかもしれませんけれども,皇太子とか皇太弟とか名称はともかくとして,恐らく内廷皇族になるというのは少し違うのではないかというのは意見として結構あったと私は記憶しています。よろしいですか。”

(「秋篠宮皇嗣殿下お誕生日に際し(令和2年)」宮内庁ホームページ
https://www.kunaicho.go.jp/page/kaiken/show/39

++++++++引用終わり


繰り返しになりますが、立皇嗣宣明の儀のお言葉は、立憲君主として、国事行為を粛々と執り行われたのです。そこに天皇ご自身のお気持ちが入る余地はありません。

立皇嗣宣明の儀は、即位の礼に伴う一連の国事行為の一つです。国事行為は、日本国憲法上、天皇が行うものとして規定されている行為で、いずれも「内閣の助言と承認」が必要で内閣がその責任を負うものです。天皇は、政府の決定に従って最善を尽くすことしかできません。

お三方のお気持ちに反することを知りながら政府が日本の歴史上前例のない「立皇嗣の礼」を強行したことに、忸怩たる思いでしたが、中止の願いは政府に届きませんでした。

しかし、政府は有識者会議で現在の皇位継承順位を前提にしないで議論するという見解を表明しています。

(続く)

(6)政府は、(有識者会議では)予断を持たずに検討する(現在の皇位継承順位を前提にしないで議論する)と答弁しています (41067)
日時:2021年05月23日 (日) 15時22分
名前:tapir

政府は、(有識者会議では)予断を持たずに検討する(現在の皇位継承順位を前提にしないで議論する)と答弁しています。

すなわち立皇嗣宣明の儀で宣明された継承順位にとらわれないで、有識者会議で検討するというのが、政府の見解です。


+++++++引用はじめ

有識者会議に関する質問に対する政府答弁書 ― 現在の皇位継承順位を前提にしないと示す (40552)
日時:2021年04月23日 (金) 17時49分
名前:tapir

去る4月8日、退位特例法の附帯決議に応える為の有識者会議に関し、国民民主党の山尾志桜里衆院議員から、以下の3点について質問主意書が政府に提出されました。 ((40296)参照)

これに対して4月20日、皇位の安定的継承を検討する有識者会議における議論は、「現在の皇位継承順位を前提にしない」との政府見解が答弁書として示されました。


現在の皇位継承順位は皇嗣の秋篠宮様が第一位ですが、皇室典範が改正されれば、その順位が変更になり、愛子様が皇太子になって継承順位第一位になることも、有識者会議で検討されるということが示されました。

(中略)

[質問の趣旨]

@皇位継承の順位について、「現在の順位を変えない」ことが前提になっているのか?
(中略)

これに対し、政府から4月20日に答弁書が示された。回答はおよそ以下の通り。


@「(附帯決議に示された課題について)予断を持つことなく議論していただきたいと考えている」。

(中略)

@について

予断を持つことなく、というのは、前もって判断することなく、という意味です。すなわち、現在の「皇位継承順位を変えることも議論できる」との政府見解を示しています。


https://bbs5.sekkaku.net/bbs/toki2/mode=res&log=6978

+++++++++引用終わり


現在の皇位継承順位は皇嗣の秋篠宮様が第一位ですが、皇室典範が改正されれば、その順位が変更になり、愛子様が皇太子になって継承順位第一位になることも、予断を持つことなく、有識者会議で検討されることになっています。

政府が「予断を持たずに検討する」と明言したのは、天皇、上皇、秋篠宮が一致したお考えとして女系天皇容認であられること、秋篠宮殿下がご自身と悠仁親王のご即位を望んでおられないことを政府が知っているからです。


日本神話に遡り、律令制の時代、武家の時代、明治の欧化主義を越えてきた過去を顧みつつ、将来を見通した長期展望に立つ、皇室典範改正が望まれます。

(続く)

今日はここまでといたします。

(7)秋篠宮殿下、悠仁親王の流れを保持することは問題の先延ばしとなり、皇族、将来の女性宮家のお子様方に不自然なご生活と過度の精神的負担を強いることになります (41075)
日時:2021年05月24日 (月) 12時40分
名前:tapir

本題に入る前にひと言お断りしておきます。

天皇がご家族の幸福を願われるのは「公」です。「公」を忘れて私情に拘泥しているかのように評する一部の人々がありますが、それは間違っています。

天皇が皇太子でいらしたときに雅子様の「人格否定」のご発言がありました。その時、天皇が私的なことにとらわれ過ぎだとかマイホーム主義であるとか批判した人たちがいました。

しかし天皇が将来の皇后の身を案じるのは「私」であると同時に「公」でもあります。皇族は公務に携わる公人ですからその心身が健康でいられるように心遣いをなさることは「公」なのです。

ここで、一国民である私が将来の悠仁様の奥様、将来の女性宮家のお子様方のご不自由を取り除き、人生を実りある幸福なものとしていただきたいと願うのは、それが「公」のことであるからです。私的な、センチメンタルな同情心によるものではないことをお断りしておきます。


秋篠宮殿下、悠仁様が即位されるとなると、次の問題が生じます。

1、今上天皇から弟宮への傍系継承になります。
2、皇室典範を改正しないか、又は女性宮家を一代限りという改正を行うことになります。


1、皇室典範改正がなければ、内親王はご結婚と同時に臣籍降下され、悠仁様世代の皇族は、いずれお一人になります。

2、一代限りの女性宮家を創設するとどうなるでしょう。

悠仁様が無事にご結婚されたとしても、悠仁様の元に誕生されるお子様次第で典範の再改正の必要性が生じます。

悠仁様の男子誕生を待って、お子様が女子ばかりだった時と、お子様に恵まれなかった時に、は女性天皇、女系天皇を再検討することは必然です。

典範が改正になるまでの30年余り、何が起こるでしょうか。

@悠仁様の奥様になられる方に、雅子様の時のように周囲の側近や国民から男子を産んでほしいという過剰な期待とプレッシャーが懸けられます。

このプレッシャーは昭和天皇のお后、香淳皇后もご経験されたことでした。香淳皇后は最初に4人の女子をお生みになりました。側室をという声も上がったのですが、昭和天皇はそうされませんでした。5人めに男子の上皇陛下が御誕生になり国民は安堵しました。

A女性宮家のお子様方の人生は、悠仁様の奥様にご妊娠の可能性がない年齢になるまでの30年余り、どうなるでしょう。

女性宮家が一代限りであれば、お子様方は皇族ではないことになります。皇族でない方が皇居に住むということになりますが、制度としては男女ともにご結婚後に皇室を離れるということになるかと予想されます。

悠仁様に4人以上、男子が誕生すれば、一時的には男系男子は維持されるでしょう。しかし、大正天皇にも4方の男子がいらっしゃいましたが、4代後の今上天皇で男系男子は途絶えました。側室制度の無い中で、男系男子継承の安定的な維持が不可能なのは明らかです。

悠仁様のお子様が女子ばかりだった時や、お子様に恵まれなかったときは皇統が途絶えることになります。その時は、皇室典範を再度改正して、女系天皇を容認することになるでしょう。

女性宮家のお子様方は、次の典範改正の時には、大多数がご結婚により皇室を離れていらっしゃるかも知れません。

現代にあてはめますと、眞子様、佳子様は口に出されませんが、2005年以来、10代の多感な時期を、ずっと不安定なお立場で過ごされました。女性宮家のお子様方を、眞子様、佳子様、愛子様と同じ将来不安の中に突き落とすことを繰り返して良いのでしょうか。

さらに、男子を産めと責め立てられた雅子様のお悩みの深さは友納直子著『皇后雅子様物語』に書かれています。聡明で頭脳優秀、心身ともに健康だが繊細なお心を持った雅子様は、男子を産めなければ離婚せよとまでいう論者のバッシングを受けられるなどの悲しみとご心労が重なり、適応障害で十年以上苦しんでおられます。

悠仁様の奥様に、香淳皇后、雅子様と同じ苦しみ、悩みを負わせることが明らかであるのに、国民の無関心のために、それを繰り返して良いのでしょうか。

同じことを今後も繰り返すのは愚かなことです。

これらの不条理をいつまでも放置するようであれば、日本国民に皇室を戴く資格はないと思います。世界からも、日本はフェアーでない、公正でない、非人道的な国であると嘲笑されるのは必至です。

全ての人間は平等ではないのだから、完全平等は実現できないという論は理解できます。人間は生まれながらにして様々な差異があるのが現実ですから、完全な平等は無理です。

しかし、男女差別、人種差別をできる限り縮小して、学業、職業などの「公」において、公正、公平であることは、人類が目指すべき目標であり、「人間はすべて神の子」との生長の家の教えにもかなっていると思います。


皇室典範改正は先延ばしできません。改正にあたって、近い将来、再度改正が必要になるような中途半端な形にせず、長期的展望に立って改正するのが道理にかなっていると考えるゆえに、女性天皇、女系天皇を認めてそれに基づいて直系長子の愛子様に皇太子になっていただきたいと考える次第です。


なお、愛子さまが皇太子になられることを、「皇位の簒奪」というおどろおどろしい言葉で誹謗する知識人があるようです。「簒奪」というおどろおどろしい言葉を天皇直系の皇女に対して使用する非礼さは、私にとって少なからぬ衝撃でした。

戦後間もないころ、「朕はたらふく食っている…」とのプラカードをかついで天皇反対を叫んだ左翼を連想しました。八木氏の離婚もしくは廃太子論など、なぜこのような非礼なことを平気で口にできるのかと思った時と同様の衝撃を受けました。

それを生長の家を信じると述べる人々が投稿したことにも深い悲しみを覚えました。

表現自体が衝撃である上に、事実に基づかない「簒奪」の言葉を口にするのは、デマの拡散に等しいと思いました。

仮に秋篠宮様がご自身と悠仁様の即位を熱願しておられるなら、そのお気持ちをかなえたいとの思いが余って「簒奪」と口走ってしまうのも、人情としては理解できます。

しかし、秋篠宮ご自身が愛子さまのご即位に同意しておられる可能性が高いとしたら、愛子さまが皇太子になられるのは秋篠宮のお気持ちに沿うことであり、「簒奪」という言葉は全く当てはまりません。事実にそぐわない言葉の使用は、厳に慎むべきだと思います。

(続く)

(8)皇位継承に「女系」があったかというご質問にお答えします (41076)
日時:2021年05月24日 (月) 12時55分
名前:tapir

本音の時代様

本音の時代様にいただいた、皇位継承に「女系」があったかというご質問にお答えします。


質問:皇位継承で女系はあったのでしょうか?(本音の時代様)


お答え:女系、男系についての定義が二通りあるので、議論がかみ合っていないと思います。


男系派(男系限定継承派)は、皇位継承に女系はなかったと主張します。それは次のような定義によるものだと思います。


○「男系」の定義は、父親をずっとたどっていくと初代・神武天皇につながる継承であり、母親の血筋は一切問わない。すなわち母親がその父親を通して神武天皇につながっている場合(男系女子)と、祖父や曾祖父など何代も前でも、父方が神武天皇につながっていることを「男系」という。 

○「女系」の定義は、父親の血筋が、神武天皇につながらない、父親が皇族でない(臣籍降下した者や一般国民)である場合を指す。 母親が天皇の血筋であり、母親を通して神武天皇の血筋につながっていても、そのお子様は男子も女子も女系である。

○父親が神武天皇の血筋につながる御方が女性天皇になった歴史上の前例は8方あるが、女性天皇は、元皇后又は生涯独身であり、父方をたどると天皇につながる。

○女性天皇が皇位継承後(または皇太子の時)に結婚してそのお子様が天皇になった前例はない。


これに対して、女系派(女系容認派、双系派)の女系の定義は次のようなものです。

○女性天皇の皇位を継がれた方の父親が皇族であるが前天皇でない場合(天皇の孫、曾孫など天皇の子孫)は、直接、先代の女性天皇から皇位を継いだ御方だから、母親から皇位を継いだという意味で「女系」と呼ぶのがふさわしいと考える。

*実例として第43代・元明天皇から第44代・元正天皇があげられます。元正天皇の父君、草壁皇子は天皇ではありませんでしたから、男性天皇から御位を継いだことにはならないという考え方です。

○当時の人々は「女帝の子も親王」との「継嗣令」との考えに基づき、母親たる天皇から皇位を継いだ御方という意識を持っていたのではないかと思われる。



男系派、女系派(双系派)で、議論の前提となる定義が異なっています。

皇位継承に女系はなかったというのは男系派の定義

皇位継承に女系があったというのは女系派(双系派)の定義

だと理解しています。


現状では「女系」の言葉を最初に広めた男系派の定義が一般的に流布されています。しかし「女系」は男系派がマイナスイメージを付与しているので、定義を公平にするために、「古代は双系継承であり、女系継承もあった」というのが、女系容認派の主張だと思います。


なお男系派は、女系が一代でも間に入ったらその天皇は女系であり、男系が途絶えてしまうと皇室が無くなってしまうという考え方です。

しかし天皇はそのようなお考えではない、明治天皇のそのようなお考えではなかったと私は考えております。

(続く)

お答えは今後4項目+α、投稿する予定です。続きは明日とさせていただきます。

(9)天皇の大御心が女系容認であることを本流派・男系維持派ブレインは分かっている (41086)
日時:2021年05月25日 (火) 15時49分
名前:tapir


本流派・男系維持派ブレインの皆様は天皇の大御心が女系容認であることは分かっているはずです。

田中卓氏によれば、日本会議の事務局を代表する某氏は「今上天皇の御心は小さい御心、歴代天皇の御心だけが大御心」という理屈をつけて上皇の大御心に沿わないことを述べたそうです。

+++++++引用はじめ+++++

ふつうに私どもが「大御心」と申せば、叡慮(えいりょ)、すなわち現「天皇陛下の御心」を申し上げるが、男系派の「大御心」というのは、現在の天皇の「御心」とは異なり、二千年の日本歴史を通じて拝される歴代天皇の「御心」を総称しているらしいのである。すなわち「御心」とは、現在の天皇の心であり「大御心」とは、歴代天皇の心、だそうである。
 私は初めて聞く奇妙な解釈だが、これは、男系男子派の拠点となっている日本会議の事務局を代表し、かつ私の積年の知己からの、率直な回答なのであって、決して私見の勝手な判断ではない。
 それどころか、この思想の底流には、根の深い哲学思想が潜んでいるのである。それはフランス革命を誘発したジャン=ジャック=ルソーの「一般意思」(『社会契約論』)に他ならないが、その関連の説明については、今は先を急ぐので省略する。ともあれ、今上陛下の叡慮に背いてまで、男系派は、女帝の出現も、女性宮家創設案も、それを誤った「御心」であって、伝統的な「大御心」ではないと、自己流に判断して否定した。

(田中卓著『愛子さまが将来の天皇陛下ではいけませんか』pp243〜244 幻冬舎新書)

+++++++引用終わり+++++++


余談ですが「この思想の底流には、根の深い哲学思想が潜んでいるのである。それはフランス革命を誘発したジャン=ジャック=ルソーの「一般意思」(『社会契約論』)に他ならない」というご指摘は興味深いところです。いずれ学ぶ機会があればと思います。


また、日本会議の事務局を代表する某氏と志を同じくするであろう日本政策研究センターの伊藤哲夫氏は天皇の女系容認に反対して旧宮家系男子の皇籍復活案に世論の理解を求めたいとのことです。

(日本政策研究センター、アーカイブス 
2021/05/01http://www.seisaku-center.net/node/1188


同氏が本気でそう信じているのか、メンツを保ちたいのか、日本会議の多数の支持層を失いたくないのか分かりませんが、天皇の大御心より自組織の存続が大事なのかと、疑問に思います。

上皇陛下の2016年のビデオメッセージを受けての伊藤氏の文章を読むと、被災地訪問など国民と接することすなわち天皇が象徴としての務めと全身全霊で努力されたことについては極めて冷淡でした。

http://www.seisaku-center.net/node/966

この文章を読んで、私見ですが、伊藤氏は上皇陛下の、国民とともにありたい、それが幸福であったという思い、日本人の細やかな情(大和心における手弱女(たおやめ)の心)を理解できないのかと、遺憾に思いました。


本流派・男子男系維持派の皆様は、「女系天皇容認」という天皇の大御心が分かるわけはないとお茶をにごす人が多いのですが、千葉教区青年会会員氏は、天皇の御心が歴代天皇の大御心と違うのであればそれに従う必要はないと武烈天皇のお名前を挙げて明言しています。

他の本流派・男系維持派のように適当にごまかさないところは逆に好感が持てます。

(続く)

(10)天皇のお立場をどう見るのか―3つのお立場を考える (41087)
日時:2021年05月25日 (火) 15時53分
名前:tapir

本流派・男系維持派ブレインの皆様は、悠仁様の代までは男系男子が続くのだから、悠仁様の次の代まで何も手を打たなくてよいという考え方のようです。

上皇陛下のビデオメッセージの時の本流派・男系維持派ブレイン、日本政策研究センター伊藤哲夫氏の理想とする天皇像は、宮中祭祀と国事行為だけをしていらっしゃればよく、象徴としてのお務めの被災地訪問など国民との接触は要らぬことと考えているようです。悠仁様のご即位に関しても同様な考え方が根底にあると思われます。

しかし、高森明勅氏は、天皇の3つのお立場があると述べています。

1、皇祖(天照大神)の「系統と精神」の正しい世襲継承者
2、国家の公的秩序の頂点
3、国民結合の中心

私も高森氏の考え方に同感です。

1は「宮中祭祀」2は「国事行為」3は「象徴としてのお務め(国民に寄り添う)」と考えて良いと思います。

前の投稿(9)に置き換えれば、本流派・男系維持派ブレインの皆様は1と2だけが、天皇のお立場で3は不要なことと見ているのだと思います。1と2だけであれば、皇室は、天皇がお一人だけになっても成立するから、皇位継承は、悠仁様の次の代になってから検討すればよいと考えている、極論を言えばそういうことを考えているのでしょう。


江戸幕府が成立初期、大阪の陣直後の頃、徳川家康のブレインだった天台宗の僧侶である天海が、「天皇や貴族は伊勢に移して、天皇を伊勢神宮の神主にしてしまえ」と提案したというエピソードがあります。本流派・男系維持派ブレインの皆様はそこまで考えてはいないでしょうが、宮中祭祀と国事行為だけなさればよいと天皇のお立場を制限するのは、天海ほどでないにしても、臣下として不遜であると思います。

天皇がお一人になっても、その時に跡継ぎを何とかすればよいという主張は、天皇のお立場を1、2に限るのなら可能かもしれません。しかし、それでは天皇、上皇がこれまで脈々と積み重ねて来られた3のお立場、国民の幸福を祈り、時として傍らに寄り添い、慰め励ますなどの象徴としてのお務めを価値のないものと否定することになります。

3は、後述の要点で高森氏が言及しているとおり、天皇、皇后のご心身の想像を絶したご負担の上に成り立っているからです。天皇、お一方でこなすのは無理です。


天皇の3つのお立場についての高森明勅氏のブログは今年1月のものですが内容が深いです。要点を紹介させていただき、1、2、3のお立場を天皇が継承されることの重みをかみしめたいと思います。


○2、(国家の公的秩序の頂点)
憲法1条に規定する「日本国の象徴」にあたる。内閣総理大臣や最高裁判所長官を“任命”、国会で成立した法律を“交付”して法的有効性を担保するなど「国事行為」は、この「日本国の象徴」=国家の公的秩序の頂点としての“務め”だ。

しかし、国事行為は原則として国民との“接点”がない(唯一の例外は2019年10月22日に予定されている「祝賀御列の儀」。)

○3、(国民結合の中心)
国事行為のみでは3国民結合の中心=「日本国民統合の象徴」としての役割を果たせない。そこで上皇陛下は、憲法に規定されていない“国民に寄り添う”ご活動(象徴としての公的行為)を積み重ねてこられた。

大規模な自然災害があった地域になるべく早い時点でお出ましになり、被災者をやさしいくお見舞いされたのは、その最も印象深いご活動だ。このことによる上皇・上皇后両陛下のご心身のご負担は、私どもの想像を絶したものだったはずだ。しかし、ご自身のことは顧みられず、ひたすら人々のためにご献身くださった。


○1、『皇祖(天照大神)の「系統と精神」の正しい世襲継承者』

は,憲法2条に規定する「世襲」の正当な継承者としてのお立場だ。

皇祖や皇室の代々のご先祖、神々への「祭祀」。
それこそが皇祖の継承者として欠かせないお務めだ。

皇室祭祀は、祭祀(宗教者)としての祭祀ではない。
国家秩序の頂点であり、国民結合の中心としての祭祀だ。
だから、それは「国のため」「公のため」「国民のため」の祭祀にほかならない。
祭祀では、つねに奉仕者が無私であり、清浄であり、謙虚である事が求められる。
そのような祭祀を日々、慎み深く繰り返されることで、常人には持ちえない気高い“オーラ”
を、おのずと身にまとわれることになる。

○1、(皇祖の「系統と精神」の正しい世襲継承者)と3、(国民結合の中心=日本国の象徴)

そのような無私のオーラを身にまとわれた陛下がお見舞いされることで、
苦しく辛く悲しい思いをしている人々も“癒やし”と“慰め”と“励まし”を
感じ取ることができるのだ。御代替わりに行われる皇位継承儀礼は、
これら3つのお立場の新天皇へのご継承をたしかめる意味を持つ。


[感想]

1と3は、切っても切れない深いかかわりがあると思います。

第16代・仁徳天皇が民の貧しさをご覧になり税の徴収を取りやめたこと、第105代・後奈良天皇が疫病の終息を願って写経されたこと、第124代・昭和天皇が敗戦後に全国を巡幸されたこと、上皇陛下が被災地を訪問されたこと、すべて1に裏付けされた3の大御心のあらわれでした。

限りなく有り難いことであり、歴代天皇お一人お一人の大御心に思いを致すと、日本国民の一人として、とめどなく感謝の思いがこみあげて参ります。

高森氏は、文章を以下のように締めくくります。

++++++引用はじめ+++++++++

126代目の皇位を受け継がれた今上陛下は、「皇太子」として最後のお誕生日に先立つ
記者会見(平成31年<2019年>2月21日)で次のようにおっしゃっておられた。

「引き続き自己研鑽に努めながら、過去の天皇のなさりようを心にとどめ、
国民を思い、国民のために祈るととともに、両陛下がなさっておられるように、
国民に常に寄り添い、人々と共に喜び、あるいは共に悲しみながら、
象徴としての務めを果たしてまいりたいと思います」

上皇陛下が築かれた「国民につくす」天皇像を、新しい天皇陛下らしく
受け継いでゆかれることになろう。


「天皇の3つのお立場」2021.01.06 高森明勅公式ブログ
https://www.a-takamori.com/tckk5hxa8b6g/%E5%A4%A9%E7%9A%87%E3%81%AE3%E3%81%A4%E3%81%AE%E3%81%8A%E7%AB%8B%E5%A0%B4-

+++++++++++引用終わり+++++++


皇室が天皇お一人になってしまえば、天皇のお役目、特に3は限りなく縮小するでしょう。皇室ご一統のご協力とご助力が無くなっても天皇は最後まで孤軍奮闘されるでしょう。しかし日本人はそんな皇室を望むのでしょうか。皇室は空気のようなものですから、縮小して空気が薄くなってから、初めてその大切さに気付くでしょうが、その時には、既に手遅れかも知れません。

1、2だけで良いという天皇観は、偏っています。天皇の権威を畏れてそれを封じようとした徳川幕府初期の、天海の天皇観に似ています。男系男子継承だけを維持すれば他のことはどうでもよいという勘違いもそこから生まれているように思います。勘違いを修正して、もっと広い世界を仰いでいただきたいと、男系男子維持派の皆様の実相顕現を祈らせていただきます。

(続く)

続きは明日とさせていただきます。

>(8)皇位継承に「女系」があったかというご質問にお答えします  (41094)
日時:2021年05月26日 (水) 05時05分
名前:本音の時代

tapirさんの考えは承知しました。
それぞれの考えがあるので、それ以上は何も求められないないと思います。

本音の時代様 コメントいただき有難うございます (41103)
日時:2021年05月26日 (水) 18時33分
名前:tapir


本音の時代様

>tapirさんの考えは承知しました。
それぞれの考えがあるので、それ以上は何も求められないないと思います。<

コメントいただき有難うございました。

それぞれの考えを、それぞれが深く掘り下げていけば、その先により良い答えがあると思います。


(11)日本の歴史では、直系の内親王が傍系天皇の正妻になり、夫君に直系天皇の大御心を伝承するという重要な役割を果たされてきました (41104)
日時:2021年05月26日 (水) 18時38分
名前:tapir

日本の歴史では、直系の内親王をはじめ、女性皇族が天皇をお支えするなどの重要な役割を果たされてきました。

男系男子維持派はそのことを軽視しているように思えます。

歴史上、何人もの天皇直系の内親王が傍系天皇の正妻になり夫に直系天皇の大御心を伝承するという重要なお役目を果たしていらっしゃいます。

男系維持派が主張するように、霊統が父方を通してしか伝わらないとしたら、歴代天皇の中で傍系や遠縁で即位された天皇が、前天皇や前々天皇の直系の内親王を后(正妻)とされる例が多いのはなぜなのでしょう。

男系の血筋がすべてであり、それで万全であれば、そのような配慮は不要だったはずです。


第26代・継体天皇は、第15代・応神天皇の5世孫です。 前天皇、第25代・武烈天皇と血筋が遠かったので、前々天皇(第24代・仁賢天皇)直系の皇女(内親王)手白香皇女(たしらかのひめみこ)を皇后(正妻)とされました。世間でいう入り婿のようなお立場です。

継体天皇のお子様の第27代・安閑(あんかん)天皇も、第24代・仁賢天皇の皇女、春日山田皇女(かすがのやまだのひめみこ)を皇后とされました。

同じく継体天皇のお子様の第28代・宣化(せんか)天皇も、第24代・仁賢天皇の皇女、橘仲皇女(たちばなのなかつひめみこ)を皇后にされました。

安閑天皇、宣化天皇は、継体天皇の皇后・手白香皇女のお子様ではありませんでした。

すなわち直系天皇から見れば遠縁であったために、直系に近い第24代・仁賢天皇の内親王を皇后に迎えることにより、天皇の女系の権威によって御位を安定させることができたのです。


天皇直系の内親王を皇后に迎えた理由のもう一つは、身近に父たる天皇の背中を見てお育ちになった内親王から、夫である傍系天皇に、天皇のご日常の中で知ったこと、言葉を超えてお伝えできること、があったのではないでしょうか。

安閑天皇、仁賢天皇のお二方は、継体天皇と手白香の皇女の実子で女系を通じて直系天皇に最も近い第29代・欽明天皇がご成長遊ばすまでの中継ぎだったとも言えるでしょう。男系男子維持派は「女帝は中継ぎ」と主張しますが、男性天皇にも中継ぎ的なお役目だった天皇はこのように何方もいらっしゃいます。


第49代・光仁天皇は即位されるご予定ではなかったのですが、皇后の井上内親王が第45代・聖武天皇の皇女(直系のお子様)であられたために、天皇の御位に就かれることになりました。

光仁天皇は第38代・天智天皇の皇子の皇子、すなわち孫でした。当時の直系は天武天皇系でしたから、傍系の天皇の皇子とみなされていました。それでも、光仁天皇の次に、第45代・聖武天皇の皇女、井上内親王と間のお子様、他戸親王(おさべしんのう)が即位される予定でした。光仁天皇も、天武天皇の系統をつなげるという、中継ぎ的なお役目を期待されて、即位することになりました。

ところが、井上内親王が謀反の罪を着せられるというご不運があり、他戸新王のご即位がかないませんでした。その結果、光仁天皇の第一皇子が第50代・桓武天皇として即位されることになり、天皇の系統は、天武天皇系から天智天皇系に移ることになりました。

すなわち光仁天皇も、正妻が第45代・聖武天皇直系の皇女だったという、女系のご縁で即位された天皇でした。


第119代・光格天皇は、閑院宮典仁親王の第六王子であり、第113代・東山天皇の曾孫(4世孫)です。直系の前天皇、第118代・後桃園天皇とは遠縁でした。

即位にあたり、皇后に、第118代・後桃園天皇の皇女、欣子(よしこ)内親王を迎えられました。

天皇が選ばれるにあたって3人の候補者がありましたが、欣子内親王の配偶者に年齢などを考えて、ふさわしい方をということで、光格天皇が選ばれました。遠縁であった御方を直系の皇后がお支え申し上げたと言えます。


なお第117代・後桜町上皇(女帝)はたびたび内裏に御幸し光格天皇と面会して、朝廷の権威向上に努め、後の尊皇思想、明治維新への端緒を作った、光格天皇の良き補佐を務めたことから、しばしば「国母」といわれたとのことです(Wikipediaより)。

このように傍系の光格天皇に、天皇の心構えを伝える、今なら帝王教育というべき、大切なお役目を果たされた、直系の女性天皇もいらっしゃいました。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%8C%E6%A1%9C%E7%94%BA%E5%A4%A9%E7%9A%87


[まとめ]

継体天皇、安閑天皇、仁賢天皇、光仁天皇、光格天皇など、傍系の天皇は、前天皇や前々天皇直系の内親王(皇女)を正妻(后)に迎えるという「入り婿」的な形で天皇になっておられます。


男系派は、直系の内親王(眞子様、佳子様、愛子様)がすべて臣籍降下されて、皇室からいなくなられても、気にならないようですが、それは歴史をないがしろにする行いだと思います。

皇室の歴史や伝統を大切に思うのなら、旧宮家系男子が皇族復帰を考えたとしても、これらの直系の内親王が重要なお役目を果たされた前例を無視して、婚姻なしに復帰させるのは、無茶な話です。

70年という、歴史上かつてない長期間、皇籍を離れていた一般国民が直系の内親王とのご婚姻なしに、独身または伴侶である民間女性と共に皇族入りするなど日本の歴史上前例がないばかりか、君臣の別を理解しない方策であり、それこそ伝統破壊行為になります。

(続く)

(12)女系天皇反対論者の主張が、女性差別や人種差別に親和性があるのは、人間を肉体で差別することが唯物論につながるからではないでしょうか (41105)
日時:2021年05月26日 (水) 18時51分
名前:tapir

亀の子様の初期のご質問、愛子さまが中国人や韓国人を伴侶に選ばれたらどうするかとのご質問には、色々と考えさせられました。ご質問の背景に、二重の差別、女性差別と人種差別が感じられたからです。

最初のご質問は、亀の子様ご自身の考えではなく、参考にされた本があったのでしょう。というのは亀の子様が、その後のご発言で「人種差別」については訂正されているからです。


男系男子維持の論者から露骨な人種差別を提示される(ここでいう論者とは、亀の子様のことではありません。亀の子様が参考にされた書籍の著者のことです)有様を見ますと、果実を見て元の木の本質を知れと言う聖書の言葉を思い出します。

二重の差別とは、次のような差別です。

差別その1(男女差別):愛子さまは女性である。 女性は男性より判断力が劣って分別に欠けるから、どこの誰と結婚するか、何をしでかすか分からないという、女性不信(差別)。

差別その2(外国人、人種差別):皇族が外国人と結婚されたら皇室の血が穢れるという純血主義


私は子供の頃海外で人種差別を経験しました。仲良くしていたアメリカ人の友人から、ジャパニーズであることを突然からからかわれたときはショックでした。友人にしてみれば悪気の無い冗談だったのでしょうが何十年経った今でもその時の光景をありありと覚えています。自分で変えようのない性別や人種を嘲笑の種にされることがいかに腹立たしく自尊心を傷つけられるかを、身をもって経験しました。

余談ですが、トランプ大統領が「中国ウィルス」の言葉を流布したために、アメリカでは東洋系の女性が暴行を受ける事件があちこちで発生していて、ある日本人女性はいきなり石で殴られる暴行を受けたそうです。チャイナもジャパンも同じと思っているアメリカ人が多いので新型コロナがチャイナ発ということを世界に向かって発信するのは、海外の日本人を危険にさらすことにつながります。

人間の心の中に差別心があることは悲しいことですが、そのような心の闇があることは認めなければならないと思います。それをできるだけコントロールして差別心をなくすのが生長の家の人間神の子の教えにかなっていると思います。ましてや公に言葉で表明するのは、厳に慎むべきだと考えます。


最初のご質問から連想したのは以下の階層、ヒエラルキーです。

@男系男子天皇―天照大神の霊統を継いだ最高の血筋
A男系女子天皇―天照大御神の霊統は継いでいるが@より下位
B女系男子、女系女子天皇、日本人の一般庶民―天照大神の霊統を継いでいない、@Aより下位
C外国人 ― 中国人、韓国人―@〜Bより下位


ちなみに亀の子様ではありませんが。竹田恒泰信者こと生命の実相信者さんは、Cの下位に
D外国人 ― 黒人
をあげていました。

女性差別、人種差別、ともにおぞましい差別です。

男系男子維持論者の差別感情表出を見ていると、男系男子限定の固執に人間の心にひそむ闇である男尊女卑や人種差別などの差別主義を目覚めさせる要素があるのかとさえ、思えます。

「人間は肉体である」だから「肉体で差別する」という「唯物論」と親和性があるのはないでしょうか。

「人間は肉体ではない、永遠生きとおしの生命である」という生長の家のみ教えと対極にあることはいうまでもありません。

亀の子様はさすがに二重差別にすぐに気付かれ、外国人差別については、以下のようにお考えを修正されました。

亀の子様のお考え:

>悠仁親王殿下と愛子内親王殿下と同等の扱いにされていますが、その前提が間違っていると思います。

(仮に)愛子内親王殿下が外国の方と結婚された場合は、愛子内親王殿下は、男系の女性天皇ですが、その間に生まれたお子様は、結婚相手の男性の血統になり、女系となります。

 その時点で、「天壌無窮のご神勅」に示されている、天照大御神の「是れ吾が子孫(うみのみこ)」である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の直系でなくなります。

「是れ吾が子孫」であるから瓊瓊杵尊の直系でなければならないのです。男系でなければ直系にはなりません。「吾が子孫」になりません。

 女性天皇が誕生した場合、その夫は天皇の直系男子に繋がっていなければ、その子供は天皇の直系にはならない。従って、一系としては、その女性天皇で終わりになってしまいます。もし愛子内親王が即位されるとしたら、ここで愛子天皇で一系は終わりとなります。<

>悠仁親王殿下が外国の方と結婚された場合は、どうでしょうか?

「立皇嗣の礼も無事にお挙げになられた皇嗣殿下と悠仁親王殿下のみが皇位継承者であらせられる事実」がある以上、外国の方と結婚された場合も男系が続きます。桓武天皇が百済王の血をひいておられても男系ですので、「萬世一系」が続いて来ているわけです。<

>天照大御神の「是れ吾が子孫(うみのみこ)」である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の直系でなくなります。<


亀の子様は、人種差別は取り下げましたが、@〜Bの男女差別のヒエラルキー、女性天皇は男性天皇の下位にあるというヒエラルキーは厳然として存在する、とお考えのようです。

歴代天皇のお気持ちの中にそのようなヒエラルキーは存在するのでしょうか?

生長の家は日本の真の心を伝えていると思います。男女間、人種間の上下や階級が存在しないのが、生長の家の最大の魅力でしたが、男系男子に固執する方のご意見を読むと、生長の家も男女差別主義、人種差別主義だったのかと深い失望感におそわれます。


父方が天皇でなければならない、父方が、側室のお子様でもよいから、天皇の血筋を引いていなければならないとの主張の背景に、男性は神の子だが、女性は一段劣等であるとの差別心が感じられます。


>(仮に)愛子内親王殿下が外国の方と結婚された場合は、愛子内親王殿下は、男系の女性天皇ですが、その間に生まれたお子様は、結婚相手の男性の血統になり、女系となります。

 その時点で、「天壌無窮のご神勅」に示されている、天照大御神の「是れ吾が子孫(うみのみこ)」である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)の直系でなくなります。<


亀の子様は、「内親王と男系男子でない方の間のお子様は、結婚相手の男性の血統になる」と言われますが、なぜですか?

男性天皇のお子様は、たとえ庶子でも、男系の霊統をついでいる、だから奥様は民間人でも外国人でも良い、しかし女性天皇のお子様は、夫の血統しか継いでいない、母親の血統を継いでいない、夫は皇族(または皇族の男系子孫)でなければ絶対にダメというのは、何か変だと思いませんか?


子どもはまぎれもなく父と母の血筋を継いでいます。どうして父方の血筋だけが尊いのでしょう。人間が男も女も等しく神の子であれば、父も母も神の子ですから、どちらの血筋が欠けても子供は誕生しません。父も母も神の子だからこそ、人間の誕生は神秘であり、尊いと思うのですが。


果たして女系天皇は天照大神の霊統を継いでおられないのでしょうか。男系男子天皇を最高位とする男女のヒエラルキーは皇室に存在するのでしょうか。天皇はそのようなお気持ちなのでしょうか。

明治天皇の大御心が、「内親王(女性)のお子様は天照大御神の子孫に非ず」だったとしたら「女系容認」はあり得ないことです。しかし明治天皇は容認されるおつもりでした。

それは明治天皇が直系の内親王(女性)を通して、天照大神の霊統(霊統という言葉はお使いにならないと思いますがそういう神秘的な何か)を継ぐことができると思われたからではないでしょうか。

明治天皇のお気持ち(大御心)は、大正天皇、昭和天皇、上皇、今上天皇ももちろん同じだと思います。

(続く)

続きは明日とさせていただきます。

(13)賛同のご投稿に感謝申し上げます―志恩様 有難うございます (41128)
日時:2021年05月27日 (木) 16時38分
名前:tapir

志恩様

お礼がたいへん遅れましたが、いち早く、賛同のご投稿をいただきありがとうございました。

志恩様ご投稿:

>私もtapirさんが言われますように
谷口輝子先生が、今の時代に生きておられましたら
今の時代に即応されたお言葉を述べられると存じます。<

また、田中卓先生のご著書の要点をスッキリまとめていただきありがとうございました。難しい内容を分かりやすくまとめていただいたと思います。

私が若いころ参加した生長の家行事を文章化する過程で、谷口輝子先生のことを懐かしく思い出しました。
谷口輝子先生が、谷口雅春先生の魂の半身であると共に、生長の家・人類光明化運動の半身であったとの、雅春先生のお言葉がしのばれます。

志恩様は私よりも輝子先生のお近くにいらしたのですから、思い出もひとしおのことと拝察申し上げます。

天皇のことと生長の家のことは深い関わりがあるので、文章を書きながら谷口雅春先生、谷口輝子先生のことを何度も思い浮かべました。「人間神の子」は、天皇が代々伝えて来られた、日本精神そのものですね。

これからもよろしくお願い申し上げます。

合掌

(14)上皇様の「象徴天皇としてのお務め」のお言葉を拝読すると、谷口雅春先生の「君民同治の神示」のお言葉を思い出します (41129)
日時:2021年05月27日 (木) 16時39分
名前:tapir

上皇様の2016年8月のビデオメッセージ「象徴天皇としてのお務め」のお言葉を拝読すると、谷口雅春先生の「君民同治の神示」のお言葉を思い出します。

💛💛💛引用はじめ

私が天皇の位についてから,ほぼ28年,この間(かん)私は,我が国における多くの喜びの時,また悲しみの時を,人々と共に過ごして来ました。私はこれまで天皇の務めとして,何よりもまず国民の安寧と幸せを祈ることを大切に考えて来ましたが,同時に事にあたっては,時として人々の傍らに立ち,その声に耳を傾け,思いに寄り添うことも大切なことと考えて来ました。天皇が象徴であると共に,国民統合の象徴としての役割を果たすためには,天皇が国民に,天皇という象徴の立場への理解を求めると共に,天皇もまた,自らのありように深く心し,国民に対する理解を深め,常に国民と共にある自覚を自らの内に育てる必要を感じて来ました。こうした意味において,日本の各地,とりわけ遠隔の地や島々への旅も,私は天皇の象徴的行為として,大切なものと感じて来ました。皇太子の時代も含め,これまで私が皇后と共に行おこなって来たほぼ全国に及ぶ旅は,国内のどこにおいても,その地域を愛し,その共同体を地道に支える市井(しせい)の人々のあることを私に認識させ,私がこの認識をもって,天皇として大切な,国民を思い,国民のために祈るという務めを,人々への深い信頼と敬愛をもってなし得たことは,幸せなことでした。
(「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」
https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12#41

💛💛💛引用終わり


💛💛引用はじめ

君民同治(どうじ)の神示

国は人間生命の外延である。それは身体が人間生命の外延であるが如くである。人間生命が神より生れたる神聖なるものであるという自覚が、その外延であるところの国をも神より生れたる国であるとの神聖性を要求するのである。(中略)
人間は自己自身の神聖性のゆえに神造(しんぞう)の国家に神聖降臨の神話を創造してその歴史の中に住む自己を観るのである。天孫降臨とは人間自身すなわち民自身が天孫であり、神の子である自覚の反映にほかならない。
かく天皇の神聖性は人民自身の神聖性より反映するのである。されば民が主であり君は客である。是を主客合一(しゅかくごういつ)の立場に於て把握すれば主客一体であり、君民一体であり、民は君を拝み、君は民を拝む。民を拝みたまう治は、君を拝むところの事と一体である。治事一体であり、治めると事(つか)えるとは一体であり、君民同治である。天皇は絶対者にましますとは、観る主体たる人間(民(たみ))の絶対性より来(きた)る。(後略)

(「君民同治の神示」pp123〜126 『御守護 神示集』)

💛💛引用終わり


深く考えさせられる神示です。

「天皇の神聖性は人民自身の神聖性より反映するのである。されば民が主であり君は客である」

民が主で、君が客? 逆ではない。さらに、

人間自身が自己の限りない神聖性、すなわち

「天孫降臨とは人間自身すなわち民自身が天孫であり、神の子である」

と自覚することによって、天皇の神聖性が把握できるというのは、震えあがるほど重要なことだと思います。身の引き締まる思いです。

このような天皇信仰に導かれたのは、生長の家のおかげです。御製の学び方の基礎は生学連の諸先輩に教えていただきました。この出会いに感謝しております。


現教団は、このような信徒の思いを汲んでいただき、谷口雅春先生をお慕いする気持ちを、いとおしみ育くんでいただきたいと願っております。何も難しいことはなく、谷口雅春先生、谷口輝子先生への報恩感謝をもっと素直に表現していただきたければよいだけのことなのですが。

合掌

(15)ご投稿に感謝申し上げます―田中卓氏のご文章は日本人の尊い知的財産です (41130)
日時:2021年05月27日 (木) 16時42分
名前:tapir

スバラシイ元皇學館学長説 様

ご投稿(40569)で、田中卓氏のご文章の要点をまとめてくださってありがとうございます。


>🔵現在は昭和天皇が皇太子時代にイギリスにご留学されて、帰国されてから宮中の後宮制度をあらためられて、女官を通勤制にされてから実質なくなり、側室制度は影も形もありません。今上天皇も徳仁皇太子さまも純愛を貫かれていますから、側室制度が復活することはありえないでしょう。



🔵我が国の皇統は、「萬葉一統」であり、女系天皇も女性天皇も本来ありの国なんです。



🔵多くの日本人に認識しておいてほしいことは、
本来皇位継承は、天皇が生前にお決めになるのが基本だということです。


🔵男系男子継承にあくまでこだわりすぎている保守思想論者は、まさにご叡慮を理解しない国賊でしょう。<


すべて書かれている通りだと思います。

「純愛を貫く」、すばらしい言葉です。

「萬葉一統」も、よい言葉です。


田中氏の著書は、読み返せば読み返すほど、学識の奥行、尊皇心の深さに感嘆するばかりです。偉大なる先達の学びのエッセンスであり、日本人に遺して下さった、尊い知的財産だと思っています。

ご投稿ありがとうございました。

合掌

(16)ご投稿に感謝申し上げます―天皇は民の幸福を祈る存在であり、その理念そのものが天皇である (41131)
日時:2021年05月27日 (木) 16時44分
名前:tapir

脱藩浪人様

>私は高校時代に生長の家の先生から
「天皇は民の幸福を祈る存在であり、その理念そのものが天皇である」
と、教わりました。さらに、
「神意を第一とする生き方をされている天皇に帰一するのが中心帰一である」とも。
そこには男系も女系も関係ないと思っています。<

「天皇は民の幸福を祈る存在であり、その理念そのものが天皇である」
「そこには男系も女系も関係ない」

と、脱藩浪人様の言われる通りです。

男系の血がつながっていない女系ではだめだとか、民間人男性の血が一滴でも混じったら天皇の家系でなくなるとか、外国人の血が入ったらけしからんとか、Y染色体が途切れたらだめだとかいう、血の一滴にこだわる男系男子限定主張の根底にあるのは、人間を肉体であると見て肉体で差別する「唯物論」です。

天皇の理念というのは、断じて物質に基盤を置くものではありません。唯物論の対極にあるべきものです。

日本国憲法第二条において「皇位は世襲」ということになっています。女系でも世襲たり得るのが、普通の文章解釈です。


「神意を第一とする生き方をされている天皇に帰一するのが中心帰一である」


神意を第一とされる天皇が、明治天皇の御時から「女系でよい」と認めていらっしゃるのですから、その歴代天皇の願いを継がれた今上天皇にすなおに中心帰一するのが、民の取るべき道であると思います。

男系も女系も関係ありません。双系になれば、むしろ心が広く豊かになると思います。

ご投稿ありがとうございました。

合掌

(17)こぼれ話―シュタイン博士のこと (41132)
日時:2021年05月27日 (木) 16時56分
名前:tapir

興味深いのは、旧皇室典範が、オーストリアのローレンツ=フォン=シュタインから皇室の家法をつくるようすすめられたことから、始まったことです。

伊藤博文が欧州で海外(オーストリア人)の勧めによって創る事を決めたということは、西欧の王室の規範が相当参考にされたことと思います。そして明治天皇は、西欧王室の規範を片手に、日本の古来の伝統に照らし合わせながら、「譲位」、「女系容認」を皇室典範に入れる案を支持されたのだと拝察申し上げます。

横道にそれますが、ローレンツ=フォン=シュタインは、故名越二荒之助氏が、日本を絶賛した外国人学者として紹介されたことを、ご記憶の方もあると思います。シュタイン博士が日本の天皇について語ったとされる意見には、明治の人のロマンが感じられます。

名越氏の著書『新世紀の宝庫・日本』の内容を紹介した記事がネットにありました。


+++++++++++引用はじめ+++++

彼〔シュタイン博士]は、プロイセン(ドイツ帝国)を建設した時代に活躍した法学者であり、また1882(明治15)年、伊藤博文等が明治憲法をつくるときには、日本に協力してくれた人物として知られています。

伊藤はドイツのシュタイン博士の自宅で、実際に国家学の講義を受けています。そのときシュタイン博士は、ドイツ体制には批判的でしたが、日本の国情・歴史を分析した上で敢えて彼自身は批判的であったドイツ憲法を勧めています。

いずれにしても、伊藤にドイツ式を選択させた背景はシュタインの存在が大きいといわれています。明治憲法制定のきっかけを与えた人物です。

また、弟子のカール・マルクスは、このシュタイン博士から社会主義・共産主義を学んで、のちに『資本論』を発表しています。

そのシュタイン博士は、日本の天皇の制度に対してどのような見解を示したのでしょうか。田中智学著『本化開導法』に、シュタイン博士が語った様子が詳しく描かれています(要約)。

明治20年、海江田信義子爵(後に枢密顧問官)がドイツで有名なシュタイン博士に会ったとき、博士の要望で同行の丸山作楽が、日本の歴史を建国の初めから話しました。

これを聞いたシュタイン博士は、日本という国はただの国ではないと思っていたが、こういう歴史があったのか、と驚いていたといいます。
将来、世界はどうしても、一つにならなくてはならない。世界の国々がバラバラに存在して、それぞれの国家が勝手に主張を繰り返すのではなく、合理的に一つに統一しなければならないときが来るだろう。

そのとき中心となる国は、軍隊の強い国ではなく、金持ちの国でもない。「昔から伝来してきた最も尊い家柄」で「昔から毅然として一つの道義を以って貫いた国」である。

そして、そういう国が世界のどこかになければならないと思っていたが、東洋の中でも日本の国だけが相応しいと、今日、日本の国の成り立ちを聞いて、初めて分かったと言ったそうです。

さらに、「将来世界統一の大会議が開かれたとき、必ず日本をもって世界の盟主とすることを提案する者が現れ、満場異議なくこれに集るだろう」

シュタイン博士はそう言った、と聞いた海江田子爵と丸山氏の二人は非常に喜び、帰国した後、このシュタインの言葉を、船が横浜に着くや否や、当時、明治天皇が葉山においでになるので、すぐ伺侯し、高崎正風男爵を通じてそれをお伝えしたそうです。

http://atarashiimichi.or.jp/booklet/202005/series04/02.html

+++++++++++++引用終わり


先日、NHKBSで、熊野の那智の滝を訪れた2人の外国人を取材した番組を視聴しました。素直に感動を語る2人の言葉や表情から、外国に生まれ育ったのにもかかわらず、日本人以上に日本の本質を、理解し感じ取っていることが、伝わって参りました。

シュタイン博士の賛辞は、通訳や伝聞を介してのことですし、帝国主義が終焉を迎えた現代においては、「世界の盟主」という表現は大げさな感じがして、現代人が言葉通りに受け取れば誤解を生じかねない言葉かも知れません。

しかし日本の皇室が明治以来今日まで、国際親善で果たして来られたお役目の重みと成果に思いを致すとき、シュタイン博士の賛辞は傾聴に値します。「世界の盟主」というのが、権力を持つということではなく、各国が協力する上で、重要な精神的支柱の一つになるということであれば、まさにその通りだと思います。

天皇、皇室の御心は、世界中のすべての人を等しく神の子として拝むという生長の家の精神の源であるとも思います。

(続く)

明日は全体のまとめに入ります。どうぞよろしくお願い申し上げます。

(18)ご質問いただいたことに感謝申し上げます (41145)
日時:2021年05月28日 (金) 21時12分
名前:tapir

亀の使い様

亀の子様

本音の時代様、皆々様

いくつものご質問をいただき、有難うございました。

ご質問をいただいたお蔭で、これまで漠然としていた思考を、整理することが出来ました。
皆様からの真剣なご質問がなければ、怠け者の私はこれまで書き散らしていたことをまとめようという気になりませんでした。まとめようという気持ちを起こすきっかけを作っていただいたことを、深く感謝申し上げております。袖振り合うも他生の縁との谷口雅春先生のお言葉の通り、きっと他生で御縁があったのでしょう。

一方的に私の意見を書き綴りました。足りない点があると思いますので、ご遠慮なく、ご質問やご感想をお聞かせください。

皆様との議論の中で、天皇が国民の間で皇室のこと、国のこと、憲法のことを広く議論することを願っておられることに気づけたのは大きな発見であり、深い感動を覚えました。

ご質問をいただいたことに改めて感謝申し上げます。

合掌

(19)天皇は、国民の間で広く深く議論が重ねられて、皇室、憲法のことなどへの国民の理解が深まることを願っていらっしゃる (41146)
日時:2021年05月28日 (金) 21時17分
名前:tapir

憲法の議論について、上皇后さまが、皇后でいらっしゃった平成25年のお誕生日の記者会見のお言葉が思いおこされます。

💛💛💛

5月の憲法記念日をはさみ,今年は憲法をめぐり,例年に増して盛んな論議が取り交わされていたように感じます。主に新聞紙上でこうした論議に触れながら,かつて,あきる野市の五日市を訪れた時,郷土館で見せて頂いた「五日市憲法草案」のことをしきりに思い出しておりました。明治憲法の公布(明治22年)に先立ち,地域の小学校の教員,地主や農民が,寄り合い,討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で,基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務,法の下の平等,更に言論の自由,信教の自由など,204条が書かれており,地方自治権等についても記されています。当時これに類する民間の憲法草案が,日本各地の少なくとも40数か所で作られていたと聞きましたが,近代日本の黎明期に生きた人々の,政治参加への強い意欲や,自国の未来にかけた熱い願いに触れ,深い感銘を覚えたことでした。長い鎖国を経た19世紀末の日本で,市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして,世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。

(「皇后陛下お誕生日に際し」(平成25年)
https://www.kunaicho.go.jp/okotoba/01/kaiken/gokaito-h25sk.html

💛💛💛

「明治憲法の公布(明治22年)に先立ち,地域の小学校の教員,地主や農民が,寄り合い,討議を重ねて書き上げた民間の憲法草案で,基本的人権の尊重や教育の自由の保障及び教育を受ける義務,法の下の平等,更に言論の自由,信教の自由など,204条が書かれており,地方自治権等についても記されています」

「近代日本の黎明期に生きた人々の,政治参加への強い意欲や,自国の未来にかけた熱い願いに触れ,深い感銘を覚えたことでした。長い鎖国を経た19世紀末の日本で,市井の人々の間に既に育っていた民権意識を記録するものとして,世界でも珍しい文化遺産ではないかと思います。」

市井の人々が、民間の憲法草案を、寄り合って討議を重ねたことに深い感銘を覚えられた上皇后陛下のお気持ちは上皇陛下、天皇陛下のお気持ちも同じだと思います。


上皇陛下は平成28年のビデオメッセージを「国民の理解を得られることを,切に願っています。」とのお言葉で締めくくられました。

💛💛💛

始めにも述べましたように,憲法の下(もと),天皇は国政に関する権能を有しません。そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。
国民の理解を得られることを,切に願っています。

(「象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば」)
https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12#41

💛💛💛


皇室のこと、国民の間で理解が得られることを願っていらっしゃいます。

天皇、皇室のお言葉を理解できるために、国民が互いにリスペクトしながら、真剣な議論を重ねることが、良き民主主義の理想だと思います。

(続く)

(20)結びの言葉―愛しき日本語を育くむ「しきしまの道」 (41151)
日時:2021年05月29日 (土) 16時06分
名前:tapir

互いの神聖性を拝みながら、真剣な議論を交わすとき、言葉の大切さを思います。

身・口・意の三業があると教えられていますが、掲示板上の言葉は「口」ですね。
Youtubeのように画像が入れば「身」の要素が加わり、リモートでも、直接対面ならそれ以上に、「意」も伝わりやすいでしょう。

書き言葉だけの「口」は、ハンディがあります。それでも時間をかけて思考を整理しながら、書き、読むことが出来るというメリットもあります。

歴代天皇は「しきしまのみち」といわれる和歌を通して真心を育み、後世に伝えられました。

明治維新のさきがけとなられた孝明天皇には、幼少の明治天皇の和歌を直接、添削なさったという話が遺されています。

そのお話をご紹介して、「結びの言葉」に代えさせていただきます。


第121代・孝明天皇は、第122代・明治天皇の御父君であらせられます。
御在世:1831―1866(崩御・36歳)
御在位:1846―1866(16歳~36歳)

孝明天皇ご在世中の御製で、今日私たち眼にすることのできるのは、1,245首です。
御子様の122代・明治天皇は御一生を通じて10万首近くの御詠草を残され、不世出の歌聖と崇められましたが、その御幼時に孝明天応から和歌創作の手ほどきをお受けになり、親しく御添削を受けられたそうです。


💛💛💛

明治天皇が御年7、8歳の頃、父帝・孝明天皇に御機嫌伺ひに参上されるごとに、父君から和歌の習作が課せられ、親王が詠進されるのを待ってはじめて御父・孝明天皇は御子・親王にお菓子をお与へなさったことが、「明治天皇記」に見えてゐる。皇室に古来から踏み続けられた「しきしまのみち」の道統は、ここでもまた孝明天皇から明治天皇へと、御親(みずか)らの全心身的ご努力によって伝へられていったのである。萬世一系の皇位の相承と、「しきしまのみち」が絶えることなく踏み続けられたこととの深い関連性を、改めて切実に見る思ひがするのである。
孝明天皇が、お子様(後の明治天皇)の御歌にどのように御添削なさったかの一例を左にご紹介しておきたい。

ある時、親王(明治天皇の御幼時)は

あけぼのに かりかへりてぞ 春の日の こゑをきくこそ のどけかりけり

と書かれて天皇にお差し出しになられた。天皇は、この作品の中でいくつかの点にすぐお気づきになられた様に拝せられる。おそらくその一つは「春の日のこゑ」といふのは、正確ではない、「こゑ」は「いきもののこゑ」であってこそ「こゑ」だとお考へになられたのではなからうか。また、「あけぼのにかりかへる」といふのも、折角この作品の中に「春の日の」とあるのだから、「春の日のあけぼの」と詠む方が、いっそう具体的とお考へになられたのであらうか。第三句の「春の日の」を一番最初に移され「あけぼのに」の前に「空」を入れて「春の日の空」と一層具体的な情景の表現に改めてをられる。そして第二句の「かりかへりてぞ」といふ「ぞ」をもっと正確に詠むようにとの御配慮からか、「かりかへるこゑ」(雁が帰りながら鳴いてゐるこゑ)と御添削を進められ、

春の日の 空あけぼのに かりかへる こゑぞきこゆる のどかにぞなく

と御自筆で御添削なさってをられるのである。この一例にみる御添削を以上の様に私が評しまつることは、まことに畏れ多いことであるが、くりかへしくりかへしこの二首を比較して味はってゐると、御添削といふ作業を通して、御父君が御子様の御歌を現実体験に、より一層近づけた表現にする様にと、大変に緊張したお心で御添削なさってをられることに気づかれて来る。
 われわれ人間の心といふものは、ともすれば、自分が見た情景や、体験した事柄などをありのままに表現しないで、つい観念的に表現してみたり、概念的に走ってまとめてみたりするものであるが、それをより正確な、体験のままの言葉で表現する努力が、「しきしまのみち」の大切な修行のやうである。それが素直に出来るやうになることは、とりもなほさず、相手が大自然であれ、人間であれ、要するに相手そのものを正確に把握することを意味するのであって、このことは人間社会における人生観上の修行としても、政治に携わる者の基本的な心構へから言っても、人の上に立つべき者には一番大切な心の素養を意味することにほかならない。それは皇室に伝承された「しきしまのみち」の奥義に通ずることであらうと思はれる。いまだ三十歳にも及んでおられなかったであらう若き父君が、将来祖国日本の命運を御担当になる宿命を持ってをられる御子に対しての、たとへやうもない御期待を背景とした御添削であって、単に和歌が上手になる様にといふ意味での御添削ではなかったことが、しみじみと偲ばしめられる所である。

(pp321~323)

(小田村寅二郎 小柳陽太郎 編著『歴代天皇の御歌―初代から今上陛下まで二千首−』 日本教文社 昭和52年8月15日 第5版)

💛💛💛


「人間の心といふものは、ともすれば、自分が見た情景や、体験した事柄などをありのままに表現しないで、つい観念的に表現して見たり、概念的に走ってまとめてみたりする

「より正確な、体験のままの言葉で表現する努力が『しきしまのみち』の大切な修行」

「相手が大自然であれ、人間であれ、要するに相手そのものを正確に把握する」


このように「ありのままに表現する」和歌が詠めて、文が書ければ、自分の思いが深まり、心が鎮まるのだと思います。そのような文章が書けているのだろうかと思うと、まだまだほど遠いし、「観念的に表現したり」、「概念的に走ってまとめたり」してしまうこともあります。そうなると心が干からびてくるような感じがします。

そのような時、天皇の御製を拝読しますと、命が生き生きして、何かがよみがえってきます。体験のままの言葉で表現するというのは、そのような生きた言葉を愛おしみ育むことなのだと思います。

日々の努力を積み重ねることで少しでも歴代天皇の御歌の世界に近づけるように御製を学び続けて参りたいと思います。

以上を結びの言葉とさせていただきます。

ご協力いただいた皆様に深く感謝申し上げます。

合掌

皇位は男系によって継承されてきたという、文化伝統の継承を大切にしたい。 (41152)
日時:2021年05月29日 (土) 18時25分
名前:本音の時代

理由はわからないが、祖先は男系で皇位を継承してきました。
それを日本的な文化伝統の継承とみるならば、まさに日本的な文化伝統の継承であるから変えずに守って伝えていけばよいのだと考えます。
ここには、男性女性の視点を持ち込まないという逆寛容の考えがあっても良いのではないだろうか。

本音の時代様 ご投稿いただき有難うございます (41155)
日時:2021年05月30日 (日) 08時32分
名前:tapir

本音の時代様

>理由はわからないが、祖先は男系で皇位を継承してきました。<


男系皇位継承が日本的な文化伝統だというのは「都市伝説」という言葉が当たっている気がしています。最近になって出て来た新しい考え方という意味です。


長く続いているものすべてが日本的な文化伝統だとしたら、一夫多妻制も神武天皇の御代から明治天皇の御代まで2000年余り続いて来た日本的な文化伝統だったということができます。

一夫多妻制と男系継承は切り離すことができません。

一夫多妻制を復活しなければ、男系継承の継続は不可能です。

旧宮家系男系男子の皇籍復活の実現可能性もほぼ無くなりました。

他に、問題解決の妙案がありますか?


>男性女性の視点を持ち込まない<


それなら双系継承で良いのではないですか。


ところで、本音の時代様は男系女子の天皇の皇位継承は容認されますか? 歴史上8方の女性天皇がありましたが。

>ところで、本音の時代様は男系女子の天皇の皇位継承は容認されますか? (41156)
日時:2021年05月30日 (日) 10時53分
名前:本音の時代

過去に実がありますので、容認します。

>長く続いているものすべてが日本的な文化伝統だとしたら、一夫多妻制も神武天皇の御代から明治天皇の御代まで2000年余り続いて来た日本的な文化伝統だったということができます。

読み手がそのように受け止めても、私はそこまで書いていません。
また、私は男系の皇位継承を支持していますので、これ以外の趣旨にはお答えできかねます。それぞれの考え方にとどめるしかないのだと感じます。男系の皇位継承を支持する人が少なく、皇位継承のしくみが変わったとしても、それはそれでしかたのないことなのでしょう。
さて、昭和48年に日本教文社から出版された「日本をみつめる」があるのですが、41152の投稿文を考えるにあたり、その中に掲載されてある田中忠雄氏の「道元禅師と日本精神」の一説を思慮の参考とさせていただきました。

田中忠雄先生は禅の研究をされた方でしたね (41160)
日時:2021年05月30日 (日) 21時31分
名前:tapir

本音の時代様

ご返信いただき有難うございました。

>さて、昭和48年に日本教文社から出版された「日本をみつめる」があるのですが、41152の投稿文を考えるにあたり、その中に掲載されてある田中忠雄氏の「道元禅師と日本精神」の一説を思慮の参考とさせていただきました。<

本音の時代様は良い御本を持っておられますね。田中忠雄先生のお名前、懐かしく拝見いたしました。と申しましても間近にお会いしたのは1度だけです。生政連でもご活躍されていました。ご著書は『男性・女性・仏性』を読ませていただきました。美貌の尼僧が、近づいてくる男性を遠ざけて修行に専念するために顔の半分を自ら焼いたという話が心に残っています。禅の修行は肉体なしを現実にあらわす厳しいものだと思いました。

ここでの議論と関係あってもなくても、よろしかったら本音の時代様が感動されたご文章をご紹介いただけませんか。お気が向けばということで、無理にとは申しません。

皇統継承の話は、お互いの意見を尊重して、これまでといたしましょう。

天照大神は女神様なのに、なぜ「女系天皇」は認められないのか? (41185)
日時:2021年06月02日 (水) 07時44分
名前:本音の時代

https://ameblo.jp/eiichi-k/entry-12459499626.html


本音の時代様にお願いがあります (41195)
日時:2021年06月03日 (木) 17時03分
名前:tapir

本音の時代様

初めて拝見するブログの全文転載のようですね。身元を詮索しないのがこの掲示板のルールなので、ブログの著者と本音の時代様の御関係は問いません。

コメントを書きたいと思いましたが、その前に、以下の2点を明確にしてください。

1、初めて拝見するブログですが、転載にあたり、著者、ブログ執筆者の許可を得ていますか? 他のブログから掲示板などに全文転載するときは、必ず著者の許可が必要です。許可が無いと著作権法違反に問われる恐れがあります。

ただし。引用はこの限りではありません。「引用」とは、他人の文章や説、事例などを自分の文章の中に引いて紹介することを指します。詳しくは以下の『「引用」とは』をお読みください。
https://ferret-plus.com/8057


2、転載の許可を得た後に、転載文に本音の時代様のご意見や説明を添えていただきたいと思います。

そうでないと、ブログの文章と本音の時代様の立ち位置が分かりません。立ち位置が分からない文章にコメントすると、見当違いのために時間の無駄になることがあります。

このため、投稿者との関係が分からない転載文に、私はコメントしないことにしています。これは過去の失敗から得た苦い教訓です。

@本音の時代様は、ブログの文章全文に賛同しておられるのですか?
A一部分に賛同なのですか。それなら賛同される部分を明示してください。
Bそれとも、ブログ文章に、反対のご意見なのですか? 

たぶん、@Aのいずれかだと思いますが、ともかく、本音の時代様のご見解を明確にしてください。

どうぞよろしくお願いいたします。

合掌

本音さん引用文への対論引用 (41196)
日時:2021年06月03日 (木) 19時43分
名前:・・

上皇陛下が 天皇だった平成28年8月に表明された『象徴としてのお務めについての天皇陛下のおことば』
https://www.kunaicho.go.jp/page/okotoba/detail/12
(※リンク先:宮内庁ホームページ)をなされた中でも触れられているように、

「そうした中で,このたび我が国の長い天皇の歴史を改めて振り返りつつ,これからも皇室がどのような時にも国民と共にあり,相たずさえてこの国の未来を築いていけるよう,そして象徴天皇の務めが常に途切れることなく,安定的に続いていくことをひとえに念じ,ここに私の気持ちをお話しいたしました。」

「国民の理解を得られることを,切に願っています。」

象徴天皇制(※立憲君主制)の存続が御上の御意志であり、皇室の総意であります。

日本国民も また、皇室が存続してほしいと願った上で女性天皇に賛成しているわけです!!

……それを踏まえた上で、言葉を選んでいただきたいものであります。

https://ameblo.jp/s64h01a89/entry-12459676992.htmlより

****************************************************************************
〈国民の理解を得られることを,切に願っています。」
象徴天皇制(※立憲君主制)の存続が御上の御意志であり、皇室の総意であります。〉

これでいいのではないですか、皇室のあり方をとやこう言うのは国民の取る道ではないと思う。

奈良平安の時代国民の殆どが文盲で、耳からしか知識の得られなかった時代に如何にして、天皇と国民の関係が成り立っていたかに思いをすれば、国民から皇室のあり方に意見を述べることなど烏滸がましい行為と考えます。


的確な対論を引用してくださり、ありがとうございます (41211)
日時:2021年06月04日 (金) 12時09分
名前:tapir

長崎の晩霞様

本音の時代様の引用(転載)文に的確な対論を引用して下さり、有難うございます。

>えいいちさんは、女性天皇・女性皇族の配偶者となる一般人男性が現れないと最初から決め付けているようですが、それ自体、単なる「思い込み」じゃありませんか?<(忍さん)

スパっと書いていただき胸のすく思いです。えいいちさんは、自説を並べていますが、根拠のない思い込みが多く一貫性がありません。

対論の忍(しのび)さんは、はるかに良識があり、筋が通っています。

>言うに事欠いて、女性天皇・女系天皇、女性宮家賛成派が「旧宮家との政略結婚を強要している」とまで言い出したら、いよいよそれも度し難いものであります。<(忍さん)

男系固執派の一部がそのようなことを言っているとの噂はありますが、女性天皇…賛成派がそのように言ったなど、一つも見たことがありません。政略結婚など許されないとの声はありますが。
忍さんの言われるように、ご結婚のことは、皇室に御一任すればよいので、国民があれこれ申すことではありません。


男系派は問い詰めると、これまで続いて来たのだから変えたらダメ、理屈抜きで、変えたらいけないとしか言いません。もはや盲目的な男系信仰カルトと化しています。

長崎の晩霞様は、「生長の家「本流復活」について考える(せっかく版)」で、こう書いておられます。

>「女系天皇となれば皇統断絶、国体破滅」という考えは、
明治19年(1886年)以後、最近までの約130年間に、誰かが提唱し、世間に流布したのです。
都市伝説あるいは、トンデモ説と称すべきものです。
いずれは研究者が、いつ、誰が提唱したのかを調査するでしょう。<
http://bbs7.sekkaku.net/bbs/Toki/&mode=res&log=2255

色々調べれば調べるほど、「女系天皇となれば皇統断絶、国体破滅」は、まさに「都市伝説」だと思いました!!!

いるはずのない口裂け女がいると思い込んで恐れおののいているようなものです。
ありもしない「女系容認はサヨクの天皇廃止の陰謀」説を信じて、怯えているのです。
誰がこんなトンデモ説をでっち上げたのでしょうか。

男系男子継承が、万古不易の皇室の伝統というのは、つい最近、おそらく小泉政権の有識者会議報告の後に、過度に強調されて、宣伝され、流布された「都市伝説」でしょう。

長く続いて来たから尊いというのなら、一夫多妻制も、神武天皇の御代から明治天皇まで、絶えることなく、続いてきましたが、それを「皇室の伝統」とは、誰も言いません。

男系男子継承と一夫多妻制は切り離すことができないという現実、歴史的な事実の裏付けがあります。今や、一夫多妻制を続けることはできませんが、この現実を男系派は、深く考えることができないようです。このことを質問すると誰も答えてくれません。男系男子継承が長く続いて来たのは色々な条件が重なってきたからに過ぎません。条件が変わって一夫一婦制の世の中になったのですから、男系男子限定継承が変わるのは、歴史的必然です。


>〈国民の理解を得られることを,切に願っています。」
象徴天皇制(※立憲君主制)の存続が御上の御意志であり、皇室の総意であります。〉

これでいいのではないですか、皇室のあり方をとやこう言うのは国民の取る道ではないと思う。<(長崎の晩霞様)


その通りです。皇室のあり方は、御上(天皇)に御一任することなのです。

これを読んだ男系固執派は、女系容認派も皇室のあり方をとやこう言っていないかと反論するかも知れません。そうではなく、御上の御意思を断固として妨害しようとする男系派に対して、いい加減に妨害を止めて、御上の御意思にすなおに従いましょうと呼びかけているのが、女系容認派なのだと知るべきです。

41185に掲載したブログ文は削除しました。 (41221)
日時:2021年06月04日 (金) 17時32分
名前:本音の時代

色んな考えがあります。それだけ。

寛仁親王殿下 (41224)
日時:2021年06月04日 (金) 18時20分
名前:本音の時代

殿下
 民族の知恵ということで言えば、今回(有識者会議)の議論では、男女平等とか、男女共同参画といった考え方もあるようですが、それは日本国民が守っていかなくてはならない民主主義の中のひとつの規律です。しかし、そもそも皇室というものは、そうした民主主義の規範内にぴたりとおさまる存在ではないということも忘れてはなりません。たとえば(以下省略)

(「皇室と日本人」90頁)

色んな考えがあります。それだけ。

皇族でも色々な考えをなさいますが (41263)
日時:2021年06月06日 (日) 15時23分
名前:tapir

別スレッドからの転載です。
https://bbs5.sekkaku.net/bbs/toki2/mode=res&log=7041
(神の子様、勝手に転載いたしましたが、不都合であれば「神の子様」のご投稿の部分は削除いたしますので、お知らせください。)


+++++++
(41241)
日時:2021年06月05日 (土) 06時48分
名前:神の子

♪これは、高松宮喜久子妃殿下のお言葉です。謹んで、拝読ください。
『2001年(平成13年)12月の敬宮(愛子内親王)の誕生に際しては、もし男児が誕生しなければ、女性の天皇の皇位継承は日本の歴史から見て不自然ではないとする内容の手記を雑誌に寄稿している』

以上♪
注目投票をする(5)

++++++

ありがとうございます (41247)
日時:2021年06月05日 (土) 23時19分
名前:tapir

神の子様、ありがとうございます。

💛💛
“「一姫二太郎」への期待が過度の心理的負担をかけてはならないとして「法律関係の責任者の間で慎重に検討して戴かなくてはならないのは、皇室典範の最初の条項をどうするかでしょう」「女性の皇族が第百二十七代の天皇さまとして御即位遊ばす場合のあり得ること、それを考えておくのは、長い日本の歴史に鑑みて決して不自然なことではないと存じます」と、歴代女帝や英国女王の例を挙げている。”
(asahi com)
https://www.asahi.com/national/birth/K2002010601087.html
💛💛


高松宮喜久子妃殿下は英国のヴィクトリア女王の御代に英国が栄えた例をあげていらっしゃったと記憶しています。雅子様に愛情あふれるお心づかいをなさっておられたのですね。((;;)感涙)

古代の女性天皇が重要な役割を果たされたお話が以下のサイトにもあります。

(「古代の双系社会と皇位継承(2)重要な役割を果たした女性天皇」、「愛子さま 皇太子への道」)
https://aiko-sama.com/archives/5707

ありがとうございました。
++++++++++++++++++

高松宮喜久子妃殿下におかれましては、皇室典範第一条検討のご希望と、女性天皇御即位の有り得ることをご発言されていました。

皇族でも色々な考えをなさいますが、上御一人のお考えを尊ぶのが最重要だと存じます。

男系維持のためなら何でもあり? (41304)
日時:2021年06月09日 (水) 19時05分
名前:tapir

「女性自身」の記事を読んで、6月7日、有識者会議のヒアリングにおける今谷明氏の発言に唖然としました。

側室制度がないのに男系をどうやって維持するのかという問いへの答えがこれとは!

https://news.yahoo.co.jp/articles/d33ee2398348bdc3422d2f5cfb7139bd10e55d93

https://news.yahoo.co.jp/articles/72d49d36abf7ae1f3603ec9e76a7bc06a76e3e15

こんなことを決めたら、まともな女性は、決して皇室に嫁ごうと思わないでしょう。

当事者が激白!皇室記事に出てくる「関係者」の正体 (41335)
日時:2021年06月11日 (金) 13時29分
名前:tapir

こんな記事が「愛子さま 皇太子への道」に載っていました。

「当事者が激白!皇室記事に出てくる「関係者」の正体」
https://aiko-sama.com/archives/5831

週刊誌などの皇室記事に「宮内庁関係者」の発言という書き方があるが、その「関係者」は、「関係者」でもなんでもないことを本人(八木秀次氏)が激白しました。
こういうウソを根拠に皇室のマイナスイメージをでっち上げるのは許せないことです。
読者もこんなマスコミ・マジックにだまされてはいけません。

八木秀次氏の論理 (41338)
日時:2021年06月11日 (金) 18時16分
名前:tapir

ついでに、八木氏のご意見を拝聴しました(41335)。感想です。


1、八木氏の論理はやっぱり男尊女卑

@男系が少なくとも1700年続いて来た。
A男系でなければ皇室の血筋が途絶える。

ツッコミ@:女系の血筋だと皇室が途絶える、女系の血筋は男系に比べて無価値だと言いたい? やはり男尊女卑。

ツッコミA:側室制度も1700年続いて来た。
西欧との関係の中で、側室制度が廃止される将来を見越した明治天皇が、女系の血筋でよい、女系容認せよと思召されたことを、八木氏はどう考える?

皇室と国民が、男系だけを1700年間、重んじて来たというのはウソ。重んじたのは近代になってからのこと。古代日本は双系(男系も女系)を重んじ、近代以前まで女系にも価値を認めていたのが、歴史の真実。


2、八木氏の論理は、結局、吾々男系派に決めさせろということ。

@主権在民と言うが、日本国民は天皇の地位(皇位継承)を決めてはいけない。
A現在の天皇が決めてもいけない。
B今の天皇や国民ではなく、歴代の天皇の御意思と祖先の意志によって決めるべき

Bの真意:歴代の天皇の御意思と祖先の意志(を一番よく理解している吾々男系派の意志)によって決めるべきである。

霊媒を使っても、歴代天皇の御意思や祖先の意志は、確認できない。

結局、昔の藤原氏や江戸幕府と同じ。天皇を自分たち権力者の傘下に置きたいだけ、それが男系派のホンネ。

思った通りになる世界 (41340)
日時:2021年06月11日 (金) 20時35分
名前:tapir

水島氏の発言を拝聴して思ったこと。

今や、男系固執派の望みが着々と実現しつつある

男系派の論理:女性宮家ができたら、皇室は終わり

現実:女性宮家の創設しか、現状打開の道は無い。

男系派の論理:小室家をバッシングすれば女性宮家創設ができなくなる。竹田恒泰氏、小室家バッシングに大張り切り。

現実:女性宮家創設ができなくなり、皇室も無くなる方向に、世論が傾いている。
小室家バッシングが秋篠宮家バッシングに発展、皇室不要の声が増加中。

男系固執派の望む通り、皇室は終わりになるようです。 おめでとうございます!

功労者である竹田恒泰氏と他の皆さんに乾杯!

男系派の選択と最悪の結果=「思った通りになる世界」。

だから云ったじゃないの♪

愛子さまが女性天皇になられた場合でも、旧宮家には若い未婚の男系男子が七人おられるそうですから、旧宮家男子(男系男子)の皇籍復帰を (41363)
日時:2021年06月13日 (日) 03時38分
名前:志恩

内閣府の
旧宮家男子(男系男子)の皇籍復帰に関する資料によりますと、

(旧宮家とは、1947年に皇籍を離脱した11宮家のことですが)。
現在の皇室には悠仁さまお一人しかいませんが、

20代以下の「未婚の男系男子」ですが、

旧宮家には7人ほどいるとのことです。

(15歳から20歳の未婚の男系男性が7人いる、
という具体的な人数と年齢の話は
青山繁晴さんと テレビ東京のキャスターの篠原さんとの対談でも
話されていました。尚、青山繁晴さんは、男系男子による皇統継承に
こだわっている人です。)

本流派のように、男系男子に こだわるのでしたならば、

愛子様が、もしも女性天皇になられた場合、
皇族復帰した旧宮家の男性と結婚されれば、
男系男子のお子さんが生まれることになります。

______________________________
内閣府の資料より抜粋ー

旧皇族の男系男子孫を皇族として迎え、男系による皇位の安定的継承を

(1)皇室と世襲親王家(宮家)は常に一体の関係に
➀室町時代以降、4つの世襲親王家が成立し、3方の天皇が誕生している。

例えていえば、1本の柱(皇室)を4本の支柱(宮家)で支えてきた。

・世襲親王家(宮家)…生まれた時は「王」であっても、代々、天皇の名目上
の養子(猶子)として親王に任ぜられ、皇位継承権を有した


@)伏見宮家(室町時代)→第102代後花園天皇
A)桂宮家(安土桃山時代)
B)有栖川宮家(江戸時代初期)→ 第111代後西天皇
C)閑院宮家(江戸時代中期)→第119代光格天皇


・光格、仁孝、孝明、明治と続く幕末の天皇は、成長された「直系」の男子は
お一人だけという厳しい状態にあった。そのため「傍系」の伏見宮家や有栖
川宮家などの親王を頼りとされた(現在は、「傍系」の宮家も存在しない)

・明治天皇は明治12年まで直系の男子が不在であり、誕生された一人の皇子
(大正天皇)もご病弱であった。その為、この間は直系の皇位継承権者は存
在せず、傍系の有栖川宮家の威仁親王を頼りとされた。

➁皇室と伏見宮家の緊密な関係 …資料
A皇室と伏見宮家の緊密な関係
・旧11宮家に繋がる伏見宮家からは、後花園天皇が誕生。

また、歴代当主は
その時々の天皇の名目上の養子(猶子)として親王に任ぜられ、皇位継承権を
有した。

そして、江戸中期から幕末にかけて、実際に天皇の候補とされた当主
も2人おられる。

・さらに、宮家に当主不在の時は天皇の皇子(貞行親王)が伏見宮家に入った
り、天皇の皇女2人(福子内親王、秋子内親王)が伏見宮家に降嫁している。

・明治天皇は、4人の内親王を伏見宮家に繋がる4宮家(朝香宮家、東久邇宮
家、竹田宮家、北白川宮家)に降嫁され、「直系の危機」に備えられた。

・また、昭和天皇も1人の内親王を東久邇宮家に降嫁されている。

(2)旧11宮家51人の皇族の「皇籍離脱」について

➀旧皇族の「皇籍離脱」は、形式的には「自ら願い出たもの」とされている。

しかし、実際には、GHQの圧力の下、約9割の財産課税や収入の途絶等によっ
て、主に経済的な理由からやむを得ず皇籍を離脱せざるを得なかったというの
が、実情である。

また、昭和天皇は、旧皇族の「皇籍離脱」に反対され、最後まで抵抗されている。
______________________________
https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/taii_tokurei/dai4/siryou5.pdf

志恩様、ありがとうございます (41380)
日時:2021年06月13日 (日) 23時26分
名前:tapir

志恩さま

百地章氏の資料のリンクを貼っていただき有難うございます。

各識者のヒアリングを読んで、仕切り直します。

有難うございました。



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